安全問題研究会~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

【管理人よりお知らせ】国鉄車両記号一覧表を一部改訂しました

2011-03-22 22:44:22 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
管理人よりお知らせです。

2011年3月12日、九州新幹線博多~新八代間が開業し、全線がつながりましたが、これに合わせて、国鉄車両記号一覧表の記述を修正しました。具体的な修正箇所を、新旧対照の形で示すと、以下の通りです。(修正部分を赤字で表示)

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【変更点】
「国鉄車両記号一覧表」中、「凡例」(1ページ)の第10項「新幹線」の定義

【旧】
10 新幹線
 東海道本線(新幹線)東京~新大阪間、山陽本線(新幹線)新大阪~小倉間、鹿児島本線(新幹線)小倉~博多間、東北本線(新幹線)東京~盛岡間、高崎線(新幹線)大宮~高崎間、上越線(新幹線)高崎~長岡間、信越本線(新幹線)長岡~新潟間、北陸新幹線(高崎~長野間)、東北新幹線(盛岡~新青森間)及び九州新幹線(新八代~鹿児島中央間)をいう。

【新】
10 新幹線
 東海道本線(新幹線)東京~新大阪間、山陽本線(新幹線)新大阪~小倉間、鹿児島本線(新幹線)小倉~博多間、東北本線(新幹線)東京~盛岡間、高崎線(新幹線)大宮~高崎間、上越線(新幹線)高崎~長岡間、信越本線(新幹線)長岡~新潟間、北陸新幹線(高崎~長野間)、東北新幹線(盛岡~新青森間)及び九州新幹線(博多~鹿児島中央間)をいう。
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国鉄車両記号一覧表の別表(カタカナ表記による車両記号の解説)を適用しない新幹線の範囲が、開業によって変更となったことに伴う事務的な変更です。これ以外の変更はありません。

東日本大震災の影響で、改正作業が遅れたことをお詫びいたします。

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昨夜の静岡県の地震について

2011-03-16 22:30:41 | 気象・地震
平成23年3月15日22時31分頃の静岡県東部の地震について(気象庁報道発表)

昨夜の地震についてごく簡単にコメントする。

結論からいえば、当ブログ管理人の目にもこれが東海地震と関係があるようには見えない。震源地、発震機構、震度分布のすべてが違いすぎるからだ。東海地震の前兆なら震源地は御前崎沖の海上となるはずだし、震度分布でいえば静岡県東部より西部のほうに強い震度が分布するに違いない。

そして、なにより決定的なのは御前崎のプレートは相変わらず沈降を続けており、体積ひずみ計にも異常が見られないことだ。

ただ、だからといって楽観視はできない。東日本大震災後、日本全体が大揺れに揺れており、この地震も東日本大震災に誘発されて起きた可能性が高いからである。

余震は、震度5程度に1週間は注意すべきだと思う。

そして、くどいようだが浜岡原発は今すぐ停止すべきだ。福島第1のようになってからでは遅い。

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3月11日の大地震について

2011-03-14 23:10:51 | 気象・地震
3月11日、M9.0という巨大地震が日本を襲った。

この地震の詳細は今後の解明を待たねばならないが、当ブログ管理人はこの地震が事実上、宮城県沖地震に該当するものとみている。通常の活断層型地震でM9.0というのは考えられないからだ。これに、福島県沖、茨城県沖のプレート境界型地震が一気に連動して起きたと考えるのが自然だろう。

今回の地震では、容器に入れられ、揺さぶられるような強烈な揺れが5分以上続いたが、通常、1つの地震で強い揺れが続くのはせいぜい1分から1分半である。それが5分続いたということ自体、3つの地震の連動を強くうかがわせる。

気象庁も会見で明らかにしているが、3月9日の地震は今回の地震の前震だったものとみるべきだろう。この地域の地震は東海地震と異なり、大規模地震対策特別措置法(大震法)に基づく前兆観測体制が整えられていないため何とも言えないが、今回の地震が宮城県沖地震だとした場合、3月9日の前震は、プレート境界型地震でしばしば起こるとされる「プレスリップ」(前兆すべり)に伴って起きたものかもしれない。

今回の地震の経過から、東海地震の予知ができるかどうかを推測するのは難しく、現時点では何とも言えない。

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当ブログをご覧の皆様へ

2011-03-14 11:57:17 | 運営方針・お知らせ
管理人よりお知らせです。

11日発生した東北・関東大震災では白河でも震度6強を観測しました。容器に入れられ、揺さぶられるような横揺れが5分以上も続く恐ろしい状態でした。

とりあえず、当ブログ管理人は妻ともども無事です。これまで、パソコンでも携帯でもネットにつながらなかったため、報告ができませんでした。今、相変わらずパソコンはネットにつながらない状態ですが、携帯からはつながるようになったので、お知らせします。

