アフガン・イラク・北朝鮮と日本

戦争も人権抑圧もNO!万国のプレカリアート団結せよ!

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 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
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住吉・住之江界隈の桜

2023年03月30日 20時45分06秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
桜満開の便りを聞き、私も近所の桜を撮って来ました。まずニュートラム平林駅近くにある新北島西公園の桜から。マンションや住宅街の中にある何の変哲もない都市公園ですが、実は花見の隠れた名所です。名前が知られていないので近くの住民しか知りません。公園の向こうに見えるドーム屋根の建物は住之江ボート会館で、競艇王・笹川良一のCMでおなじみの「世界(は)一家 人類(皆)兄弟」のスローガンが壁に書かれています。
 
次に住之江公園の池の桜。住之江公園は近くにある住吉公園のいわば「姉妹」公園として開設されました。明治以降、国道建設や海岸の埋立で住吉公園の面積が大幅に縮小されたのに伴い、その代替措置として、新たに住之江公園が昭和初期に開設されました。ところが、その住之江公園も、大阪護国神社や住之江競輪場開設に伴い、面積が大幅に縮小されます。戦後になり、競輪場が廃止されたのを機に、野球場やテニスコート、花壇もある今の規模に拡充されました。
 
その住之江公園の横を流れる住吉川沿い遊歩道の桜並木。ここも住之江公園と並ぶ桜の名所です。遊歩道にはベンチも設置され、下流の住之江大橋付近では遊歩道の幅が広がり高台みたいになっています。桜の季節になると、近くの家族連れがそこでシートを敷いてお弁当を広げるようになります。
 
そして、この一帯界隈の最大の桜の名所として昔から有名な住吉公園。ここは元々は「潮かけ道」という住吉大社の参拝路でした。今の阪神高速湾岸線の辺りまで昔は海で、上記の住吉川も昔は細い入り江でした。住吉川の上流部を細江川(細井川)と呼ぶのも、その当時の地形に由来します。住吉大社の参拝客は、ここで船を降り、潮かけ道を通って住吉大社に参拝していました。住吉公園の入り口にある高灯篭も、当時の船着場にあった灯台の名残りです。
 
一方、住吉大社には住吉公園ほど桜は植えられてはいませんでした。太鼓橋の周辺に数本見られる程度です。それでも、その数本の桜がある事によって、太鼓橋がさらに風情あるものになっていました。その住吉大社の横を、前述の細江川(住吉川の上流部)が流れています。その川沿いの堤防や住吉大社の末社(大歳社)の桜が彩を添えていました。
 
最後に、鉄オタによって、とっておきの穴場を見つけました。南海高野線の帝塚山5号踏切です。
この踏切は、高野線住吉東駅から難波寄り約150メートルの所にあります。すぐ前の階段を上がった土盛りの上に阪堺上町線の神の木駅があり、高野線の上を上町線が高架で跨いでいます。線路の横の市営住宅の庭に咲く桜並木と一緒に、高野線と上町線の電車を撮影する事が出来ます。
但し、高野線同士、上町線同士の行き違いなら割と簡単に撮れますが、高野線・上町線電車の行き違い風景を撮るのはかなり難しかったです。私も1時間近く動画撮影しようと粘りましたが無理でした。
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トラックバイアス過信禁物

2023年03月29日 10時26分23秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ

先週の土日も雨模様でどこにも行けなかったので競馬予想で週末を過ごしました。日曜日にはGⅠレースの高松宮記念(中京11レース、芝1200メートル)が開催されましたが、予想は難解を極めました。確たる本命馬不在の混戦レースの上、雨で馬場が荒れてさらに不確定要素が加わり、展開すらなかなか読めませんでした。

私はその中で◎ロータスランドを本命にしました。同馬は芝重1.2.0.0.の成績で、重馬場だった昨年の高松宮記念も2着に来ています。そして前走の京都牝馬Sでも3着に好走。岩田康誠の騎乗で、イン突きによる馬群割りで混戦から抜け出てくると予想しました。

同じ理由で〇メイケイエールを対抗に。同馬も重馬場実績があり、昨年の高松宮記念では5着に好走。騎手も大胆な乗り方をする池添が騎乗。但しこの馬はむらっ気があり成績が安定しません。そこで昨年の高松宮記念に勝ちスプリンターズSでも3着に好走した▲ナランフレグ、3連勝後に前走の阪急杯でも勝った★アグリ、芝千二では常に掲示板確保の安定株★ナムラクレアの3頭で、◎〇の不安定性を補う事にしました。

以下、連下の△には昨年3着のキルロード、阪急杯2着のダディーズビビッド、オーシャンS1着のヴェントヴォ―チェ、スプリンターズS2着のウインマーベルを配して、◎―〇▲★―〇▲★△の三連複フォーメーションと、◎〇▲★の馬連ボックスの2種類の馬券をそれぞれ100円ずつ買う事にしました。

ところが結果は、2着こそ★ナムラクレアが来たものの、1着には12番人気のファストフォース、3着にも13番人気のトゥラヴェスーラが来て、馬連7920円、三連複81180円の大波乱で終わりました。

直前に買った馬券攻略本の影響で、内枠重視の予想をしてしまった事が敗因です。確かに一般的には距離ロスのない内枠が有利で、荒れ馬場では追い込みが利かないのでさらにその傾向が顕著に出ると言われています。

でも、それはあくまでも一般論でしかありません。実際は同じ重馬場でも雨の降り方次第で馬場状態は変わります。雨上がりでは排水の良い内側から馬場が乾いてきますが、雨降りの中では高くなっている外側の方が逆に走りやすい場合もあるのです。

それに内枠は、距離ロスがない代わりに、外から包まれるリスクがあります。特に中京競馬場のコーナーはスパイラルカーブになっていて、入口よりも出口が狭くなっているので、そのリスクはさらに高まります。しかもゴール前には急な坂もあるので、余り飛ばし過ぎると上り坂でバテてしまいます。必ずしも内枠有利とは言えないのです。(上記コース図参照)

その中で、ファストフォースは、7歳の高齢で、枠順も7枠13番と比較的外側でした。GⅢでこそ好走歴がありますが、GⅡ2着が最高で、最近ではオープン特別でも勝ちあぐねています。GⅠでは格下感が否めないので消しにしてしまいました。

でも、レースが終わって改めて同馬の成績を見直してみると、昨年秋のスプリンターズS10着大敗後は、京阪杯7着(勝ち馬と0.9秒差)→タンザナイトS4着(同0.4秒差)→シルクロードS2着(同アタマ差)と、着実に成績が上向いていました。そして先週の追い切りでも、栗東坂路で12秒ジャストの好タイムを出していました。

