人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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国は今こそ貨物列車迂回対策を!

2022年 新年目標について

2022-01-31 21:27:53 | 日記
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るの例え通り、気がつけば1月も今日で終わり。2022年の新年目標をまだ発表していない。発表しなければ……と思いながらこの日を迎えた。

今年は新年早々、神恵内村長選への知人の立候補や甲状腺がん患者6人の東電提訴という当ブログ的には大ニュースが続き、原子力ムラとの全面戦争となりそうな気配が強まっている。個人的目標どころではないのが正直なところだ。

元日夜から2日にかけての初夢についてはすでに書いた。夢判断としては善悪両面があり、精神状態も一時期ほど悪くはないものの、依然として良いわけでもない。

ここまでずれ込んだのは、コロナ禍で先行き不透明のため、何を目標にすべきか考えが定まらなかったからである。そのような状態のまま、すでに適切な時期を逸してしまったとの思いも持っている。

残念だが今年も無理せず、新年目標は発表しないことにする。「目標なし」はこれで3年連続となり、人生としても漂流している感覚が強いが、コロナ禍という特殊事情だ。割り切り、自分の持ち場である公共交通問題、原子力問題を徹底的にやり切る1年にするしかないと思っている。

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被曝による健康被害を否定、デマを垂れ流し続けるウソつき野郎・細野豪志を打倒せよ!

2022-01-30 22:21:36 | 原発問題/一般
自民・細野氏が菅直人元首相を批判 EUへの書簡で(産経)

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自民党の細野豪志衆院議員は30日、自身のツイッターで、欧州連合(EU)欧州委員会の原発をめぐる方針の撤回を求める書簡を他の首相経験者4人と連名で送った立憲民主党最高顧問の菅直人元首相を批判した。

細野氏は書簡について「最大の問題は『多くの子供たちが甲状腺がんに苦しみ』との記述があることだ。科学的事実に反するだけでなく、福島の若者に不安をもたらすことを強く危惧する」と29日にツイッターに投稿した。

続く30日には「福島県の県民健康調査検討委員会もUNSCEAR(国連放射線影響科学委員会)も原発事故の放射線影響で子供が甲状腺がんになったとは考えられないとしている」と指摘。その上で「菅直人元総理は避難範囲の決定をした責任者だ。原発事故により甲状腺がんが増えたと主張するなら自らの政治責任をどう取るのか。反原発を言うのとは次元が違う重たい問題だ」として、菅氏を批判した。

細野氏は旧民主党時代、菅直人内閣で首相補佐官と原発事故担当相を務めた。

書簡は、いずれも首相経験がある菅直人、小泉純一郎、細川護熙、鳩山由紀夫、村山富市の各氏が、発電時に二酸化炭素を出さない原発を地球温暖化対策に資する〝グリーン〟な投資先として認定する欧州委員会の方針の撤回を求めて、27日付でフォンデアライエン欧州委員長に送った。
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細野よ、お前は何を言っているのだ。

先日、福島で甲状腺がんにかかった6人が東電を相手に提訴に踏み切ったが、お前はこれをデマ提訴とでも言いたいのか。前々回は民主党から、前回は志帥会(二階派)会員とはいえ無所属から立候補し、当選後に自民党入りした裏切り・ウソつき野郎はお前自身ではないのか。

今なら与党議員として何でもできるだろう。6人の甲状腺がんが被曝によるものではないというなら、何が原因なのか。与党議員としての権限で徹底的に調査したらいい。その上で、こちらも納得できるようなデータが出るなら是非出してもらいたい。

上記記事では、菅元首相に政治責任をなすりつけるかのような発言をしているが、民主党・菅政権当時、原発事故担当相として福島の住民を避難させず留め置く判断をしたのはお前ではないのか。その意味ではお前も共犯者だろう。福島の住民を甲状腺がんに至らしめた政治犯罪者のくせに、自分のやった犯罪行為を棚に上げて何の寝言をほざいているのか。確かに当時の最高責任者だった菅元首相は罪深い。だが原発推進の自民党に寝返ったお前に比べれば、一貫して民主党~立憲にとどまって活動し、ぶれない菅直人元首相のほうが1億倍マシだ。

当ブログの読者のみなさんに、面白い情報を提供しておこう。細野は、2017年あたりから「世界日報」なる媒体に、当ブログが確認しただけで4回も登場している。世界日報は、ホームページではそれとわからないように一般メディアを装っているが、韓国にルーツを持つカルト宗教団体、統一教会(世界基督教統一神霊教会)系団体の機関紙である。タレント桜田淳子さんの「合同結婚式」参加で世間を騒がせたあの団体だ。

憲法改正を問う 「現実的」提案で議論深化を 細野豪志氏(2017.4.26)
新春政治座談会 「待ったなし!憲法改正」(2018.1.3)
最悪の事態想定し対策を、細野豪志衆院議員との一問一答(2021.3.16)
【静岡5区】保守分裂に割り込む野党(2021.10.26)

世界日報には少なからぬ自民党政治家や保守系言論人が取り上げられている。だがその多くは発言の引用や政治家としての政策を紹介する一般的な記事だ。取材や対談に応じるなどして4回も積極的に紙面に登場しているのは細野くらいだろう。こんなカルトまがいの宗教法人が実質的に運営する「自称メディア」に絡め取られ、踊らされている細野のたわ言など、信じる必要はない。

