人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
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私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
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路傍の雪が溶け、他人の幸せを祝う春

2024-03-30 23:43:23 | 日記
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るの例え通り、早いもので今年もまもなく4分の1が終わる。私はこの4月も人事異動はなく、2013年4月に始まった北海道生活はついに12年目に突入する。

それなりに上手くいっていると思っていた職場の上司との関係は、結局、昨年8月のある「事件」をきっかけに壊れてしまい、修復に至らなかった。自分の行動が原因で起きたトラブルなので自業自得ではあるのだが、それ以来、私と冷たい関係だった上司も4月1日付で異動する。後任者は、北海道の最初の職場で直属の上司だった人物で、諸手を挙げて歓迎するほどいい人物というわけではなく、クセもあるが、以前一度無難にやれているので、あまり心配はしていない。

昨年8月の「事件」以来、プライベートでも20年以上にわたって馬車馬のように執筆活動を続けてきた「ある媒体」でトラブルが起き、休筆宣言に至るなどどうも歯車が狂った感じでぱっとしない。上司が代わることで心機一転の再スタートを切れるかどうかは微妙な感じがする。事態に今後の好転の見通しもなく、2024年は無理せず我慢の年だと割り切ることにする。

一方、自分が関わってきた他人に目を向けると、嬉しい出来事が立て続けに起きている。

自分が加盟している地域ユニオン(自由加盟の労働組合)に駆け込んできた26歳の若者がいる。札幌市内の「中抜き、中間搾取だけのペーパーカンパニー」、最大限好意的に評価しても「クソ会社」レベルに過ぎない会社に奴隷労働をさせられ、光熱費も払えないほどの困窮状態だった。ユニオン執行部が東京に所在しているため、「北海道班」としてこの間、緊急生活支援を引き出すための社会福祉協議会との交渉、生活保護申請のため区役所への2度の同行、未払賃金を支払わせるための「クソ会社」との交渉や情報収集(登記簿取得など)を昨年秋から半年近く続けてきた。どれも自分の人生で初めてのことだらけで、はっきり言って苦しかった。

だが、ここに来てようやく成果が出始めた。本人は発達障害と思われる行動パターンが随所に見られ「生きにくさ」を抱えていることもあり、生活保護認定・支給にこぎ着けた。未払い賃金の支払いにも目処が立ちつつある。ポイントは、本人が「生きにくさ」を抱えながらも懸命に働き、生きてきたことにある。

もうひとつは、同じ職場に勤務している高校の同級生がいる。クラスメートとして一緒に学び合った同学年の女性だが、4月1日付け人事で準管理職(課長補佐)に昇任する。私の職場で課長補佐が管理職に該当するかどうかは微妙なところではある。労働組合に加入できなくなるという意味では管理職扱いだが、管理職手当は支給されず、従来通り残業手当が支給されるという意味では管理職に当たらない。そのためここでは準管理職としているが、昇任であることには間違いない。

高校時代、同じ教室で学ぶ中で「派手さ、賑やかさはないが、一度決めたことは絶対に最後までやり抜く堅実な人物」だというのが、彼女に対する私の評価である。彼女は大学卒業後、ストレートで今の職場に入ったが、私は1年の就職浪人をしたので、同級生とはいえ彼女のほうが職場では1年先輩に当たる。私生活では、お子さんを授かった際に1年ほどの育児休暇を取ったにもかかわらず、私より早い昇任なのだからお見事というしかない。

こういう状況になったとき、人は2つのタイプに分かれる。自分より早く昇任する人に対し妬みの感情を抱く人と、素直におめでとうとお祝いできる人である。私はずっと後者でありたいと願ってきた。早く昇任する人には、子どもの頃から学級委員や班長、部活動の部長などを務めた経歴を持つ人が多いが、そもそも私はそんな地位とは子どもの頃からまったくといっていいほど無縁だった。今も地位や役職にはほぼ興味がなく、昇任なんて自分の性に合わず苦痛なだけなので、回避できるならできる限りそうしたいと思っている。

昔も今も、私の役割はどん底で奴隷労働を強いられている労働者に生活基盤を与えること、他人の幸せを祝うことだと思っている。誠実で他人を裏切らない生き方、働き方をしている人には必ず春が訪れる。人間社会もまだまだ捨てたものではないと思える2024年春となった。