それなのに、私はトラックバイアスにばかり気を取られ、高齢・外枠・格下だからと消しにしてしまったのです。混戦で買い目を絞らなければならないと焦ってしまい、他の馬の表面的な「好成績」にばかり目を奪われて。混戦になればなるほど、冷静に判断しなければならないと、今回の件で痛切に感じました。

【高松宮記念】大波乱! 異色の戦歴を持つ12番人気ファストフォースはなぜ29戦目にしてG1初勝利を飾れたのか? (msn.com)の記事コメント欄にも同じ趣旨の事を書きましたので、ご参考に。

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税込2千円ジャストのキリ番レシート

2023年03月22日 08時44分12秒 | なにわB級グルメ探訪

 

他の人にとってはどうでも良い事かも知れませんが…。

仕事帰りに途中のスーパーで晩ご飯のおかずを買ったら何と税込2千円ジャストの切り番でしたv。消費税込みの金額で切り番なんて滅多にないので、何か宝くじに当たった気分になれますw。
 
買い物の中身は、まずスーパーオリジナルの減塩だし入みそ。最近はもうレトルトのみそ汁ではなはなく、これでみそ汁を作ります。その方が自分の好きな具をみそ汁に入れる事が出来るし、余った野菜も処分出来る。何よりも美味しい。
 
次に三連の絹ごし豆腐。みそ汁に入れても好し、麻婆豆腐やスンドゥブ豆腐にしても好し。
 
その下の行はこれもスーパーオリジナルの関西風ジューシーメンチカツ少量(2個入り)パック。今日も昨日と同様に、人参入りかき玉みそ汁を作り、その付け合わせのおかずにします。
 
その下は徳用赤ウインナーが2パック。自宅の冷蔵庫はワンドア式で、冷凍庫も野菜室もないので買いだめが出来ません。だから、どうしても加工肉に頼りがちになります。
 
ウインナーの赤い着色料(亜硝酸ナトリウム)や保存料(ソルビン酸)が気になりますが、そんな事言い出せば、もうハンバーグや餃子も食べれなくなります。1パックにウインナーが14個ぐらい入っているので、これだけで2食分賄えます。
 
 
後はトマトに新じゃが、新玉葱。最近は玉葱もじゃが芋も新物を買うようにしています。新物の方が早く調理出来るし美味しいから。ポテトサラダも時間に余裕のある休日は新じゃがをすりつぶして作ります。
 
トマトは、卵と炒めてトマ玉の中華炒めに。卵にゴマ油を垂らし、味覇(ウェイパー:鶏ガラスープの素)を混ぜれば中華風の味付けになります。これでトマトも炒め物のおかずになる事を最近知りました。
 
 
じゃが芋は、玉葱と一緒にカレーやシチューの具にするも好し、ウインナーに添えてジャーマンポテトにするも好し、単体でみそ汁の具にするも好し。
 
その下は玉葱。玉葱は炒め物にも煮物にも使えるので非常に重宝しています。缶詰の鯖のみそ煮と一緒にみそ汁に入れて、上からトウガラシを掛けて飲めば身体が温まります。
 
 
玉葱の下のC Cエクストラ何ちゃらは、花王クリアクリーンの歯磨き。歯磨きの中で一番安い198円w。
 
最後の行はサンド豆。但し、国産ではなく海外(中東のオマーン)産ですが。これはウインナー・玉葱と一緒に炒めます。ウインナーの赤とサンド豆の緑、玉葱の白(?)で色合いを味わいながら食べる事が出来ます。サンド豆は緑の野菜の中で一番日持ちするし、調理も簡単だから、最近は常備菜の一つとして重宝しています。
 
私もスーパーの物流センターで、主に農産物の仕分けに携わっているので分かりますが、最近はパック入りのカットサラダ野菜がアホほど出ます。
 
でも、あんな物は唯のボッタクリ商品です。だって原価の10倍ぐらいの値段で売っているのですから。それでも税込100円前後でスーパーで売っているので、あれがボッタクリ商品だとは誰も気付きません。
 
しかも農薬まみれなので、健康にも実は余り良くない。
 
そんな物買うぐらいなら、まだ国産の玉葱やじゃが芋を単体で買って、炒め物や煮物、味噌汁の具にした方が、はるかに安上がりだし、健康にも好いです。
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厩務員春闘に連帯して馬券ストに決起する

2023年03月19日 08時22分00秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
中央競馬の厩務員組合がストを構えていた事をネットのニュースで知りました。
 
厩務員とは厩舎で働くスタッフです。調教師からもらう給与とレース賞金額5%の進上金が主な収入です。その中で2011年以降に入厩したスタッフは給与を安く抑えられていました。それまでJRAの売り上げが年々減っていたから。その削減額が半端ない。基本給2割削減の上、勤続給もカット。
 
しかしJRAの宣伝が功を奏して以後は売り上げが年々増加。にも関わらず給与は安く抑えられたままだったので、厩務員の不満が遂に爆発し、今回のストライキに至りました。
 
馬や騎手だけで競馬が成り立っている訳ではありません。裏方の厩務員がいてこそ初めて競馬が成立するのです。ところが、その厩務員の給与の安い事。中央競馬でも基本給は最低月15万円しかありません。地方競馬に至ってはわずか月12万円。勿論それに前述の進上金がボーナスとして加わりますから、強い馬を管理している厩務員はもっともらえますが、それでも精々月30万円超。地方競馬に至っては月20万円が限界です。
 
そんな安い給料でも働く時間は長時間。早朝2時には起きて3時過ぎから馬の餌やりや体調チェック、その日の調教準備をしなければなりません。調教後も馬のトレーニングをして、9時半過ぎに朝食を取り14時頃まで仮眠。その後も馬の世話や厩舎の掃除をして16時過ぎにようやく1日の仕事が終わります。しかも、調教や馬の世話中は事故の危険と隣り合わせ。それでも給与は月たったの10数万円。非正規の私の給与と同等か、それより更に酷いかも。
 
今回のストで競馬開催が危ぶまれる事を危惧した調教師会・JRA側は、非組合員の厩務員やOB、臨時のアルバイトで厩務員の穴埋めをする事になりました。俗に言う「スト破り」です。しかも、裏では労働組合の分断工作まで行っていました。4つある厩務員組合のうちの1つを切り崩し、ストから脱落させて、スト全体を切り崩しにかかりました。
 
そのせいでストは不発に終わりました。今週の中央競馬は通常通り開催されます。でも安い給与はそのままで、またいつ問題が再燃するか分かりません。組合員と非組合員、常勤スタッフと臨時スタッフの対立もそのままです。何ら問題は解決していません。スポーツ紙もJRAに遠慮してストの事にはほとんど触れず。触れてもJRAの肩持つ記事ばかり。
 