こんなインチキ野郎に甲状腺がん患者の苦しみを否定されてはたまらない。当ブログは本日、細野豪志を敵と認定し、徹底的な政治的打倒を呼びかける。

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子ども甲状腺がん裁判 井戸謙一弁護団長発言

2022-01-29 23:14:39 | 原発問題/一般
27日、甲状腺がん患者6名が東京電力を相手取り、訴訟を起こした。裁判後の報告会での井戸謙一弁護団長発言内容を入手したので、昨日、記事にした原告発言に続いて転載する。一般メディアでこの発言内容を載せているところはないと思われる。

なお、井戸弁護士は元裁判官で、金沢地裁時代の2006年3月、北陸電力志賀原発(石川県)2号機の運転差し止めを認める判決を出したことで知られる。確定前でも暫定的に法的拘束力が生じる仮処分決定と異なり、裁判継続中は法的拘束力を持たない通常の判決だった。北陸電が控訴し、高裁で判決は覆されたため、実際には原子炉の運転を止めるには至らなかった。

しかし、当時は福島原発事故の5年も前。日本で原子力の運転が始まってから、この判決以前で住民側が勝訴できたのは、わずかに高速増殖炉「もんじゅ」差し止め訴訟控訴審判決(2003年1月、名古屋高裁金沢支部)だけという状況だった。

「もんじゅ」は実験用原子炉だったので、電力会社が一般向け発電用に動かしている、いわゆる商業用原子炉をめぐって差し止めの判決が出されたのは日本の原子力史上、志賀原発裁判が初めてだった。しかも、その5年後の2011年3月に福島原発事故が起きたため、志賀原発訴訟は結果として「福島」以前に商業用原子炉をめぐって運転差し止めを命じる裁判としては唯一の事例となってしまった。

そうした経歴を持つ裁判官が、退官後、弁護士となり、この裁判の弁護団長を務めることになった。弁護団は総勢17人。原告の3倍もの規模の弁護団が結成されること自体、今回の裁判の困難さと、これから原告たちを襲うであろう苦難を示唆するものといえる。強大な原子力ムラ総力を挙げての卑劣な原告つぶし攻撃、東電からの「セカンドレイプ」的反対尋問にとどまらず、社会的弱者の置かれた困難に心を寄せる意思も能力も持たない冷酷な『世間』からのものも含むあらゆる攻撃からの原告防衛という、きわめて困難な任務を弁護団はこの裁判終了まで担うことになる。

なお、当ブログは、連れ合いとの家庭内会議の結果、この裁判の重要性・困難性に鑑み、極めて異例の金額だが5万円を寄付することを決定した。近く、クラウドファンディングを通じて寄付することになる。

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(以下、井戸弁護団長発言)

本日、福島原発事故当時福島県に居住し、事故によって被ばくし、その後小児甲状腺がんになった若者6名が、小児甲状腺がんになったのは被ばくが原因であるとして、東京電力に対し損害賠償を求め東京地裁に提訴した。

6名の年齢は17歳から27歳。事故当時は6歳から16歳の子どもだった。そもそも小児甲状腺がんは100万人に1人か2人しか発生しないきわめてまれな病気だ。福島県の子どもの数は30数万人だから、福島県なら2~3年に1人出るか出ないかというまれな病気だ。

ところが、原発事故後の福島では県民健康調査で266名、それ以外で27名、合わせて293名の小児甲状腺がん患者がすでに発生している。

原告たちはそのうちの1人になってしまい、思い描いていた人生を狂わされ、なぜ自分が十代でがんにならなければいけなかったのか、考え続けてきた。しかし、いくら考えてもその答えは“被ばく”しか考えられないのだ。あの2011年3月中旬以降、被ばくを避けるように厳しく注意してくれる大人はいなかったし、被ばくなんて気にしないでそれまで通りの生活をしていた。それぞれが相当量の被ばくをしたと考えられる。

しかし今の福島では、自分のがんの原因が被ばくではないか、などとは言えない。医者に質問すれば頭から否定される。質問しないのに「君のがんは被ばくが原因ではないからね」と言う医者もいる。周りの人に対してそういう疑問を口にすれば、福島の復興に水を差す風評加害者としてバッシングされる。彼らは自分が甲状腺がんに罹患したことさえ隠して生活してきたのだ。

しかし、将来の不安は高まるばかりだ。6人とも手術で甲状腺の半分を摘出したが、そのうち4人は再発し、甲状腺全部を摘出した。甲状腺を全部摘出すると、残った甲状腺組織をやっつけるために放射性ヨウ素が入ったカプセルを内服するRI治療という過酷な治療を受けなければならない。そのカプセルに入っている放射性ヨウ素は何と少なくとも10億ベクレルだ。

さらに、甲状腺がないから生涯ホルモン剤を飲み続けなければならない。再発を繰り返し、4回も手術を受けた若者がいる。再手術の可能性を医師から指摘されている若者もいる。肺転移の可能性を指摘されている若者もいる。全員が再発を恐れている。進学にも就職にも支障が出ている。将来の結婚、出産なども不安だ。

このまま泣き寝入りするのではなく、加害者である東京電力に自分たちの甲状腺がんの原因が被ばくであることを認めさせ、きっちりと償いをさせたい。思い悩んだ末、彼らはそう決意し、提訴するという重い決断をした。