ご報告が遅くなってしまったことをお詫びいたします。

この地震に関する管理人の見解は、改めてお知らせします。

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三陸沖でM7.3、宮城北部で震度5弱

2011-03-09 22:04:48 | 気象・地震
平成23年3月9日11時45分頃の三陸沖の地震について(気象庁報道発表)

今日の昼前、東北地方を襲った地震についてコメントしておこう。

M7.3、震源深さ8kmという数値を見る限りでは、最大震度5弱ですんだのは奇跡に近い。震源が沖合に離れていたからこの程度だったのだと思う。2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震(気象庁資料)は今回より地震の規模が小さかった(M7.0)にもかかわらず、最大震度6強を記録した。今回の地震も、内陸部の直下型であれば震度5強~6強でもおかしくない規模だったと考えられる。

一般に、地震波は震源から地表に向けて逆円錐形を描きながら伝播していくから、震源が深いほど揺れの伝わる範囲は広く、浅いほど狭くなるが、今回の地震は震源深さが8kmとごく浅い場所だったにもかかわらず、身体に感じる地震は北海道から近畿地方までの広範囲に及んだ。いかに今回の地震のエネルギーが巨大だったかがうかがえる。

発震機構は西北西-東南東方向の逆断層型。2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震とずれの方向まで全く同じであることが気になるが、震源地が大きく離れている上、地震の規模も今回のほうが大きいため余震とは評価できない。偶然の一致としか現時点では考えられないが、発震機構が(ずれの方向まで含めて)全く同じM7以上の地震が東北地方で3年足らずのうちに2度も発生したという事実は重視すべきだと思う。余震は今後、中規模のものが2~3ヶ月はじゅうぶんあり得るので、津波も含めて警戒してほしい。

さて、気になる宮城県沖地震との関連について述べよう。先ほど「報道ステーション」(テレビ朝日系)では、某大学地震研究所の助教が「想定震源域からは大きく外れており、関係はない」と発言していたが、とんでもない誤りだ。宮城県沖地震の想定震源域を示した図(PDF)に今回の震源(冒頭に紹介した気象庁報道発表資料の9ページの星印がわかりやすい)を落とし込んでみれば、どのあたりかわかると思う。確かに今回の震源は、上記想定震源域図の中の「A区域」からは大きく東に外れているが、「B区域」と比較すれば、ぎりぎり東側の縁に位置しており、想定震源域の外れで起きた地震といえるのである。将来、宮城県沖地震が「B区域」を震源として発生したとき、長期的前兆現象のひとつだったと評価される地震になるだろう。

その宮城県沖地震だが、過去6回、26~42年周期で発生しており、平均では37年周期である。前回、1978年6月からすでに33年近く経過しており、周期性だけに着目すれば明日起きてもおかしくない。今回の地震を見る限りでも、次の発生まで時間はそれほど残されていない。該当する地域では今すぐ備えをしてほしい。

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東北新幹線にE5系「はやぶさ」登場

2011-03-06 22:11:45 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
「はやぶさ」発進、高速新時代 乗客、ファンら祝う(河北新報)
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 東北新幹線の新型車両E5系「はやぶさ」が5日、営業運転を始めた。国内最速の最高時速300キロで走行し、東京―新青森間を最短3時間10分で結ぶ。JR東日本の新型車両導入は1997年12月以来。始発の新青森、仙台、東京各駅では一番列車の出発式が行われ、最新鋭車両のデビューを祝った。

 新青森駅では午前6時10分、同駅開業CMヒロインの地元高校生岸本麻衣さん(17)らの合図で、約400人を乗せた上り一番列車「はやぶさ4号」が出発。鉄道ファンや関係者らの拍手を浴びながら、ロングノーズの緑の車体が滑り出した。

 出発式では三村申吾青森県知事が「はやぶさの運転開始により、本当の意味で青森からの新幹線時代が始まる」とあいさつ。JR東日本の清野智社長は「E5系は技術の粋を集めた。今後、車両を増やし、期待に応えたい」と述べた。

 東京発の一番列車「はやぶさ1号」は出発前、60代ぐらいの男性がホームから線路に転落した影響で7分遅れの午前8時19分に発車。二戸―八戸間では、乗客がトイレの非常通報装置を誤って押したため緊急停車し、新青森駅には定刻より3分遅れの午前11時25分に到着した。

 さいたま市の主婦小林伸子さん(49)は新青森駅で「時速300キロが出ているとは思えないほどスムーズな走行だった。トイレも広々としていた」と満足そうに話した。

 はやぶさは東京―新青森間を1日2往復、東京―仙台間を1往復する。料金は東京―新青森間の普通車指定席で1万6870円と、現行のE2系「はやて」より500円高い。国内初のファーストクラス「グランクラス」は本革シートで、専用アテンダントによる飲食サービスが受けられる。東京―新青森間の料金はグリーン車より5000円高い2万6360円。