いつの間にか路傍の雪も溶け、草花の芽吹く春がすぐそこまで来ている。私自身は代わり映えもせず、たいしていいこともない春だが、この記事を書いているうちに、ふわりと自分の身体が軽くなった気がした。冬来たりなば春遠からじ。そのうち自分にも春は来るだろう。

そんなわけで、北海道からの情報発信12年目となる当ブログを、今後もよろしくお願いしたい。

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「学校現場で”汚染水”使うな」福島県議会がトンデモ意見書採択 主導したのは自民「統一協会」汚染県議

2024-03-23 17:14:04 | 原発問題/一般
(この記事は、当ブログ管理人が「レイバーネット日本」に寄稿した内容をそのまま転載したものです。)

 学校教育の現場で「汚染水」の用語を使うな--いわゆる「ALPS処理水」なるものは「安全」だとして福島第1原発から出るALPS汚染水の海洋投棄を進める国・東京電力。その方針に学校教育現場の教職員を従わせようとする「トンデモ意見書」が2月28日、福島県議会に提出された。福島県民有志はこの間、意見書の採択をしないよう、この問題を担当する県議会商労文教委員会所属県議に対する要請行動や署名提出などあらゆる行動を続けてきた。だが、こうした努力にもかかわらず、意見書は3月18日に委員会で、また県議会最終日となる19日には本会議で、自民などの賛成多数で採択された。

<写真=自民党福島県議会議員団が入居する福島市「中町ビル」>


 事の発端は1月下旬、日教組(日本教職員組合)が札幌市で開催した教研集会にさかのぼる。教研集会はコロナ禍のため過去3年、オンライン開催が続いてきたが、今年、4年ぶりの集合形式での開催に戻った。その集会で、神奈川県内の中学校教員が汚染水の用語を使った教育実践例を報告。地元との同意がない限り、汚染水を放出しないとの約束を反故にして、国・東京電力が放出を強行したという正しい内容を教えるものだった。

 これに対し、産経新聞が噛みついた。「社会科教材に「汚染水」表記 日教組集会で授業実践例を発表「放出を強行」記載も」(1月27日付)で「汚染水」攻撃ののろしを上げた。他紙の社説に当たる「主張」でも「「汚染水」授業 日教組は偏向指導やめよ」(1月29日付)と相次いで攻撃をヒートアップさせた。

 「コンビニで買える自民党機関紙」産経が進軍ラッパを鳴らし、それを合図に自民党が「本隊」として進軍するという「使い古されたいつものやり口」で、呼応して福島県議会自民党が動いた。提出された「教育現場におけるALPS処理水の理解醸成に向けた取組の更なる強化を求める意見書」は、放射性物質の含まれた水で海を汚してほしくないという素朴な思いから海洋放出に反対している市民に対し、産経新聞の報道を引きながら「科学的根拠もないまま、処理水を「核汚染水」と称して虚偽の情報を世界中へ発信している中国と同様」だと決めつけている。その上で、福島県内にとどまらず、全国の教育委員会に対し「科学的な根拠に基づいた正確な情報による適切な教育」のため「適切な資料等の活用」による教育を行うよう求めている。

 処理が適切なプロセスに基づいて行われたとのIAEA(国際原子力機関)の評価を受けた「処理水」が放出されている、とする政府側の見解を含め、あらゆる立場の意見が学校現場で議論されること自体を、もちろん私は否定するものではない。問題は、県議会自民党が政府見解だけを唯一絶対の「正解」とし、これ以外の異論を排除するよう白昼公然と介入していることである。それこそ中国共産党の見解だけが唯一絶対の正解とされ、異論を唱えれば弾圧される中国と同じではないか。

 安倍元首相殺害直後の2022年9月、朝日新聞が全都道府県議会議員に対して行ったアンケートで、福島県議会議員56人のうち10人が世界平和統一家庭連合(旧「統一協会」)と接点があったと回答。このうち鈴木智県議は、県議選の直前や期間中に教団信者の前であいさつしていたと関係を認めている。西山尚利県議に至っては教団の集会などに出席し、関連団体から「平和大使」に任命されていたことが判明している。今回の意見書は鈴木智県議が「提出者」になっており、県議会議長を務める西山県議は意見書を受け取る立場にある。