しかし彼らが提訴の決断をしたのは、それだけが理由ではない。同じ境遇の300人近い若者たちが同じように苦しんでいるだろう、誰かが声を上げればその人たちの希望になる、そしてできればその人たちとも一緒に闘いたい。さらに、原爆被爆者の方がたが被爆者健康手帳をもらって生涯にわたって医療費や手当の支給を受けているように、原発事故による被ばく者にも支援の枠組みをつくってほしい。そこまでつなげたい、と彼らは願っている。

国や福島県が小児甲状腺がんと被ばくとの因果関係を認めていない中で裁判所にこれを認めさせるのは難しいのではないか、と考える方がおられるかもしれない。しかし、100万人に1人か2人のはずだった病気が数十倍も多発しているのだ。そして甲状腺がんの最大の危険因子が被ばくであることは誰もが認めることだ。教科書にいの一番に書いてある。そして原告らは確かに被ばくをした。

最近、福島県民健康調査では必要のない手術をしているという過剰診断論が流布されているが、原告らのがんは進行しており、過剰診断ではあり得ない。したがって、東京電力が原告らのがんの原因が被ばく以外にあるのだと証明しない限り、原告らの甲状腺がんの原因は被ばくであると認定されるべきであるとわれわれは考えるし、その考え方は裁判所にも十分ご理解いただけるものと考えている。

6名の若者は本日、闘いの第一歩を踏み出した。請求金額は全摘の若者4名が1億円に弁護士費用1千万円を足し1億1千万円、かつ片葉切除の若者2名は8千万円に弁護士費用800万円を足し8800万円だ。長い闘いになる。本当は1人1人がみなさんの前で顔と名前を出してその気持ちを訴えたいのだが、今の福島、今の日本の現状ではそれをすることはできない。今後も匿名で訴えることになるが、その点はぜひご理解をお願いしたいと思う。

最後に、メディアのみなさまには「福島の事故は終わった」「福島事故による健康被害者はゼロだ」などという政府のウソのプロパガンダに惑わされることなく、この現実を日本中世界中の人びとに幅広く伝えていただきたくお願い申し上げる次第だ。

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子ども甲状腺がん裁判 原告発言

2022-01-28 22:32:54 | 原発問題/一般
27日、東京電力を提訴した甲状腺がん患者6名のうち、何人かの発言内容を入手しました。一般メディアには決して載ることのない原告の「肉声」です。

取材した記者の方から、転載許可を受けたので、以下、転載します。

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◎原告

福島県出身の原告です。今回東京電力を訴える集団訴訟に参加し、東京地裁に提訴しました。

私はがんと診断された後、「この甲状腺がんと福島原発事故の因果関係はありません」とはっきり言われました。その時の何とも言い難い気持ちと母の涙は今でも忘れられません。

がんと診断される前は、東京にあこがれ、自分のやりたい仕事に就いてばりばりお仕事をしているキャリアウーマンにあこがれていました。ですが、がんと診断され手術を行った後は、体調がずっとすぐれず、何事も体調を優先していかなければならない状況となり、一度はやりたかった仕事に就きましたが、体調を考慮し、その仕事をやめ、今はあまり動かず定時で帰れる事務の仕事をしています。

今回の裁判では、原告の6人のうち4人は再発・転移をしています。私と同じく、行きたい大学や就きたい仕事を諦めた人、がんを理由に正社員として雇ってもらえず苦しんでいる方もいます。また、私たちは震災当時もあった避難者に対する差別があったこともあり、この事実を人に話すことで差別を受けるのではないかと恐怖を感じ、誰にも言えずこの10年間を過ごしてきました。

私たちと同じ状況の子どもたちが今、約300人います。私たち以外の苦しんでいる子どもたちのためにも、私たち6人が声を上げることでこの状況を少しでも変えたい。そんな気持ちでこの裁判に挑んでいます。少しでもよい状況になることを心から願っています。

最後に、このように私たちを支える方がたがいることは私たちにとってすごく大きな励みとなっています。支えてくださっている方、弁護士のみなさんには心から感謝しています。

◎原告の母親

福島県から上京した原告の母親です。先ほど東京電力を訴える裁判を東京地裁に提訴しました。

私自身の思いとして一番強いのは、やはり原発事故と病気との因果関係について決着をさせたいというものです。息子がXX年の時、原発事故は起こりました。私は当時、被ばくには気をつけていたほうでしたが、息子は毎日外出していたので徹底していなかったと思います。XXにいたために危機感はあまりありませんでした。

がんと診断された時は、何がいけなかったのか、XXから避難するべきであったという思いはどんどん強くなってきていました。がんを診断する過程で、穿刺細胞診の検査を受けましたが、長い針を3回刺され、涙をこぼしているところをそばで見ていて、胸が締めつけられる思いでした。

がんを診断され、経過観察することになりました。甲状腺がんの手術が必要と医師から言われている中で、なぜそれが過剰診断と言われてしまうのか納得が行かず、現在に至っています。息子としては、がんを体の中に抱えていたくないという気持ちが強かったようです。実際、検診に行く度ごとに、がんはどんどん大きくなっていきました。

XX年の時、担当の先生に手術を勧められました。今も傷がなかなか直りにくく、その傷を見る度ごとに心が痛みます。友達の中には、自分よりも先に手術をし、その後再手術、再発して肺に転移した方もいます。そのために不安を本人も抱えています。