 2013年3月には最高時速を320キロまで上げる予定で、東京―新青森間でさらに5分程度の短縮を目指す。
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進化系列車はやぶさ「飛来」 速さ、快適さ、乗客満足(河北新報)

 「ロングノーズ」の真新しい車体が、みちのくの大地を疾走した。東北新幹線の新型車両E5系「はやぶさ」がデビューした5日、始発駅となる新青森、仙台の両駅はお祝いムードに染まった。乗客は、国内最速の速さと快適性に満足げ。ビジネスや観光需要を刺激する“はやぶさ効果”に、沿線自治体や観光関係者は期待を膨らませた。

 新青森駅には早朝から乗客や鉄道ファンらが詰めかけた。三村申吾青森県知事は「熱い思い、熱い感動でいっぱいだ」とあいさつ。午前6時10分発の上り一番列車「はやぶさ4号」に盛んに手を振った。仙台駅ではすずめ踊りやプロ野球東北楽天の星野仙一監督のメッセージが披露され、新高速時代の到来を祝った。

 国内最速の時速300キロは、乗客に強い印象を与えた様子。東京から仙台まで乗った世田谷区の弁護士船越輝さん(32)は「揺れが少なく静かで、あっという間に着いた」と舌を巻く。仙台まで来た八戸市の会社員千葉隆和さん(54)は「全然疲れずスーッと来た感じ」と満足そうに話した。

 スピードに加え、国内初のファーストクラス「グランクラス」もはやぶさの魅力。本革の電動リクライニングシートや飲食サービスが付く「最上空間」は、人気で予約が取りにくくなっている。

 東京―仙台間でグランクラスを利用した東京都大田区の会社員瀬津亜也さん(38)は「シートが体に合わせて調整できて快適だった」。大宮―新青森の旅を楽しんだ埼玉県行田市の会社員岩崎弘泰さん(38)は「飛行機と同じようなサービスを受けられた。まぜご飯や厚焼き卵もおいしかった」と笑顔を見せた。

 4月から大型観光宣伝「青森デスティネーションキャンペーン(DC)」が展開されるだけに、関係者の期待は大きい。青森県観光連盟の九戸真樹専務理事は「この盛り上がりを契機に受け入れ準備を加速させたい」と意気込む。

 一方、スピード重視で停車駅が絞られ、はやぶさの恩恵を十分受けられない駅も多い。昨年12月の全線開業でターミナルの座を明け渡した八戸駅には、上り1本しか停車しない。八戸観光コンベンション協会の笹垣正弘会長は「次のダイヤ改正で停車本数を増やせるよう、官民一体でJRに要望していく」と語った。


<トラブル相次ぎ一番列車遅れる>

 東北新幹線の新型車両E5系「はやぶさ」は営業運転初日の5日、東京発新青森行きの下り一番列車「はやぶさ1号」が相次ぐトラブルで遅れが生じた。

 JR東日本によると、東京駅で午前8時ごろ、はやぶさ1号の先頭車両前で、60代くらいの男性がホームから線路に転落。男性にけがはなかったが、安全確認のため出発が7分遅れた。

 午前10時55分ごろには、二戸―八戸間で乗客が誤って非常通報装置を押したため緊急停止。すぐに運転を再開したものの、定刻より3分遅れで新青森駅に到着した。
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待ちに待ったE5系「はやぶさ」がついにデビューした。2002年に試験用電車「FASTECH 360」が登場してから9年の努力がついに実を結んだ形だ。「はやぶさ」の愛称には「九州のイメージが強すぎる」として鉄道ファンの間に否定的な意見もあったようだが、当ブログ管理人は気に入っている。

18席だけ用意された特別席「グランクラス」はグリーン車よりも上の等級だ。JRはそのような宣伝はしていないが、1969年に等級制(1~3等車の区分)が廃止され、モノクラス制(現在の普通車、グリーン車という区分)に移行して以来、42年ぶりの1等車復活といえる。

旧等級制時代の1等車では、列車ボーイとして乗務した乗務員がお茶などの給仕を行っていた。グランクラスで給仕に当たるのは当時のような男性職員でなく、女性スタッフという違いはあるが、サービス水準的にも1等車といっていい。

ところで、気になるのが記事の最後にある男性の転落事故だ。最近、廃止や開業、新車登場などのイベントになると、ホームに人があふれて身動きもできないほどで、いつかこんな事態が起きるのではないかと思っていた。そろそろ入場整理を行うなどの方法をとらないと、死亡事故が起きてからでは遅い。

最後に、当ブログ管理人が今朝撮影した写真と動画をご紹介しておこう。写真はサムネイルをクリック。動画は上から順に、下り「はやぶさ1号」と上り「はやぶさ4号」で、撮影場所は新白河駅。大きな画面で見たい方は、画面左のリンク集からタブレットのチャンネルに飛んでいただけば閲覧可能である。




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