競馬ファンもこのストライキには概して同情的です。ネトウヨ(ネット右翼)の様に「ストはゴネ得だ!」なんて罵る輩はほとんどいません。競馬ファンの声の一部を下記に紹介しておきます。
 
厩務員組合可哀想すぎる。若手の給料を低い水準のまんまにしていいわけないよ。ちゃんとみんな同じ給与体系にして、待遇良くしてくれよ。そのためにこっちは勝っても負けても馬券買うんだから。
 
何らかの条件が飲まれたのか厩務員側が折れたのか
後者の場合待遇は改善されないので厩務員のなり手はどんどん減っていくだろうね
事実競馬学校厩務員課程の受験者も新給与体系になって12年で3分の1以下まで落ち込んだし
もう10年もすれば厩務員の確保すら困難になっていくだろうよ
 
最悪の結果になりましたね。
これではますます労組が機能しなくなります。
元厩務員の方が「毎日10時間労働で土日は休めない、それなのに手取りは10万台前半」と言ってました。
勝てる厩舎は賞金5%のボーナスがありますが、ないと地獄ですよね。
給料あげてほしいな。。。
 
 
これは物流業界で働く私にとっても、決して他人事ではありません。安い賃金に長時間労働。それに嫌気がさして人手不足に拍車がかかる。なのに経営側は臨時雇用でその場しのぎ。全くウチの会社と同じじゃないか!
 
既にツイッターでは#馬券ストライキのハッシュタグで厩務員組合を応援する動きも出ています。私もそれに呼応して、今日の阪神大賞典(阪神11レース)は馬券を買わずにテレビで観戦する事にしました。今日のメーンレースの阪神大賞典は◎ボルドグフーシュ、○ジャスティンパレス、▲ディープボンドの3頭で決まりでしょう。ひょっとしたら△アイアンバローズあたりが3着に食い込んで▲と順位が入れ替わるかも知れませんが、もし波乱があっても精々その程度まで。今日はテレビで◎○▲3強のしのぎ合いを楽しませてもらいます。JRAはスト切り崩しだけで済むと思ったら大間違いだ。
 
中央競馬史上初“離れ業”で24年ぶり中止回避 交渉決裂で1342人スト決行も定年非組らで「開催調整」
JRA3労組が開催スト19日に解除 関東労書記長「仕切り直す」
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高市早苗も岸田も今すぐ辞めろ!

2023年03月12日 08時10分00秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を

アベノミクスの時も景気回復感ないと感じる人が多かったのは確かなのに、そんな声は一部だ、景気は回復していると、政府の太鼓持ちみたいな事まで言わなければ公平ではないとされるなら、それはもはや報道番組ではなく唯の政府広報だ。その声に文句があるなら別の番組でそれを主張すれば良いだけだろう。

 
アベノミクスでも実質賃金は伸びなかった。景気回復の実感なんて無かった。でも総雇用者所得は増えたと政府は言う。幾ら総雇用者所得が増えても低賃金の非正規雇用ばかりでは意味がないのに。どちらに目線を置くかによって評価は変わる。それを両論併記で誤魔化そうとするのが政府の言う政治的公平だ。
 
従来、複数の番組で放送内容の中立性を評価していたのが、一つの番組だけでも評価(=狙い撃ち)出来るように放送法の解釈が変更された。それを主導したのが安倍総理の補佐官だった礒崎陽輔(いそざき・ようすけ)だ。安倍政権に批判的な報道番組を黙らせようと、功名心に駆られた礒崎が、総務省に圧力を加え解釈変更させた事が明るみに出た。
 
放送法の解釈変更を主導する礒崎に対し、最初はマスコミとの軋轢を懸念していた他の官僚や大臣も、これを機にマスコミを黙らせる事が出来るならと、礒崎に加担していく経緯が、今回の情報公開で明るみに。その中で当時総務相だった高市早苗の電波停止発言や、後の森友・加計問題に繋がる動きが白日の下に晒された。
 
日本も一応は民主国家なので独裁国家の様なあからさまな言論弾圧は出来ない。そこで報道番組に政治的中立を求める通達が乱発される事に。政府を批判しても良いが必ず政府側の主張も盛り込まなければならないと。その為、当たり障りのない番組や政治的無関心を助長するバラエティ番組ばかり横行する事に。
 
政府による言論弾圧に呼応して、報道機関は政府批判を自粛する様になってしまった。批判しても当たり障りのない範囲で。政府側の反論も必ず明記して。逆に野党や市民運動の粗探しばかりやり、政府には「ダラシない、もっとしっかりしろ」と、批判とも擁護とも取れる報道に終始する御用番組も横行。
 
その結果、選挙の投票率は年々低下。労働組合も政府に迎合し経営者の言いなりになる御用組合が幅を利かす事に。お陰で日本は30年間も賃上げがなく、先進国一低い最低賃金、報道の自由ランキング71位の三流国家に。しかし新聞には韓国・中国叩きの記事ばかり。テレビも「日本スゴイ!」の翼賛番組ばかり。
 
その行き着く先がどうなるか?大阪を見れば分かる。大阪で自民党に相当するのが維新だ。関西マスコミは維新ヨイショの報道しかしない。産経・読売だけでなく朝日・毎日も。だから、コロナの死者数が全国一で、保健所職員数が全国最下位でも、吉村知事や松井市長の人気は絶大。選挙でも維新の一人勝ち。
 
逆に言えば大阪の維新に相当するのが全国では自民党だ。どちらも改憲や防衛費増額に賛成で、労働規制緩和や福祉削減にも大賛成。維新も元は自民党だから当然だが。カジノについても、自民党の地元市議は反対だが執行部は賛成に傾いている。ここで高市早苗も岸田も辞めさせなければ本当に大変な事になる。
 
今日(3月12日)のサンデーモーニングも、礒崎から偏向番組と名指しまでされたのに、10分程サラッと流した後は、次の宇宙ロケット発射失敗のニュースに早々と移ってしまった。名指しされた事も言いながら、民主主義の根幹に関わる事件なのに、「一応触れときました」で終わってしまった。報道自粛ここに極まり。
 
礒崎や高市早苗と総務省役人との細かなやり取りについては既に総務省ホームページで公開されている。捏造との噂もあるが、これだけ膨大な量の文書をそんな事の為に役人がわざわざ作るか?この物価高、低賃金、低福祉の中、国民が歯を食いしばって生きる中で、己の功名心の為だけに、検閲に走る安倍・岸田の犬の醜い姿を見よ。
 