今通院している病院の医師には直接、被ばくが原因かという問いかけもしています。「今の段階では何とも言えない」と言われています。ただ、この病院でも手術する件数は圧倒的に増えているという回答をいただいています。それが答えなのかなと私の中では理解しています。

原発事故から11年になり、事故は風化しつつありますが、なかったことにしない、そういう願いを持っている親もいます。こういう被害者が今も同じく苦しんでいる、増えているという気持ちを共有していきたいと思っています。

このような裁判の原告になる決断をした息子を誇りに思っています。日頃支えてくださっている方や弁護士のみなさまには心から感謝しています。どうぞこのことを伝えてください。

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【転載記事】勇気ある6人の若者が立ち上がった!〜「甲状腺がん患者に救済を」東京地裁に提訴

2022-01-27 21:51:25 | 原発問題/一般
勇気ある6人の若者が立ち上がった!〜「甲状腺がん患者に救済を」東京地裁に提訴(レイバーネット日本)

なお、以下は記事のうち文字部分のみを載せています。写真を見たい方は、リンク先のレイバーネット日本へ飛んでください。

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 1月27日午後1時、東京地裁前はメディアと支援者で黒山の人だかりとなっていた。そこに緑の風船を手にした提訴団の一行が入場行進を行った。大きな拍手が起きる。井戸謙一弁護団長らが手にした横断幕には「311子ども甲状腺がん裁判-甲状腺がん患者に今こそ救済を」の文字が光る。この日、東京地裁に提訴したのは、福島第一原発事故により被ばくし甲状腺がんにかかった若者たちで、東京電力に対し損害賠償を求めたものだった。

 午後4時からの「報告集会」で海渡雄一弁護士は、「事故から11年経ったが、健康被害を訴える初めての裁判になる。福島ではモノ言えぬ状況が蔓延していて、声を上げられなかった。しかし勇気ある6人が立ち上がった。私たちは17人の弁護団で全力で支えていきたい」と語った。他の弁護士からも「原発事故との因果関係は明らか。必ず勝てるし勝たなくてはならない」「6人のうち4人は再発している。人の人生の将来の可能性を奪ったことは許せない」と怒りに満ちた発言が続いた。

 6人の原告からは「ボイスメッセージ」として音声が流された。「高校生の時に手術したが、再発し遠隔転移がある。将来が不安で結婚も考えられない」(女性)、「いま大学生。手術したが体調がすぐれない。再発・転移が不安だ」(男性)、「14歳で被ばくし現在25歳で社会人。甲状腺がんの手術を4回受けた。昨年は放射線治療をしている。事故と病気の因果関係を明らかにして社会保障を受けたい。声を上げられない人たちがまだたくさんいる。その人たちのきっかけになればいい」(男性)。深刻な「ボイスメッセージ」に会場は静まりかえった。

 現在、甲状腺がんが確認されているのは293人。原告は、この約300人の仲間たちへも東電の賠償と、国による生涯にわたる医療と生活の支援の仕組みを求めている。国や福島県は被ばくと甲状腺がんとの因果関係を否定している。その理由として、「福島原発事故による被ばく線量はチェルノブイリと比べてはるかに低い」「治療の必要のないがんを多数見つけている『過剰診断』が起きている」などを上げている。果たしてそれが通るのだろうか?

 この日の報告集会では、薬害エイズ事件で実名で声あげた川田龍平議員も来ていた。あの時、川田龍平氏の訴えが世論を大きく動かした。今回の福島の若者たちの必死の「決起」に、今の日本の若者はどう応えるのだろうか。この日用意された緑の風船には、「311Supportnet」のフェイスブックのアドレスが印刷されていた。この風船のアイデアは原告たちの発想だという。支援と連帯の輪をSNSで拡げていく作戦だ。

 支援者からは「私たち大人の責任、絶対守りたい」の声が聞かれた。「311子ども甲状腺がん裁判」は、国と東電の事故責任を問う歴史的裁判になるに違いない。(M)

〔以下関連情報〕
311甲状腺がん子ども支援ネットワーク

●裁判費用カンパのお願い

クラウドファンディング

1)郵便振替
記号 11380 番号 11579501
名義 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
代表 河合弘之

2)ゆうちょ銀行
店名 一三八 普通 口座番号1157950
名義 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク

3)城南信用金庫
九段支店 普通 口座番号355663
名義 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
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「甲状腺がんは原発事故の影響」当時の子ども6人が6億円賠償求め東電を提訴(TBS)

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本日、仕事帰りの列車で聞いた面白い車内放送

2022-01-25 22:56:55 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
今日夕方6時頃、仕事帰りの電車内で面白い車内放送があった。年齢=鉄オタ歴である自分の人生でも間違いなくベスト5に入ると思う。記憶が薄れないうちに再現しておきたい。

---------------------------------(以下再現)---------------------------------
本日はご乗車いただきましてありがとうございます。快速エアポート、小樽行きです。ただ今、南千歳駅を定刻の約5分遅れで発車しております。本日は列車が遅れましたこと、お詫び申し上げます。

列車は、速度を落として運転しております。この列車のすぐ前を普通列車が走っており、さらにその普通列車の前を、鹿が走っております。
---------------------------------(再現終わり)------------------------------