 今回の「トンデモ意見書」採択はこんな連中によって行われたのである。法的拘束力のない意見書に過ぎず、まともな神経を持った議員によるものでもないから、福島県、そして全国の教育現場は萎縮せず子どもたちに国・東京電力の本当の「罪」を教えてほしい。

<参考記事>
旧統一教会系のイベント出席、推薦状… 自民の福島県議10人が接点(2022年9月18日付「朝日」)

(取材・文責:黒鉄好/ALPS処理汚染水放出差止訴訟原告)

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【管理人よりお知らせ】「国内避難民の人権に関するダマリー国連特別報告者による訪日調査報告書」日本語訳が公開されました

2024-03-17 19:26:05 | 原発問題/一般
管理人よりお知らせです。

1年半近く前の記事になりますが、当ブログ2022年11月1日付け記事「【国連特別報告者セシリア・ヒメネス・ダマリーさん】調査終了後のステートメント~国内避難民の人権に関する特別報告者の日本国における調査 2022年10月7日」で、福島原発事故避難者に関する国連特別報告者によるステートメント(声明)発表についてお知らせしました。

この際に行われた調査については、翌2023年6月、セシリア・ヒメネス・ダマリーさんみずから国連人権理事会に報告しましたが、報告書は英語版のみという状況でした。もともと受け入れに消極的だった外務省は、岸田首相の判断で訪日調査を受け入れたものの、こうした経緯もあって日本語訳をしていません。そのため、市民の手による日本語訳が待たれていました。

このたび、市民団体「国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を実現する会」メンバー有志の手による日本語訳が完成し、関西で人権問題を扱う一般財団法人「ヒューライツ大阪」公式サイト上に掲載していただくことができました。

当ブログの文字数制限(1記事あたり3万字)を超える可能性があるため、全文掲載は行いません。見たい方は、ヒューライツ大阪公式サイト内の「国内避難民の人権に関するダマリー国連特別報告者による訪日調査報告書(2023)」に飛んでください。なお、印刷に適したPDF版も公開されています。

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ALPS処理汚染水差し止め訴訟、第1回口頭弁論~平気で約束を破る東電に漁業者、市民は怒り 国側「反論」は支離滅裂

2024-03-12 20:54:09 | 原発問題/一般
(この記事は、当ブログ管理人が「レイバーネット日本」に寄稿した内容をそのまま転載したものです。)

 福島第1原発事故から13年を迎えようとする中、福島県内を中心に漁業者・市民363人が汚染水の海洋投棄の差し止めを求める「ALPS処理汚染水差止訴訟」は3月4日、福島地裁(小川理佳裁判長)で第1回口頭弁論が行われ、漁業者2人、市民2人の計4人が意見陳述した。この裁判を支えようと、福島地裁前には200人が集結。並行集会・報告集会が行われた福島市市民会館4階会場はもちろん、サテライト会場として設置した5階まで参加者で埋まった。





 裁判は、14時開廷予定のところ、進行協議が大幅にずれ込み14時35分にようやく開廷。福島県新地町の漁師・小野春雄さんが陳述。「私たちがめぐみを得る『宝の海』は未来へひきつがれるべきもの。海洋投棄に大義はなく、相馬双葉漁業組合員の全員が反対した。私たちが求めているのは、海を汚さず、放射能汚染に悩まされず、子々孫々漁業を続けることだ」と福島の漁業者全体の思いを代弁した。



 茨城県北茨城市で水産加工業を営む男性は「福島原発事故前の2010年、私の会社の商品は兵庫県淡路の業者に評判となったが2011年以降、取引がなくなった。豊洲市場でも取引価格は3~4割も下落した」と『風評被害』(実態は実害)を訴えた。「東京電力から水産加工業者に対する説明は一切なかった。(国・東電は)漁業者との理解のないまま放出はしないと約束したが、私たちは説明も受けていないのだから理解などしようもない」と、対話もないまま汚染水海洋投棄に踏み切った国・東電への怒りを述べた。「ALPS処理汚染水の放出が続けば自分たちの先行きも見通せず、子どもにも仕事を継がせられない」。言葉のあちこちに怒り、悔しさ、苦悩がにじんでいた。