例の文書が捏造だと言われているが、そんな事しても役人は何の得にもならない。次官クラスが大臣の椅子を狙って追い落としにかかったとしても、膨大な文書をわざわざ用意しなければならない、あんなまどろっこい事しない。仮に捏造だったとしても、そこまで恨まれる様な大臣ならもうその時点でアウトだ。
 
文書を不正確と断じる意味も分からない。文書のほとんどは議事録だ。会議の日時、出席者、議事内容が細かく書かれている。公文書なら尚更。但し部下の事務官が伝えた上司の伝言が又聞きだったり電話を受けた時間が不正確なのは仕方ないだろう。そんな事で粗探しするより関係者を証人喚問すれば済む話だ。
 
元々、放送法は国家権力の暴走を抑える為のもの。表現の自由を守る(法1〜3条)為には政治的中立であらねばならない(同4条)。だから国により厳しく、報道機関にはあくまで倫理規定(公衆道徳)として運用して貰うと。それを安倍や高市は、1〜3条はろくに守らず、4条だけを言論統制の口実にして来た。(下記の条文参照)
 
 
だから、1時間の放送枠の中で野党の主張を30分取り上げたら、残りの30分は与党の主張を取り上げなくてはならなくなった。それではどちらの主張も上辺をなぞるだけになってしまう。そうではなく、野党の主張を取り上げる1時間番組も、与党のそれも、自由に編集出来てこそ、初めて民主国家と言えるのだ。
 
昔は自民党でも、それ位の常識はわきまえていた。法治国家の常識として。ところが最近は、その程度の常識すらわきまえない輩が増殖。憲法の規定も無視して、安保法制や先制攻撃をゴリ押ししながら、国民にだけ放送法4条を盾に言論統制、検閲の露払い。そんな政治家は今すぐ辞めさせなければならない。
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セイロンカリーを食べてスリランカの歴史を学ぶ

2023年03月09日 22時13分18秒 | なにわB級グルメ探訪
 
一昨日は大阪市中央区の地下鉄堺筋線長堀橋駅近くにある「セイロンカリー」という名のスリランカレストランにランチを食べに行って来ました。スリランカ料理と言えばやはりカレーです。但し、私達にお馴染みのカレーとは違い、サラッとしています。カレーよりもむしろスパイスの刺激の方が強いです。
 
 
最初は880円の日替わりサービスランチのカレーを頼もうとしましたが、メニューに載っている「アンブラ」という名の家庭料理の方が美味しそうだったので(人気ナンバー1と書かれているやつ)、バスマティ米(インドのお米)・紅茶込みで1500円もするそちらの方に変更しました。
 
日替わりカレーの種類は店のお任せしか選べませんが、アンブラのカレーは幾つかある種類の中から選べます。私はフィッシュカレーにしました。島国のスリランカでは肉よりも魚の方がよく食べられると聞きましたので。
 
 
左の写真がそのアンブラ。下から順に時計回りに、フィッシュのカレー、豆のカレー、ココナッツの赤いふりかけ、パパダム(豆のせんべい)、菜っ葉のふりかけ、大根(だったかな?)のカレー。
 
真ん中のお米はインド原産のバスマティ米なので、日本のお米と違ってサラッとしています。だから余りお腹が膨れないw。
 
ネットやメニューの案内には「カレーやふりかけをその都度、お米と混ぜて、それぞれの食感の違いを楽しみましょう」とあります。しかし、実際にはお米よりカレーやふりかけの分量の方が圧倒的に多いので、そんな食べ方したらカレーやふりかけだけ残ってしまうのが目に見えています。
 
だから、それぞれの食感を一口ずつ食べて味わった後は、全て混ぜて一気にお腹の中に流し込んでしまいました。
 
最初はピリッと来ましたが、しつこい辛味ではなく、爽やかな辛味が口の中に残りました。それに、食べた後は物足りなく感じたお米も、意外と腹持ちが良く、結構食べ応えがありました。但し、値段の高いのがたまに傷。毎日ランチだけに1500円も出せません。食後の紅茶も美味しかったです。
 
 
ちなみに、セイロンカリーのお店の入口に掲げられていた右の旗はスリランカの国旗です。国旗の右側に大きく描かれているのはライオンで、シンハラ王朝の紋章でもあります。一方、国旗の左隅に描かれている緑とオレンジの帯は、少数民族のムーア人(緑)やタミール人(オレンジ)を表しています。このライオンと緑・オレンジの帯の比率に注目。スリランカでは、あくまでもシンハラ人が多数派である事が、この国旗からもうかがえます。スリランカの旧国名であるセイロンも、シンハラがなまったものだと言われています。
 
左の地図はスリランカの民族分布図です。青色の部分が、全人口の75%を占めるシンハラ人の居住区域で、セイロン島の中央部に広がっています。茶色と黄色の部分がタミール人の居住区域で、中央部の一角と島の東部・北部に広がっています。タミール人はシンハラ人の次に多く、全人口の15%を占めます。

しかし何故、タミール人の居住区域が茶色と黄色に分かれているのか?それは、はるか昔に南インドから渡って来て、茶色の部分に住み着いたタミール人とは別に、英国が植民地時代に、紅茶農園の労働力として、タミール人を大勢連れて来て、黄色の部分に住まわせたからです。
 
英国は、植民地時代に、多数派民族のシンハラ人を押さえつける為に、少数派民族のタミール人を優遇しました。植民地の住民が団結して自分たちに歯向かって来ないように。しかし、独立後は形勢が逆転し、今度はタミール人がシンハラ人に抑圧されるようになります。その為に、タミール人は「タミール・イーラム解放のトラ」(LTTE)という武装組織を作り、ついこの間まで政府軍と内戦を続けて来ました。

1983年から2009年まで足かけ26年に渡った内戦は結局、政府軍の勝利に終わり、タミール人は独立を勝ち取る事が出来ませんでした。その代わりに、以前は認められていなかったタミール語も、シンハラ語と同様に、公用語として認められるようになりました。
 
世界の国の中では、ほとんど単一民族で構成されている日本のような国はむしろ少数です。国内に少数民族を数多く抱え、内戦が続いてきた国も少なくありません。そんな国の人を雇うのですから、日本人を雇う以上にコミュニケーションには気を配らなければなりません。通訳さえ雇えば外国人を雇用できると思ったら大間違いです。
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ネパールの次はスリランカw

2023年03月08日 20時54分00秒 | 職場人権レポートVol.3
スリランカ全図
 
 
北部丘陵部にあるシギリヤロック(岩の上にある王宮跡)
 
中部山岳部の古都キャンディにある仏歯寺(仏陀の歯が祀られている)
 