マジか! しかも、この車内放送を聞いても、乗客は誰ひとり、クスリとも笑わない。

年明け以降、大雪が続いている。場所によっては線路の両側に除雪された雪の壁ができている区間もある。電車に追われていることがわかっていても、鹿も列車を横に避けることができないのだろう。いかにも北海道らしい車内放送だと思う。

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核ごみ最終処分地に応募した北海道神恵内村で36年ぶり選挙戦へ 脱原発派が立候補を表明

2022-01-18 18:27:33 | 原発問題/一般
(この記事は、当ブログ管理人が「レイバーネット日本」に発表した記事をそのまま掲載しています。)

 北海道電力泊原発の地元・泊村に2015年から移住し、反原発運動を続ける瀬尾英幸さんが16日記者会見。神恵内村長選への出馬を正式に表明した。

 神恵内村は、NUMO(原子力発電環境整備機構)が進める高レベル放射性廃棄物(いわゆる核のごみ)の地層処分のための文献調査に、寿都町とともに応募。昨年秋から文献調査が始まっている。

 この日は、泊村と同じく泊原発の地元自治体である岩内町で、「泊原発立地4町村住民連絡協議会」(岩宇4連協)の設立総会が開催された。北電と再稼働に関する事前了解権を含む安全協定を締結している地元自治体は現在、4町村(岩内町・泊村・共和町・神恵内村)ある。この4町村内に活動拠点を置く反原発運動団体の横の連携を深めることを目的に、今回、4町村内に拠点を置く8団体(岩内原発問題研究会、後志原発問題住民の会、共和・原発の安全安心を求める会、岩宇住民の会、後志・原発とエネルギーを考える会、みんなの小樽と後志の会、三人会・原発問題委員会、前後志・脱原発グループ行動隊)で連絡協議会が組織されることが決議された。略称の一部である「岩宇」とは、岩内町・共和町が岩内郡、泊村・神恵内村が古宇郡であることから、これら4町村が岩宇地域と総称されていることに由来する。

 文献調査に応募した両町村は、いずれも現職首長による無投票多選が続いてきたという共通点がある。このうち寿都町では2期目以降4期連続で無投票当選を続けてきた片岡春雄町長に、昨年10月の町長選で越前谷由樹前町議が挑んだが、1135票対900票と接戦の末、惜しくも片岡町長の6選を許した。

 神恵内村では、最後に村長選が行われたのが1986年で、なんと36年間も無投票が続く。現職の高橋昌幸村長は初当選以来一度も選挙の洗礼を受けていない。村民が民意を示す機会も与えられず、村政への不満があっても息を潜めて生活しなければならない状況に誰かが風穴を開ける必要がある。

 昨年秋にお会いしたとき、瀬尾さんは私にこう打ち明けた。「村長がずっと無投票だからこんな事態を招いた。次は絶対に無投票にはさせない。若い人が出るのがいいと思うから各方面に出馬を打診してみるが、誰もいない場合、自分が出馬してでも無投票だけは絶対阻止する」。瀬尾さんの中では、自分自身の出馬の是非は別として「村民にとって民意を示す機会が必要」との思いはかなり以前から固まっていた。「村政に不満を持つ神恵内村民がいても声も上げられず窒息寸前で、僕は、せめて神恵内の村民に息くらいはさせてやりたいんだ」と付け加えた。瀬尾さんは切羽詰まった表情で、まるで神恵内の「民主主義の死」に立ち会っているかに見えた。

 そして今日、瀬尾さんは立った。記者会見に臨んだ瀬尾さんは「選挙に出る以上は当選を目指す」と述べたものの、しっかりした住民運動がある寿都町で、現職町議として政治経験を持つ越前谷さんでも現職の壁を崩すことはできなかった。私は昨年10月、神恵内現地を極秘訪問したが、どこを見ても核ごみ反対の看板ひとつ、チラシの1枚すらない神恵内では「さざ波」でも起こせれば大成功だろう。圧倒的劣勢であっても大義があれば立つ。地域を変えるため、風を起こすために立つということの意味を、この日の会見に参加した大手メディアの中できちんと理解できていたのは、北海道新聞の若手記者1名だけのようだった。

 縁起のいい名称とは裏腹に、この村に取り憑いた「民主主義の死に神」を、村名のとおり「恵みの神」と取り替えるための36年ぶりの村長選は、2月22日に告示され、2月27日に投開票される。

【瀬尾さんの選挙公約】「8大政策 神恵内村100年の計」

【関連ニュース】北海道・神恵内村長選 泊村の脱原発派が出馬へ「核のごみ追放」(2022年1月10日付け「毎日」)

【動画速報】2022.1.16 北海道泊村在住のレイバーネット会員瀬尾英幸さんが神恵内村長選出馬へ! 本日決意表明


【動画速報】瀬尾英幸さん 神恵内村長選出馬記者会見(40分ノーカット版)

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<地方交通に未来を(3)>ローカル線とクラウドファンディング

2022-01-17 18:36:45 | 鉄道・公共交通/交通政策
(この記事は、当ブログ管理人が長野県大鹿村のリニア建設反対住民団体「大鹿の十年先を変える会」会報「越路」に発表した原稿をそのまま掲載しています。)

