安全問題研究会~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

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核のない未来を願って 松井英介遺稿・追悼集(緑風出版)

●安全問題研究会が、JRグループ再国有化をめざし日本鉄道公団法案を決定!

●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

【管理人よりお知らせ】日高線問題を考える会講演資料をアップしました

2015-06-29 21:48:58 | 鉄道・公共交通/交通政策
管理人よりお知らせです。

6月27日、当ブログ管理人が行った日高線問題を考える会の講演資料を安全問題研究会サイトに掲載しました。

資料はPDF版限定で、直接行く場合にはこちらから見ることができますが、環境によっては開けない場合があります。その場合は、安全問題研究会トップページからダウンロードしてください。

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2015年上半期 鉄道全線完乗達成状況まとめ

2015-06-27 09:43:39 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
さて、6月末を迎え、今月中の新たな鉄道全線完乗もないことから、ここで2015年上半期の完乗達成状況をまとめる。


【5月】石北本線、釧網本線、根室本線、阪急今津線、箕面線

以上、2社5線となった。内訳は、JR線3、大手私鉄2。廃止(予定)線、新規開業路線の乗車はなかった。

2015年の新年目標では、北海道を全線終わらせることを掲げているが、この時点で、北海道の未乗区間は、函館本線(長万部~琴似、森~大沼(渡島沼尻経由))のみとなり、いよいよ達成が見えてきた。臨時格下げとなっている「北斗星」がいよいよ8月限りで廃止となることから、撮影も兼ねて行ければと思っている。この2区間については、大雪の影響も少ないため冬でも達成できそうだが、できれば秋までに終わらせておきたい。

なお、今年3月の改正以降、これまでに北陸新幹線(長野~金沢)、仙石線延長区間(仙石東北ライン)が新規開業している。これらの区間は当然、未乗車である。ただし、完乗を達成した北海道3線の営業キロ合計が844.0km、阪急2線が13.3kmで、計857.3km。一方、新規開業区間は北陸新幹線(長野~金沢)が228.1km、仙石線延長区間(松島~高城町)が3.0km、計231.1kmなので、全線完乗としては大幅に前進している。

このほか、東日本大震災に伴う津波被害からの復旧により、仙石線に線路付け替え区間(陸前大塚~陸前小野)が発生したほか、八ツ場(やんば)ダム本体工事開始に伴い、吾妻線にも線路付け替え区間(岩島~長野原草津口)が発生している。これらの区間では、いずれも営業キロが変更となっており、「営業キロ変更または建築限界測定車による建築限界の再測定が行われた場合」に乗り直しを行う、とする「汽車旅と温泉を愛する会」の乗り直しルールに該当するため、原則として乗り直しをしなければならない。

この結果、現在、未乗車(及び乗り直し対象)となっているJR線の路線、区間は以下の通りとなる。

【北海道】函館本線(長万部~琴似、森~大沼(渡島沼尻経由))
【東日本】北陸新幹線(長野~上越妙高)、仙石線(松島~高城町、陸前大塚~陸前小野)、吾妻線(岩島~長野原草津口)、中央本線(岡谷~塩尻(みどり湖経由))
【東海】なし(完乗達成)
【西日本】北陸新幹線(上越妙高~金沢)
【四国】鳴門線、徳島線、予讃線(向井原~内子、新谷~伊予大洲)、内子線
【九州】肥薩線(人吉~隼人)、吉都線、日南線、指宿枕崎線

このところ新規開業、線路付け替え路線が多く、乗っても乗っても達成率が上がらない。今後も北陸新幹線敦賀延長、北海道新幹線新函館開業が控える。JR線乗車率が90%を超えたこの時点になって、こんなに苦しい戦いを強いられるとは、正直、思っていなかった(新規開業はやむを得ないとしても、線路付け替え区間の発生は想定外だった)。北海道在住であることから、当面は北海道、東日本を中心に進めていきたい。

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【管理人よりお知らせ】6月27日、「日高線問題を考える会」が開催されます

2015-06-24 23:22:35 | 鉄道・公共交通/交通政策
管理人よりお知らせです。

直前のお知らせになりましたが、6月27日(土)、北海道新ひだか町内で、「日高線問題を考える会」主催の集会が行われます。

北海道民と鉄道ファン以外にはあまり関心を持たれていませんが、JR日高線の鵡川~様似間が土砂崩れの影響で不通になっており、復旧のめどは立っていません。JR北海道は、ドル箱の函館本線の復旧には全力で取り組むのに、日高線にはなぜか「抜本的な盛土流出対策が必要」との姿勢を崩しておらず、復旧費は26億円、工期は4年かかると見積もっています。こうしたJR北海道の姿勢に対し、地元では「鉄道のない生活に慣れさせ、廃線にするための遅延作戦」との反発も出始めています。

当日の集会では、『長期不通の日高線、これでいいのか? ~国鉄「分割」が生んだ地方切り捨て』と題し、当ブログ管理人がメイン講演を行います。すでに北海道新聞で告知されており、また当日はSTV(札幌テレビ)の取材も入ります。興味のある方は、是非お誘い合わせの上ご参加ください。

日時 2015年6月27日(土)13:30~16:30(13:15 開場受付開始)