 「これ以上海を汚すな!市民会議」共同代表の織田千代さんは「海洋投棄は意図的に放射能拡散を続けること。今すぐやめてほしい。そもそも国・東電は漁業者との理解のないまま放出はしないと約束したはず。漁業者との約束はどうなったのでしょうか」。声を荒げ、被告席をにらみつける小田さんに小川裁判長が「裁判所の方を向いて陳述して下さい」と求める一幕があったが、私も事故当時の県民としてこの怒りはよく理解できる。私が陳述に立ったとしても小田さんと同じように行動しただろう。



 いわき市在住の千葉由美さんは、子どもを海で遊ばせる楽しみを奪われた怒りを語った。

 4人の原告全員が口にしたのが、東電による「約束違反」への怒りだった。海を汚されたことへの怒りはもちろんこの裁判の原告になった363人に共通のものだ。だがそれ以上に激しい怒りを呼び起こしたのが「地元漁業者の理解がないまま放出はしない」と文書で約束までしておきながら、東電が平然とこれを破り捨てたことである。こんなことを平気でしでかす連中がいくら「志賀原発は能登地震でも壊れていませんので信じてください」などと言ったところで誰が信じるか!

 被告側からは、国が棄却を求める陳述。「処理水放出は着実な廃炉を実現するための措置として許可した」との主張だが、そもそも国・東電は海洋放出以外の代替案(モルタル固化など)をまったく検討もせず「安上がりな解決策」である放出ありきで事を進めてきた。代替策を検討していれば今日の事態はなかったはずで、汚染水を海洋投棄せざるを得なくなったこと自体、廃炉の失敗を意味するものだ。それを「着実な廃炉」のために許可とは黒を白と言いくるめるものだ。

 「汚染水放出の審査は廃炉措置の完了や環境保護などの『一般的公益』を守るためであり、原告の個人的利益を守るためではない」という主張も詭弁に過ぎない。一般市民の健康を守ることが一般的公益に含まれないというなら、国が主張する一般的公益のひとつとしての「環境保護」とはそもそも何なのか。私たちの健康を守ることを抜きにして実現する「環境保護」に環境保護たる意味があるのか。疑問しかない。

 国側は、陳述の冒頭で「原告代理人のプレゼン資料の中に、意見陳述に書いていない内容が含まれている」とどうでもいい揚げ足を取ってきた。閉廷後の報告集会で、海渡雄一弁護士は「内容で勝負ができないから、そんなことしか言えないんでしょう……ま、これから気をつけますよ」と笑っていた。

 驚いたことに、東電はこの第1回公判で反論書面すら準備していなかった。原告側は半年も前に訴状を提出しているのにまさか読んでいないわけでもなかろう。何があっても国が守ってくれると甘えているのか。それとも反論も書けないほど企業体質が劣化しているのか。その両方ではないかというのが、法廷で双方の陳述を聞いた私の率直な感想である。

 判決後の報告集会では、避難先の群馬からいわき市に戻ってきた原告団事務局長の丹治杉江さんが「私がいわき市に戻ってきたのは闘うため。死に場所を求めて戻ってきたわけではありません」と元気よくあいさつ。意見陳述した4人の原告がそれぞれの思い、決意を報告した。次回公判は6月13日(木)、福島地裁で行われる。

(取材・文責:黒鉄好/ALPS処理汚染水差止訴訟原告)

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〔週刊 本の発見〕『東京電力の変節ー最高裁・司法エリートとの癒着と原発被害者攻撃』

2024-03-07 22:39:39 | 書評・本の紹介
(この記事は、当ブログ管理人が「レイバーネット日本」の書評コーナー「週刊 本の発見」に寄稿した内容をそのまま転載したものです。)

司法の腐敗、ここに極まれり!  『東京電力の変節ー最高裁・司法エリートとの癒着と原発被害者攻撃』(後藤秀典・著、旬報社、1500円+税、2023年9月)評者:黒鉄好

 <「国に責任はない」原発国賠訴訟最高裁判決は誰がつくったか-裁判所、国、東京電力、巨大法律事務所の系譜>と題した記事(月刊誌「経済」2023年5月号掲載)が、法曹界を中心に静かな波紋を呼んでいる。この記事は今後、確実に日本法曹界を揺るがすだろう。本書はこの記事をベースに、司法と国・東京電力の癒着をえぐり出す力作である。