 新型コロナ感染が始まる以前の時代、クラウドファンディングはまだ一般には馴染みの薄い言葉だったと思う。富裕層や社会的地位の高い人たちはノブリス・オブリージュ(高貴なるがゆえの義務)の一環として寄付をするのが当然だという風潮のある米国などと違い、もともと寄付文化も希薄な日本では、街頭募金やカンパなどを求めてもなかなか集まらないのが常だった。

 しかし、「プロジェクトや寄付金の使用目的を提示して、一定期間内に目標金額を集める企画」をクラウドファンディングと呼ぶのだということが、ここ1~2年でかなり浸透してきた。発案者が設定した寄付額を期間内に集め、プロジェクトが成立した場合に限り寄付金が発案者に引き渡されるが、成立しなければ寄付金を拠出した人に返金されるもの、成立しなくても締切時点で集まった金額が発案者に渡されるものなどいくつかのタイプがある。実施するインターネット事業者も「CAMPFIRE」「READYFOR」など数社あり、プロジェクト実現のための企画書の書き方や目標金額の設定方法などを初心者にもわかりやすく手ほどきしてくれるところが多い。

 従来なら成立させることが難しかったようなプロジェクトでも、ここ1~2年で成立に至る事例が急速に増えてきた。長引くコロナ禍によって医療崩壊という事態を市民が現実に目の当たりにしたことがきっかけであることは間違いない。感染対策上、密集を避けることが有効であることから自宅で過ごすことが奨励された。従来であれば旅行・外食・レジャーなどに向けられてきた市民の巨大な資金が行き場を失った。日本の観光業の経済効果は39兆円に上るとの試算もある。これだけの巨大な資金の向かう先が新たに必要になったという事情も見逃すことができないだろう。

 とはいえ、ここ数年で急増したクラウドファンディングの成功例を見ていると、何でもいいというわけではもちろんなく、そこには一定の傾向も見えてくる。(1)生活に必要不可欠な分野(いわゆるエッセンシャルワーク/サービス)、(2)政府・自民党サイドに理解がないため公的支援が薄く、また今後も改善する見込みがないと考えられる分野――に寄付が集中する傾向が見えてきたのである。医療・福祉・教育などがその典型的分野であり、福祉施設の開業資金援助や子ども食堂への資金援助などといったクラウドファンディングが次々と成立するようになっている。こうした分野は本来、政府が最も手厚く予算と人員を配分しなければならないことはいうまでもないが、自民党に今さらそれを求めても仕方がないという思いもあるのだろう。必要不可欠な存在として自分が守りたいと思っている産業や業界を「政治以外」の方法で直接、手軽に支援できる有効な存在としてますますクラウドファンディング頼みの傾向は強まっているように思える。

 ただ、鉄道はコロナ前からクラウドファンディングの一大人気分野だった。引退した古い車両を復活運転させるイベントなどには多くの資金が集まり、失敗例を探す方が難しいくらいの人気だった。ただ、イベントへの参加など、寄付金の拠出者に対する明確な見返りがあり、かつ一過性のものに限られていた。通常運行している車両の整備補修費や、鉄道会社の赤字補てんのように、果実を伴わず、一過性でもないため際限なく寄付を求められ続けるような案件には「理解が得られるわけがない」と考える鉄道会社がほとんどで、そのような案件に寄付を募るという発想自体が鉄道会社にはなかったといえる。

 コロナ禍で大きく変わったのは、このような分野にも寄付が集まり始めたことだ。特に大きかったのは、旧国鉄北条線を転換した第三セクター・北条鉄道(兵庫県)で、国鉄時代の主力車両でありながら多くの路線からは引退したキハ40系気動車を復活させるためのクラウドファンディングが成功したことである。引退した旧車両の復活という部分に趣味的・イベント的な要素もあるものの、北条鉄道が公表した趣意書を読むと、ダイヤ改正で計画している増便後、車両数がギリギリとなり車両の定期検査を交代で受けさせるための予備車もないという状況になる。そうした事態を避けるため、新規にキハ40系を導入したいとしている。要するに、一過性のイベントでも趣味的動機がメインでもなく、鉄道会社の日常経費に当たる部分でのクラウドファンディングとして実施された点に特徴がある。当初の目標額は300万円だったが、あっという間に集まったため、二度にわたり目標を引き上げ。第3回目標は無謀とも思える1千万円に設定したが、これすら期間内にあっさりと突破、1300万円もの寄付を集めた。

 この成功には大きな意味がある。特に北海道では、鉄道の公共財としての性格を理解せず、その維持のため前面に出ようとする動きが国にも道にもないまま、赤字路線維持のため、背負いきれないほど巨額の財政負担が沿線自治体に対して求められ、沿線自治体と地域住民が涙を流しあいながら、鉄道会社から提案された廃線を「仕方なく」受け入れる悲劇を多く見てきた。北条鉄道でのクラウドファンディングの成功は、こうした局面を打開し、地域住民に必要とされながらも、採算性至上主義の下では廃線一択だったローカル線の行方を大きく変える可能性を開いたという意味で、きわめて画期的出来事である。

 こうした動きに対しては「政府に金を出させるべきだ」という反論が予想される。しかし、その議論をしている間にもローカル線の赤字は日々蓄積している。鉄道の価値をまったく認めず、予算も割かない自民党の意識変化を待っていてもいつになるかわからないし、そうした自民党政治からの転換を目指した野党共闘も政権交代にはほど遠かった。それならば、鉄道の価値なんてわかる人だけにわかってもらえればいいという割り切りも必要だろう。次善の策として「鉄道の価値を正しく認める人たちだけで浄財を出し合ってでも支えていこう」という動きにつながることに何の不思議もない。