南西海岸の古都ゴールにあるポルトガル・オランダ人要塞跡
 
うちの会社は時給が安いので募集かけても人が集まらない。折角雇っても仕事出来る若者ほど条件の良い他社に転職。残るのは老人と仕事の出来ない奴ばかり。最近ではベトナム人にも愛想を尽かされ始め。その穴埋めに入れたネパール人も早晩ベトナム人の後追いに。その次はスリランカ人を雇うのだと。(呆w)
 
ネパールは内戦の傷跡が癒えず政治混乱。スリランカも前大統領が縁故政治で借金重ね財政破綻。デモ隊に官邸占拠され国外逃亡。そんな国の足元見透かして低賃金で搾取する事しか考えない。ウクライナ難民やトルコの震災被災者をまともな賃金で雇用するならまだしも。うちの会社は貧困ビジネスそのものだ。
 
日本語通じない外国人もバイトに丸投げ。仕事でミスしても朝礼で晒し上げするのみ。しんどい個別指導を放棄して全員の連帯責任でお茶濁し。加減乗除の計算も出来ず、直ぐ逆ギレする発達障害の従業員も野放し。改善提案上げても無しの礫。それを放置して低賃金の外国人雇用に逃げるのは会社の責任放棄だ。
 
スリランカはインドの南にある島国。面積は約6.5万平方キロで東北地方とほぼ同じ。人口も約2,200万で近畿地方とほぼ同じ。年配者には旧国名で紅茶の銘柄でもあるセイロンの方が分かりやすい。南部の仏教徒シンハラ人が多数派で、北部の少数派ヒンズー教徒タミール人と対立。14年前まで内戦下にあった。
 
その辺は同じ内戦下にあったネパールとも酷似。その一方で親日国でもある。日本が戦後、連合国に分割統治される虞(おそれ)もあった中で、初代大統領が戦時賠償の放棄を表明。そんな国に対して日本は、DV被害者のウィシュマ・サンダマリさんを不法滞在者として名古屋入管に長期収容、病気も治療せず見殺しに。
 
過労死大国の日本は長年に渡り労働者を酷使。少子高齢化で日本人労働者が足らなくなると外国人労働者で穴埋め。どこまでも資本家の都合でしか動かない国だ。そんな会社への反発もあり、今日のランチは大枚はたいて長堀橋のセイロンカリーを堪能。こんな些細(ささい)な行動でも両国友好の一助になればと切に願う。(セイロンカリーの食レポ記事はこちら
 
しかし…ベトナムの場合はまだ国民の大半がベトナム人だったから通訳を介して仕事を教える事が出来た。でもネパールの場合は国民の過半数が少数民族だ。ネパール人の通訳を雇ってもそれだけでカバー出来るとは思えない。しかも牛を食べないヒンズー教徒が大半だ。社員食堂のメニューも今までのままで良いのか?
 
スリランカに至っては同じ国民でもシンハラ人とタミール人に分かれて争って来た。そんな人達を、単に安上がりに使えるからという理由だけで雇い入れ、ろくに教育もせず、社員に押し付けバイトに丸投げしていたら、最後にはベトナム人だけでなくネパール人やスリランカ人からも相手にされなくなるだろう。
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松竹さんの共産党除名について思う事

2023年03月01日 11時45分58秒 | ヘイトもパワハラもない世の中を

先月の初めに、松竹伸幸さんと言う方が共産党を除名された事で、共産党の閉鎖的体質が改めて浮き彫りになりました。松竹さんは、長年に渡り共産党の幹部だった方で、今は「かもがわ出版」という出版社で編集主幹をされており、「超左翼おじさんの挑戦」というブログも運営されています。その方が、今年1月末に、「シン・日本共産党宣言」(文春新書)という自著の中で、「共産党も他党のように党首公選制を導入すべし」「安保も自衛隊も認めるべし」と主張されました。それに対し、共産党は、「党の方針に異論があるなら、先に党内で提起すべきだったのに、それをせず、いきなり党外の出版物で、党を攻撃した」から除名したと反論して、両者の間で論争になっています。

私も、かつて生協で働いていた時は共産党員だったので、この論争には興味があり、「シン・日本共産党宣言」も買って読みました。でも、「党首公選制」には賛成できても、「安保も自衛隊も認めるべき」という意見にはとても賛成できず、自分の考えをなかなかまとめる事が出来ませんでした。今ようやくまとめる事が出来ましたので、ここに公表する事にします。やはり「党首公選制には賛成だが、安保・自衛隊容認には賛成できない」。これが私の考えです。

まず「党首公選制」について。何故、共産党が「党首公選制」を導入しようとしないのか?それは、「民主集中制」という党運営の原則と相容れないからです。「党内では民主的運営に心がけ、党員は自由に自分の意見を公表できる。しかし、党の公式見解と異なる意見を、いきなり党外で発表してしまったら、党の団結は阻害され有権者も混乱する。党内に派閥が生まれ、党活動よりも派閥争いの方が優先してしまう事になる。「党首公選制」なんて導入したら、党内は派閥争いでグチャグチャになってしまう。だから、党の人事は、中央委員会で選ばれた常任幹部会で原案を決め、中央委員会総会や党大会で承認する、今のやり方が最も民主的なのだ」という訳です。

確かに、この理屈にも一理はあります。民間企業でも、社の方針や人事は、社員投票なんかではなく取締役会で決めます。特に共産党の場合は、長年に渡り、権力から弾圧されて来た歴史があります。戦前の党員作家・小林多喜二に対する拷問や、戦後の占領軍によるレッド・パージ(共産党員の公職追放)など、その例は枚挙にいとまがありません。おまけに戦後は権力側からだけでなく、本来なら仲間であるはずのソ連や中国の共産党からも、外部から革命方針を押し付けられたりしました。そのせいで、党が分裂させられ、一時は存亡の危機に瀕しました。

その中から、「議会制民主主義の中で、あくまで選挙で多数派になり政権を取る。ソ連や中国の党に対しても、同じ共産党だからと言いなりになるのではなく、あくまで自主的な立場から是々非々で臨む」という、今の共産党の方針が確立されました。各党の党規約を見ても、党員の権利や義務について、最も細かく書かれているのは、共産党の規約です。「党の会議で、党のいかなる組織や個人にたいしても批判することができる。また、中央委員会にいたるどの機関にたいしても、質問し、意見をのべ、回答をもとめることができる」(党規約第5条)。他の党はここまで書いていません。