 最高裁判事には裁判所内部からの登用の他、行政官(官僚)出身、検事出身、弁護士出身などいくつかの「枠」がある。かつて「レフェリーが一方のチームのユニフォームを着てプレイしているようなものだ」として「判検交流」(裁判官と検事との人事交流)問題がクローズアップされたことはある。その一方で、弁護士枠の裁判官には「人権擁護の最後の砦」だという漠然としたイメージを持っている市民も多いのではないだろうか。そのようなイメージは本書を読めば粉々に打ち砕かれるに違いない。

 第1章では、原発事故以降、表向きとはいえ「謝罪」を口にし、平身低頭だった東電が、2020年以降、法廷という公の場で、出廷した原告・被害者を白昼堂々「攻撃」する様子が暴露される。13年経った今なお苦しみ続ける被害者に向かって投げつけられる内容の下劣さは、まるで「Yahoo!ニュース」のコメント欄のようだ。私は読んでいて吐き気を覚えた。事故被害者、避難者の方はもちろん、読んで身体に変調を来す方は、第1章は無理して読まなくていいと思う。吐き気を催してでも知らなければならない事実があるという強い精神力を持つ方にはもちろん読んでほしい。

 第2章以下が、冒頭で紹介した雑誌記事に新たな事実を加え再構成した部分に当たる。大手法律事務所に属する東電の代理人弁護士が最高裁判事に次々と送り込まれる衝撃の実態が暴かれる。その中には東電の代理人弁護士を数多く擁する大手法律事務所の代表経営者だった人物まで含まれているのだ。民間企業であれば利益相反として排除されて当然の人物が「審判」を務める非常識がなぜ司法の場でのみまかり通っているのか。普通の感覚を持った人なら誰しも怒りと疑いを抱かずにはいない。

 国の責任を否定し、原子力損害賠償法の無過失責任原則に従って東電にのみ賠償を命じた2022年「6.17不当判決」。書いたのは法衣の下に東電のユニフォームを隠し着た判事たちだった。

 私も関わっている東電刑事裁判では、勝俣恒久元会長ら旧経営陣が1審・2審とも「無罪」となった。検察官役の指定弁護士の上告によって、現在、この裁判が帰属している最高裁第2小法廷には元「代表経営者」草野耕一判事がいる。福島原発刑事訴訟支援団は、草野判事に対し、みずからその任を退くよう求める署名を3月8日、最高裁に提出する。

 6.17不当判決から1年後の2023年7月。この判決を乗り越えようと、全国の原発事故被害者が一堂に会した「原発被害者訴訟原告団全国連絡会」の会場で著者・後藤さんとお会いした。最高裁の腐敗を世に知ってもらうため、判検交流ならぬ「判電交流」という私の考えた造語を広めたいと提案したら「いいですね」と賛同してくれた。日本の恥ずべき「判電交流」の酷さをぜひ本書で知ってほしい。

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3月~原発関連裁判・行動にご参加下さい!

2024-03-02 22:38:41 | 原発問題/一般
3月に入り、相次いで原発関連裁判・行動が行われるのでお知らせします。

1. ALPS処理汚染水差止訴訟 第1回口頭弁論(福島地裁)& 集会(福島市)

■3.4第1回口頭弁論のお知らせ

いよいよ、海といのちを守るALPS処理汚染水差止訴訟の第1回口頭弁論が3月4日(月)14時に開廷します!
開廷前に、福島地裁前で事前集会を行います。傍聴抽選に外れた方・傍聴されない方は、すぐ近くの福島市市民会館に移動して裁判並行集会にご参加ください。裁判閉廷後には同じ会場で裁判報告会を開き、その後に原告団・支援する会の総会を開きます。

当日はぜひ、海にちなんだ青いものを身に着けてお集まりください!

スケジュール
2024年3月4日(月)
12:30   福島地裁前集会
13:00   傍聴整理券配布開始(見込み)
13:30   傍聴抽選時刻(見込み)
14:00   開廷(~15:30頃閉廷見込み)

※傍聴されない方、傍聴抽選に外れた方は14時からの並行集会にご参加ください。

福島市市民会館401、501(予備会場)に移動
14:00   裁判並行集会 開会
15:30頃  裁判報告&記者会見
16:20   休憩
16:30   原告団・支援する会総会 開会
17:00   終了