 群馬県の第三セクター・わたらせ渓谷鉄道(旧国鉄足尾線)もクラウドファンディングを成功させた例である。コロナ禍で利用客が激減し、車両整備補修費も捻出できないほど危機的状況に陥ったがクラウドファンディングで確保した。鉄道ライター枝久保達也氏の取材に対し、わたらせ渓谷鉄道の担当者は「かなり頑張って支援していただいた中で、また次も、とは言いづらい。これが最後のつもり」というが、そんな変な遠慮はせず、どんどん援助を求めたらいい。貧困が広がる日本ではにわかに信じられないかもしれないが、富裕層の中にはカネの使い道に困っている人たちもいる。欧米諸国のように、日本でも富裕層に対し、ノブリス・オブリージュの一環として公共サービスへの寄付を求める時期に来ていると思う。

(2022年1月15日)

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【速報】津波到達後に警報発表 気象庁、歴史的大失態

2022-01-16 00:30:10 | 気象・地震
南太平洋のトンガ沖で発生した海底火山の噴火で、気象庁は「津波のおそれはない」といったん発表しておきながら、今夜(16日)0時15分になって突如、奄美地方・トカラ列島に津波警報を発表した。NHKの報道によると、奄美大島・小湊では警報水準(1m以上)に当たる1.2mの津波を警報発表前の15日23時55分に観測している。気象庁にとって歴史的大失態だと思う。

「若干の海面変動」が見込まれる地域でも、津波注意報の発表基準(30cm)に達していないだけで、30cm未満の津波がすでに到達している可能性がある。膝まで海中に浸かっていた場合、20cm程度の海面変動でも成人男性が流されるほどの威力がある。津波警報・注意報が発表された地域では海岸線から一刻も早く退避してほしい。

気象庁の失態については、後に追記することがあればしたいと思う。

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またも、新年早々「夢」の話

2022-01-09 23:44:07 | 日記
例年、成人の日が絡んだ新年最初の3連休であるこの時期には、新年目標を発表するのが当ブログの恒例行事となっている。今年もそろそろ発表する時期と思うが、実は、新年早々、普段あまり見ない「夢」をまた見てしまった。それも元日夜から1月2日の朝にかけて。通常なら「初夢」と言われる日である。

昔から、一富士、二鷹、三茄子などといわれ、縁起がいい初夢の代表格とされるが、当ブログ管理人は幼少期からそんな縁起のいい夢なんてただの一度も見たことがない。

もしかすると、新年目標と関わることになるかもしれないので、記憶が鮮明なうちに、見た夢の内容を書き起こすとともに、夢判断サイトを参考にしながら、この夢に対し、自分なりの解釈を加えておきたいと考える。

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<以下、元日夜から1月2日の朝にかけて見た夢の内容>

バスに乗って険しく、曲がりくねった山道を、やや飛ばし気味に上っている。車内は立客が出るほど混んでいるわけでもなければ、空気を運んでいるだけというほど空いているわけでもなく、ほどよい混み具合だが、自分としてはやや少なく感じている。前方には私の知っている仲間たちがいて、運転手と談笑しながら和やかな雰囲気。窓の外を見ると、朝か夕方という感じであまり明るくはない。どこに向かっているかわからないが、前方の乗客が和やかな雰囲気なので、不思議に不安はあまり感じない。乗っているのは高速バスではなく一般路線バスだが、乗降客はもうかなり長い時間なく、同じ顔ぶれのまま走行を続けているように見えた。

前方の誰かが「おい、こんな調子で本当に着くのかよ」と運転手に言う。運転手が走りながら一瞬、客室のほうに振り向いたので、見ると女性。「私を誰だと思っているの」と彼女が言うと、文句を言った仲間とおぼしき男性客は「頼むぜ」と言い、それ以上は何も言わなかった。

運転手になっていた女性は、実名はあえて伏せるが政府与党に対し、批判的なスタンスをはっきり打ち出して著述活動をしている作家兼評論家の方で、ファンにもアンチにも広く知られた存在である。バッシングも日常的に受けているが、無教養で下品なヤフコメ民のバッシングごときでその社会的評価が揺らぐことはないだろうという程度には、実績を残した方である。

ちなみに私自身はその人と面識はない。夢の中では「○○(その人の実名)さん、何であなたが運転してるんですか?」と尋ねたが、彼女はその質問には答えなかった。

私自身は前方の仲間たちと少し離れ、かといって一番後ろの席でもなく、真ん中よりやや後ろ付近の席に座っていたが、顔のわからない、知らない乗客が何か言ったので、自分の席から立ちあがり、その人のところに行って何か話しかけているところで、夢が終わった。途中、事故やトラブルはなかったが、悪路なのに飛ばしているため、バスはかなり揺れている印象があった。
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元日の夜から2日朝にかけて見た夢の概要はこんな感じである。

正直、放っておくことも考えたのだが、初夢の日でもあり、今年1年の私を何らかの形でテレパシー的に表現するものかもしれないと思ったので、夢判断サイトをいくつか回ってみた。