場所 新ひだか町公民館 2F研修室
   北海道日高郡新ひだか町静内古川町1丁目1-2(駐車場あり)
   TEL (0146) 42-0075

参加費 500円

なお、当日使用したレジュメは、講演終了後、安全問題研究会サイトに掲載する予定です。

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全国の原発事故被害者が総結集~「ひだんれん」結成される

2015-06-09 21:08:38 | 原発問題/一般
(この記事は、当ブログ管理人が市民団体会報向けに執筆した原稿をそのまま掲載しています。)

 2015年5月24日、福島県二本松市で「原発事故被害者団体連絡会」(略称「ひだんれん」)結成集会が開かれた。

 「原発被害糾弾・飯舘村民救済申立団」「福島原発告訴団」をはじめ、損害賠償を求める神奈川、東京、京都訴訟の各原告団など10団体が参加。「「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団」など2団体1個人をオブザーバーに加える形で発足した。6月1日時点で、「ひだんれん」参加各団体に結集した被害者数は3万人を超え、過去最大級の原発事故被害者運動となる。今後も参加団体は増える見込みだ。

 「ひだんれん」は、参加各団体の主要な要求を持ち寄る形で、「参加団体間の連携により東京電力と国への要求実現のための取り組み」「参加団体間の情報交換、情報ツールの提供、共同の研究・研修活動」を基本方針とする。「活動目標」には、「東京電力と国による被害者への謝罪」「被害の完全賠償、暮らしと生業の回復」「被害者の詳細な健康診断と医療保障、被ばく低減策の実施」「事故の責任追及」の4点を掲げる。

 結成集会では参加各団体がこれまでの活動を報告。「原発事故の被害者がさまざまな分断を超えてつながり、傷つけられた尊厳を取り戻すために力を合わせてともに闘う」と設立宣言を採択した。

 12万人を超える福島県民がいまだ避難生活を続ける中、政府与党は「復興」を演出するため、年間被曝量20ミリシーベルトを超える「居住制限区域」まで帰還させようと狙う。

 だが政府与党が最も恐れているのは被害者の団結だ。強制避難者、避難者以外の福島県民、「自主」避難者の原告団の間には、これまで被害者の個人的なつながりはあっても団体同士のつながりはほとんどなかった。「ひだんれん」の結成は、そうした被害者団体の結集を通じて、すべての原発事故被害者を大同団結させる画期的なものだ。立場や要求、成り立ちを越えて団結した被害者の声を政府・東京電力に突きつけ、すべての要求を実現するため、福島原発事故被害者の闘いは新たなステージに入った。

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注)管理人より

「原発事故被害者団体連絡会」(ひだんれん)の結成については、以下の各報道もご覧ください。

被害者団体連絡会の設立集会 福島に300人(毎日)

原発賠償求め全国組織 2万人が連絡会(河北新報)

【社説】「ひだんれん」 人ごととは思えない(東京)

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釧路地方中南部の地震について

2015-06-06 20:49:23 | 気象・地震
平成27年6月4日04時34分頃の釧路地方中南部の地震について(気象庁報道発表)

解説は簡単にとどめる。

震源は北米プレート内部で、発震機構は逆断層型。広い意味では3.11後に最も頻発したタイプの地震と言える。M5.0は大規模ではなく、日本周辺では月1~2回は発生している。地表の揺れが強かったのは震源が浅いことによる。

それにしても、最近地震が多すぎはしないか。気象庁が報道発表を行う震度5弱/津波予報以上の地震は、昨年1年間に9回だったが、今年はこの地震で9回。まだ2015年上半期も終わっていないのにもう昨年の年間に並んだ。怖ろしいペースで地震発生の頻度が上がっている。これで何も起きないと考える方がどうかしている。

ちなみに、2014年と2015年の震度5弱/津波予報以上の地震について、まとめておこう。

<2014年>
3月14日 伊予灘 M6.2 震度5強(愛媛件西予市)
5月5日 伊豆大島近海 M6.0 震度5弱(東京都千代田区)
7月5日 岩手県沖 M5.9 震度5弱(岩手県宮古市)※東日本大震災の余震
7月8日 石狩地方南部 M5.6 震度5弱(北海道白老町)
7月12日 福島県沖 M6.8 震度4(宮城県岩沼市など)※東日本大震災の余震、津波注意報発表
8月10日 青森県東方沖 M6.1 震度5弱(青森県七戸町)
9月3日 栃木県北部 M5.1 震度5弱(栃木県日光市)
9月16日 茨城県南部 M5.6 震度5弱(栃木県佐野市など)
11月22日 長野県北部 M6.8 震度6弱(長野県長野市など)

<2015年>
2月6日 徳島県南部 M5.0 震度5強(徳島県牟岐町)
2月17日 三陸沖 M6.9 震度4(青森県五戸町など)※東日本大震災の余震、津波注意報発表
2月17日 岩手県沖 M5.7 震度5強(青森県階上町)※東日本大震災の余震
4月20日 与那国島近海 M6.8 震度4(沖縄県与那国町)※津波注意報発表
5月3日 鳥島近海 M5.9 津波注意報発表
5月13日 宮城県沖 M6.8 震度5強(岩手県花巻市)※東日本大震災の余震
5月22日 奄美大島近海 M5.1 震度5弱(鹿児島県奄美市)
5月25日 埼玉県北部 M5.5 震度5弱(茨城県土浦市)
6月4日 釧路地方中南部 M5.0 震度5弱(北海道釧路市)

特に、今年4月以降のわずか2ヶ月間で、気象庁が報道発表を行う震度5弱/津波予報以上の地震は6回も起きている。怖ろしい地殻変動の予兆でなければいいのだが…。

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