逆に自民党なぞは、「公の場所又は公に発表した文書で、党の方針又は政策を公然と非難する行為」は「党の規律をみだす行為」で「処分を行う」(自民党規律規約第9条1のイ)とまで書いておきながら、党議員の一部が党の方針に反して、他党の候補者を応援したり、保守分裂選挙を各地で繰り広げているではないか。そちらの方がよっぽど無責任ではないか。それに、党首(総裁)公選制と言っても、実際に選ぶ権限を持っているのは党所属の国会議員だけで、地方のヒラ党員の票は、議員票の何百分の1ほどの値打ちしかない。そんな形だけの党首公選制を導入するぐらいなら、今のままの方が良い…これが今の共産党の考え方です。

でも、そこには落とし穴があります。いくら民主的な制度を整備した”つもり”でも、長年に渡り、党幹部だけで物事を決めていては、「井の中の蛙」になってしまいます。「世間の常識」が通じない集団になってしまいます。現に私がいた生協でもそうでした。「生協は民主団体で、消費者運動をやっているから、残業代が付かなくても仕方がない。(今はそうでもないが)昔は生協運動がやりたくて生協に就職した人がほとんどだった。基本給とボーナスで、ある程度の生活が保障されているのだから、後はボランティアでも仕方がない。それに不満を抱いて、労働基準監督署にかけこんでも、労基署も警察(権力機構)の一種なので、生協弾圧に利用されるだけだ」。

そう思い込んでいる人が大半でした。だから、残業代不払いだけでなく、パワハラやセクハラも横行していました。生協の配達中に事故でも起こしようものなら、その日の職場の総括会議で、運転者は全員からつるし上げにされました。運転技術の未熟さだけでなく、日頃の勤務態度までやり玉に挙げられて、人格攻撃されました。サービス残業も、ほんの15分のつもりが、2時間、3時間になり、「幽霊出勤」(休日に出勤してタイムカード押さずに仕事しなければ仕事が回らない)や泊まり込みが常態化していました。

生協の中には労働組合もあり、職場には共産党員も大勢いました。しかし、誰一人として、それを是正する事は出来ませんでした。この私も含めて。それでよく「労働者の味方」ヅラできたものだと、今なら言えますが、当時はそれが当たり前だと思っていました。今から思えば、一種の洗脳状態にあったのだと思います。かつてのオウム真理教や今の統一教会と、一体どこが違うのか?

勿論、こんな思い出ばかりではありません。楽しい事も一杯ありました。仕事でも組合活動でも党の活動でも。だから、20年近くも生協におれたのだと思います。でも、最後はもういたたまれなくなり退職しました。そして共産党も離党しました。その後に、今の会社に就職し、非正規雇用で働いてきました。今の会社も、民主的とはとても言いがたい職場ですが、それでも安い給料ながらも、うつ病も患わずに普通に暮らせるのは、当時の教訓があったからだと思います。「もう二度と同じ目に遭って堪るか」と。

生協が政権を取る事はありませんが、政党は政権を取るのが最終目標です。どんな小さな野党でもそれは同じです。だから政党には、労働組合や生協以上に、民主的運営が求められるのです。それは共産党とて例外ではありません。どんなに権力から弾圧されようと、それを口実に、党員の基本的人権や自由を奪う事があってはなりません。

それと同時に、我々有権者の方も、権力のそんな弾圧を見過ごすような事があってはなりません。今も自民党政権は共産党を破防法の対象にして、公安調査庁の職員が共産党員を監視しています。共産党が今の議会主義の政党になってから、もう60年以上にもなると言うのに、いまだにそんな事をしています。共産党に言論・表現の自由や党首公選制を求めるのであれば、共産党の言論・表現の自由も保障しなければ筋が通りません。共産党を破防法の対象から外すべきです。

その一方で、松竹さんは、同じ著書の中で、「安保も自衛隊も容認すべきだ」と書いています。「今や安保・自衛隊賛成論が、国民の9割近くに上るのだから、共産党も安保・自衛隊を容認すべきだ。それを訴え党首選挙に出馬するために、党首公選制を主張しているのだ」と言うのが、松竹さんのもう一つの主張です。私に言わせれば、この「安保・自衛隊容認論」も、一種の「洗脳」に過ぎないのですが。

勿論、松竹さんも今まで共産党員だった方ですから、理想はあくまで安保廃棄・自衛隊解消にあります。しかし、ロシアがウクライナを侵略し、中国も台湾進攻をちらつかせる今の時代に、それを言っても国民は付いて来ないので、「野党共闘の方便」として出して来た安保・自衛隊「凍結」の主張を「容認」にまで引き上げ、「核抑止抜きの専守防衛」を新たな野党共闘の旗印にすべきだと言うのが、松竹さんの主張です。

でも、私はこの主張に与する事は出来ません。現時点で「安保・自衛隊を容認する」事は、「沖縄の基地負担や辺野古移設を容認する」事に繋がります。全国の0.6%の面積しかない沖縄県に米軍基地の75%が集中しており、嘉手納町に至っては町域の82%を占めるまでに至っています。県土の主要部分を米軍基地に占領され、米兵犯罪も日米地位協定の壁に阻まれ治外法権のままです。沖縄県民の人権侵害を見殺しにして、「共産党員の言論の自由」もクソもないだろう(怒)。

昨今、何かと言えば「ロシアが、中国が」と言いますが、米国も中東や中南米で同じ事をやって来ました。その結果どうなったか?アフガニスタンでは逆にタリバンの復活を許してしまい、イラクは今も混乱の中から抜け出せずにいます。中南米でも、今までの米国の横暴に対する反発から、再び左派が大陸を席巻するようになりました。ところが、ウクライナや東アジアではロシアや中国の横暴の方が目に付くので、同じ覇権主義の国でありながら、米国はそれよりもマシな国のように思われてしまっているのです。

「核抑止抜きの専守防衛」も、自民党の良識派が主張するなら私も納得します。今の安保法制容認、43兆円もの大軍拡予算よりは、はるかにマシですから。でも、仮にも社会変革を目指そうと言う共産党が、かつての自民党と同じような主張をしてどうするのか?「その程度の共産党なら、昔の自民党の方がはるかに良かった。確かに今の自民党政治は酷いが、それでも『腐っても鯛』『寄らば大樹の陰』。共産党なんかより自民党の方を支持する」となるに決まっています。

元々、あの安保・自衛隊「凍結」方針は、「専守防衛すら投げ捨て、米国の始めた戦争に地球の裏側まで付き合う」そんなとんでもない安保法制を廃止するために、安保・自衛隊容認の立憲民主党とも手を組んで、まとめた暫定的な政権公約です。最終目標はあくまで安保法制廃止であり、その先はまた選挙で国民の信を問えばよい。そういう公約だったはずです。新自由主義見直しなどの、数ある野党政権公約の一つに過ぎませんでした。