その結果、バスは生活に身近で日常的な公共交通機関なので、夢に見るケースは割合多いとのこと。目的や方向が同じ人たちが乗り合わせ、あらかじめ決められた時刻に従って運行されるものなので、バスに乗っている自分に関する夢は、ある一定の規律・ルール・方向性を共有している組織・集団の中での自分の役割や位置を表すものであるという点で、ほぼすべてのサイトの評価が一致していた。

ちなみに、ほぼすべてのサイトの評価が一致していた他の点を挙げておくと、運転手は集団のリーダーを、前方の席にいる人たちはリーダーの秘書や補佐役などリーダーに近い立場の人を、最後列の席に座る人は組織・集団の全体を見渡す立場にいる人を、それぞれ表現しているという。

私が見た夢は何を意味しているのだろうか。私自身は運転手ではないためリーダーではない。前方の席に座っているわけではないため秘書や補佐役(役員や執行部)などリーダーに近い立場にもなく、そことの間にも距離感がある。かといって最後部にも座っておらず、集団全体を見渡す立場になるのももう少し先のように思われる。

これらのどの席にも座っていないということは、私はまだ集団の中では一兵卒に過ぎないようにみえる。とはいえ、真ん中より後ろの席にいたということは、役員や執行部よりも「集団全体を見渡す立場」のほうにより近く、手が届きそうだという暗示的意味はあるかもしれない。顔の見えない乗客に対し、私がわざわざバスが揺れる中、座っていた席から立ち上がってまで何か話しかけているのは、新しく仲間に加わった人を説得しているように解釈できるかもしれない。

バスは険しい山道を、やや飛ばし気味に登っている。これに関しては、山道は先行きの困難さや目標の大きさを、上り坂/下り坂はそのままこの先(バスは近距離を走る交通機関なので、これが現れた場合は比較的短期スパン)の運気の上昇/下降を、飛ばしているのは目的地に向け急いでいることをそれぞれ表す。乗客数の多い/少ないはそのまま仲間の多寡を意味し、また車内の雰囲気が明るいか暗いかはそのまま自分の進んでいる道が正しいか間違っているかを示している、という点でもほとんどの夢判断サイトの見解が一致していた。

ちなみに、私が関わっている組織・集団で、女性がリーダーを務めているのは「福島原発告訴団」以外にない。もし、運転手が女性であることが重要な暗示的意味を持つとすれば、自分が関わっている東京電力旧経営陣の刑事訴訟と、反原発運動の今後の行方を示す夢なのかもしれない。

とりあえず、そういう方向の夢であるとして、夢判断サイトで得た判断に、夢判断サイトが示していない部分に関する自分なりの独自評価を加えた結果、当ブログ管理人はこの夢の意味を次のように解釈する。

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私が関わっている反原発運動は険しい道に直面し、脱原発の実現という目的地に到着するため先を急いでいる。いつになったら終点に着くのかわからないバスに揺られ続けることに疲れて、途中で下車する人も多く、乗客はずいぶん少なくなった。今も乗車を続けているのは、いつ終点に着くかわからなくても、降りてはならないのだという固い信念を抱いた人たちである。今後も少数派の立場は変えられそうにないが、自分と仲間が進んでいるのは、険しくても正しい道である。

リーダーは女性だが自信と実力を兼ね備え、仲間からの信頼は厚い。一方、私自身はリーダーや執行部と面識があり信頼はしているが、同時に距離感もある。リーダーになるよりも、むしろ原発問題に関する幅広い経験と知識を備え、どんな状況の仲間にも適切な助言ができる位置に、ゆっくり近づいている。

途中から乗ってきた知らない乗客の中には、このバスに今後も乗ったままでいいのか不安を感じる人がいるが、長い経験を積み、知識も蓄えてきた自分には、そうした乗客に対し、このままこのバスに乗り続けるよう説得するという重要な役割があることを自覚しており、人知れずそれを実行している。ただし、立場はあくまで一兵卒であり、経験と知識以外に頼れるものはない。

自分が疑うことなく、長い間乗っている「脱原発」行きのバスは、いずれ目的地に着くと信じており、今後も乗り続けることが正しい道だと考えている。山道を登っていることから、とりあえず脱原発という大目標に向かって進んではいるが、悪路であることから道のりはスムーズではなく、また目的地に到着するシーンは登場しなかったため、バスが目的地に到着できるかどうかは、この夢からは判断できない。
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今の自分が置かれた立場と合わせながら、この夢を判断していくと、こんな感じだろうか。反原発の立場からこのブログをもう10年以上書き続けられるほど知識量を持っているとの自負はある。その一方で、私は今、どこの反/脱原発運動団体でも役員などの指導的立場は一切務めていない。そのことを告げると、講演会に呼んでくれる運動団体の人から逆に驚かれることがあるが、紛れもない事実である。

だが、役員や指導的立場でなければ社会運動に関われないということではない。一兵卒の立場でもできることはたくさんあり、ブログを書くことや、新しく入ってきた人を励ます役割などはそうしたことのひとつである。私が見た初夢は、当面、自分の今の立ち位置に基本的な変化がないことを示すものといえるだろう。

今回の夢を見終わった後、不安はほとんど感じなかった。2年前の新年早々に見た絶望的な夢に比べれば、今回は少ないながらも信頼できる仲間がいるだけはるかに良い中身といえる。当ブログ管理人の精神状態は2年前よりは安定しており、自分の本業に関してはほとんど心配はしていない。

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