ところが、それがいつのまにか独り歩きしだして、まるでそれだけが野党共闘の踏み絵のように宣伝されてしまった。その為に、立憲民主党も「立憲共産党」と言われるのが嫌で、共産党との共闘に消極的になってしまったのです。ではなぜ、「希望の党」には行かずに立憲民主党を立ち上げたのか?自民党と似たり寄ったりの野党が幾ら集まっても、自民党の劣化コピーにしかならないのに。

安保法制廃止のめどが立たなくなった今となっては、立憲民主党なぞあてにせず、同じ立場を堅持している社民党やれいわ新選組と共闘する方が、よっぽどスッキリします。そこに立憲が乗ってくるならそれでも良いですが、仮に乗って来なくても、共産・社民・れいわの3党でまとまる方が、国民にとっても分かりやすいです。同じ党首選挙をやるなら、そういう選挙を共産党の中でやってもらいたいです。そこでは安保法制だけでなく子育て支援やコロナ対策、賃上げや新自由主義見直しも争点にします。その結果、3党連立派が当選すれば(私はこの可能性も決して少なくないと思っています)、その影響は共産党の中だけに留まりません。次の野党共闘の在り方や自民党総裁選にも及ぶのではないでしょうか?

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梅とダルバート

2023年02月27日 21時14分18秒 | なにわB級グルメ探訪
先週土曜日にダルバートのランチを食べに行って来ました。ダルバートは和食のご飯や味噌汁に相当するネパールの定番料理です。以前、ネパール料理店に行った時に、ダルバートがメニューになかった事をブログに書きました。その後、調べたら大阪市内の中央区谷町6丁目の「ダルバート食堂」というレストランで、ダルバートが食べられる事が分かりました。そこで、そのレストランに食べに行く事にしました。遅くなりましたが、その時の様子を報告します。
 
 
まずダルバート食堂に行く前に、高津宮の梅を見て来ました。2月11日の献梅祭の時はまだ咲き始めだった高津公園の梅も、ちょうど見頃を迎えていました。その後、高津宮の中にある富亭カフェで抹茶ラテをいただきました。ラテの表面に浮かんだ抹茶の葉っぱ(?)がハートのようにも見えて、大変風情がありました。
 
その足で、ダルバート食堂に向かいました。ダルバート食堂は谷町6丁目の空堀(からほり)商店街の近くにあります。谷町9丁目の高津宮からも近いので、歩いて行く事が出来ます。ダルバート食堂は、ネパール人のご主人と日本の奥さんが経営している小さなレストランです。店内にはネパールの旅行本なども置いてあり、自由に読む事が出来ます。
 
 
午前11時半のオープンと同時に店の中に入りました。小さな店の割には人気があり、早めに行かなければ待たされると、ネットの情報にありましたので、早めに行く事にしました。店内の壁にはネパールの国旗が飾られていました。ネパールの国旗は、三角形を2つ重ね合わせたような独特な形をしています。
 
やがて注文したダルバートが来ました。丸い金属の大きなお皿にご飯とおかずが載っています。時計のちょうど2時の位置にあるのがダル(豆のスープ)で、真ん中のバート(インディカ米のご飯)に掛けて、ご飯と混ぜて食べます。そして、カレーやタルカリ(野菜炒めのおかず)やアチャール(お皿の左下の方にある梅や大根の漬物)も一緒に混ぜて食べます。
 
 
 
カレーはチキンや今日の日替わりメニュー、山羊のカレーなどから、どれか1種類を選びます。私は今日の日替わりメニューのチキンとナスのキーマカレーにしました。これで1200円です。日頃食べているランチと比べたら高いですが、たまにはこんな形で異国情緒を味わうのも良いものです。大変美味しかったです。
 
 
店に置いてあった本の中に、ネパールという国の地図と解説が載っていたので、そのまま引用します。日本では、ネパールなんて「世界最高峰のエベレストなど、ヒマラヤ山脈のふもとにある遅れた農業国」ぐらいのイメージしかありませんが、どうしてどうして。あちらに住んでいる日本人に聞くと、国民は概しておっとりしているので、せっかちな日本とは違い、非常に過ごしやすいそうです。
 
ネパールの基本情報
【正式国名】ネパール連邦民主共和国
【面積】14.7万平方キロ(注:ちょうど北海道・九州・四国を合わせたぐらいの広さ)
【首都】カトマンズ
【人口】2649万人(2011年時点)(注:人口も北海道・九州・四国を合わせたよりも少し多いくらい)
【政治体制】連邦民主共和制に移行中(注:つい40年ほど前までは国王の専制政治でまともな選挙もなかった国が、今やマオイスト(ネパール共産党毛沢東主義派)主導下で連邦民主共和制に移行中!マオイストの政治については色々意見はあろうかと思いますが、日本がいまだに天皇崇拝から抜け出せず、クソ不便な元号制度も廃止できないのと比べると、まさに雲泥の差です)
【宗教】ヒンドゥー教徒(81.3%)、仏教徒(9.0%)、イスラム教徒(4.4%)他
【言語】ネパール語が公用語。その他、民族ごとの言語、方言は50以上(注:連邦民主共和国の国名からも分かるように、ネパールは多民族国家なのです。それが下記の「何百もの花束」という国歌の題名にも表れています)
【通貨&レート】ルピー(Rs)。Rs1≒1.14円(注:ルピーはネパールだけでなくインドやパキスタンの通貨呼称でもあります。但し為替レートは各国によって異なります)
【日本との時差】3時間15分遅れ。日本が正午の時、ネパールは午前8時45分となる。国内の時差、サマータイムはない。
 
ネパール国歌「何百もの花束」歌詞(日本語仮訳)
 
何百もの花々からなるひとつの花輪、ネパールの民 
全国各地にいきわたった、
東のメチから西のマハカリまで
限りなく広がった大自然と数々の文化遺産
勇士が血を流して勝ち取った自由と安定
知恵と平和の大地、平野、丘陵と山岳
分かたれることのない、愛おしい我らの母なる国家ネパール
多様な民族、言語、宗教、文化がある偉大さ
我らの先進的な国家、万歳万歳ネパール
 
ネパール連邦民主共和国 国歌「何百もの花束(सयौं थुँगा फूलका)」
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ネパール人バイト急増の背景を探る

2023年02月22日 18時29分52秒 | 職場人権レポートVol.3

前回の記事で、私の職場では、ベトナム人に続いてネパール人のバイトが増えている事について触れました。私の職場は、某大手スーパーの物流センターです。私はそこの物流センター業務を請け負っている会社の契約社員です。そのセンターでは、日本人だけでなく外国人のバイトも大勢います。日中はまだ日本人のバイトの方が多いですが、夜勤の時間帯になると、外国人バイトの方が日本人よりも多くなります。これまでは外国人のほとんどがベトナム人留学生でしたが、最近ではネパール人留学生が増えて来ました。

なぜベトナム人だけでなくネパール人のバイトが増えて来たのか?一つは、前回の記事でも明らかにしたように、ベトナム人だけでは人手不足の穴埋めが出来なくなったからです。少子高齢化の進む日本では、幾ら募集をかけても、日本人の若いバイトはなかなか来なくなりました。特に物流センターのような、低賃金で肉体労働が主体の職場では、なおさらその傾向が強いです。そこで、外国人の技能実習生や留学生を大量に雇うようになりました。

技能実習生や留学生と言っても、実際はただの人手不足の穴埋めです。日本では外国人の移民を制限しているので、単なる出稼ぎ目的だけでは、外国人は職に就く事が出来ません。その為に、職業訓練や日本語習得の為に、日本にやって来て、学費や生活費を稼ぐために、一定の範囲内で外国人もバイトが出来るようにしました。建前上は職業訓練や日本語習得の為ですが、実際は出稼ぎ目的です。だから、留学生でもピンキリです。中には日本語がほとんどしゃべれないバイトも少なくありません。

しかし、そんな外国人でも、仕事に慣れると戦力になります。今や、若いベトナム人の方が、年寄りの日本人よりもよっぽど戦力になります。しかし、最近はそのベトナム人も、なかなか来なくなりました。安い賃金で、就労時間に制限のある日本よりも、もっと好待遇で就労時間の制限のない他の国に流れるようになったからです。そこで、ベトナム人に代わってネパール人が、その穴埋めに使われるようになりました。これがネパール人バイト急増の一つの理由です。(上記のグラフ参照)

但し、ネパール人バイトが増えた理由はそれだけではありません。ネパールならではの特殊事情も、バイト急増の背景にはあります。この国では80年代末まで国王の独裁政治が続きました。その後、90年代の立憲革命で絶対王制から立憲君主制に移行します。しかし、その後も与野党が政争に明け暮れる政治が続きました。その間隙を縫って、地方では「ゲリラ戦で農村から都市を包囲する」毛沢東主義の革命戦略を掲げるマオイスト(ネパール共産党毛沢東主義派)が次第に台頭。やがて内戦に勝利し、王制から連邦共和制への転換を勝ち取ります。しかし、その後も政情不安が続き、失業率は30パーセントを超えるまでに。職を求めて多くの国民が日本を始め海外に流出。これがネパール人バイト急増のもう一つの理由です。(上記のNHK・BSドキュメンタリー番組の解説参照)

私はこれを見て、「共産党の中でもさらに時代遅れの、武装闘争至上主義のマオイストが、何故ネパールでは内戦に勝利出来たのか?」疑問に思い、調べました。そうしたら、マオイストが掲げる男女平等思想が、身分差別のカースト制の重圧に苦しむ女性の心をつかんだ事が分かりました。アフガニスタンやイランでは女性蔑視のタリバンやイスラム原理主義勢力が台頭する中で、ネパールではそれよりも「進歩的」な思想を掲げた集団が革命を成し遂げたのです。この中で、マイオスト自身も、武器を捨て、より民主的な議会主義の政党に変わっていきました。でも、長期のゲリラ戦で培われた闘争至上主義は、議会政党になっても、そう簡単には変わりませんでした。他の政党と同じように、民衆を置き去りにして、政争に明け暮れるようになってしまったのです。

この中で、現代の日本は一体どういう役割を果たしているのか?本来なら、平和憲法を掲げる日本こそが、ネパールの戦後復興や民主主義、国民生活の向上や人権確立に、多大な貢献が出来るのではないでしょうか?しかし現状は、せっかく職を求めて日本に来たネパール人を、低賃金の捨て駒として酷使するだけの、単なる「貧困ビジネス」の提供者になり下がってしまっています。このままではネパール人も、今のベトナム人と同じように、日本に見切りをつけて、もっと賃金や労働条件の良い他の国に移住するようになるでしょう。

確かに、マオイストも、ネパールという国自体も、まだまだ未熟です。しかし、女性兵士の割合が40パーセントにもなるマオイスト。それに対し、女性国会議員の割合がいまだ10パーセントに満たない日本。60年代には政党も禁止されて、まともな選挙もなかったのに、民主選挙で平和的に連邦共和国に移行出来たネパール。それに対し、いまだに天皇陛下万歳から抜け出せず、不便な元号制度やLGBT差別も克服出来ない日本。それを考えると、未熟なのは一体どちらか?

暗い話題ばかりでも何ですので、明るい話題も一つ。私の住む大阪でも、ネパール料理のレストランが続々と開店しています。今日はその一つ、南海本線住ノ江駅前にある「ニサ」というインド・ネパール料理のレストランに、昼食を食べに行って来ました。注文したのはAランチ。今日の日替わりカレー(チキンとナスのカレー)にサラダ、ナン、ドリンクが付いて700円。カレーの辛さは甘口・普通・中辛・辛口・激辛の5種類から選べます。ドリンクも、チャイ(ミルク紅茶)・ラッシー(ヨーグルト飲料)・コーヒーのアイスやホット、コーラなどから好きな物を選べます。私は普通の辛さのカレーに、ホットのチャイを選びました。ナンは大きく食べごたえがありました。

私は食べた後に、「ダルバートはないのか?」店員に聞きました。そうしたら「ない。そんな物作っても売れないから」と返されてしまいました。ダルバートというのは、豆のスープにご飯、野菜炒めの食事です。日本で言えばご飯、味噌汁、納豆・漬物に相当する、ネパール料理の定番です。でも、今の日本人には地味すぎて、余り人気はないのでしょう。日本でも、私たちが普段食べる味噌汁や納豆よりも、めったに食べれない寿司や天ぷらの方が、美味しくて異国情緒も味わえるので、外国人には人気があります。(上の絵がダルバートです)

私の会社でもそれは同じです。食堂メニューにベトナム風うどんのフォーを載せても、誰も注文しません。だから最近では、日本の焼きそばとほとんど変わらない物を、「ベトナム風焼きそば」として提供しています。日本人と同じように箸を使い、日本人好みの料理も多いベトナムですら、そんな感じなのに、その上、箸も使わず(スプーンで食べる)、牛肉も食べない(ほとんどがヒンズー教徒だから)ネパール人が増えたら、会社は一体どうするつもりでしょうか?労働者を単なる「捨て駒」としか見ない国では、どんな国の人を雇っても、また同じ愚を犯す事になるでしょう。(最後はまた暗くなってしまいました。スミマセン)

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