※傍聴券確保のためにぜひご協力をお願いします。
※並行集会・裁判報告会はYOUTUBEでライブ配信します。
※いわき市から福島地裁への送迎バスを出します。ご希望の方はお電話にてお申込み下さい→090-7797-4673(丹治)

 9:30いわき市教育会館発~9:45広田法律事務所発

2.311子ども甲状腺がん裁判 第9回口頭弁論(3/6 14:00~ 東京地裁〔12:30~ 地裁前アピール〕)& 支援者集会(14:15~ 日比谷) 案内

 第9回口頭弁論期日のお知らせ

 東京電力福島原発事故に伴う放射性物質による被ばくにより、甲状腺がんとなった若者7人が東京電力を訴えた「311子ども甲状腺がん裁判」の第9回口頭弁論が3月6日(水)に開かれます。

 入廷行進の応援、傍聴券協力、支援者集会にぜひご参加ください!

✳本裁判のテーマカラー緑色を身につけてご参加ください。
✳傍聴整理券配布前に、裁判所内で並ばないようお願いいたします。
✳傍聴は抽選です。外れた方は、支援者集会にお越しください。

「311子ども甲状腺がん裁判」第9回口頭弁論
日 時:3月6日(水)午後2時~
場 所:東京地方裁判所 103号法廷(地図
    〒100-8920 東京都千代田区霞が関1-1-4
    東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩1分
    東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩約3分

スケジュール:
12時30分 地裁前アピール
13時00分 入廷行進
13時20分 傍聴整理券配布予定
13時40分 整理券配布締切・発表
14時00分 開廷(103号法廷)

支援者集会
日 時:3月6日(水)午後2時15分~
場 所:日比谷コンベンションホール(地図
    〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1-4
    東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」C4・B2出口より徒歩約5分
    都営地下鉄三田線「内幸町駅」A7出口より徒歩約3分

スケジュール:
13時50分 開場
14時15分 支援者集会開始
16時30分 終了予定

3.福島原発刑事訴訟3・8最高裁前行動と院内集会「司法の独立を問う!原発事故後、最高裁判所で何が起きていたのか?」(衆議院第一議員会館)

3・8 最高裁前行動と院内集会「司法の独立を問う!原発事故後、最高裁判所で何が起きていたのか?」を2024年3月8日(金)開催します。(詳細) 

福島第一原発事故後、裁判所は、国や電力会社を妄信し原発安全神話を容認してきたことを反省したのか?

最高裁は原発事故の以前と以後で何を考えてきたのか?

司法の過去と現状を知り、東電刑事裁判だけでなく、原発裁判の勝利に向けて何ができるのかをみなさんと考える集会にしたいと思います。

原発事故後の一時期、最高裁が過去の原発容認の司法判断について真剣に見直そうとしたこと、裁判官の研究会で真剣な討論がなされていたことなど、当時を知る安原幸彦弁護士(東京HIV訴訟、ハンセン病訴訟、原爆症認定集団訴訟などの原告代理人)から、ご報告いただきます。また、最高裁の最近の原発訴訟についての判断や、東電刑事裁判の判断についてなどもお話しいただきます。

ぜひ、ご参加と拡散をお願いいたします。

第3次 最高裁前行動
場所:最高裁判所正門前
10:00 アピール行動開始
10:30 終了
11:00~面談、署名提出(関係者のみ)

院内集会 「司法の独立を問う! 原発事故後、最高裁判所で何が起きていたのか?」

会場:衆議院第1議員会館 多目的ホール
13:30 開場 通行証配布開始
14:00 開会 支援団団長佐藤和良あいさつ
14:10 安原幸彦弁護士からのご報告
14:40 質疑応答 
15:00 支援団弁護団からの報告
15:30 閉会

問い合わせ先:福島原発刑事訴訟支援団
電話 080-5739-7279
メール:info(アットマーク)shien-dan.org
※(アットマーク)を半角の「@」としてメール送信してください。

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レイバーネットTV : パワハラ横行!バス業界の闇

2024-03-01 22:28:47 | 鉄道・公共交通/安全問題
2月28日、レイバーネットTVで「パワハラ横行!バス業界の闇」が葬送された。現役のバス運転士が主演し、生々しいパワハラの実態を語った。

長時間労働とそれに見合わない低賃金、乗客らの理不尽なクレーム(カスタマーハラスメント)に加え、会社からのパワハラまで行われては、普通に勤務を続けられるほうがおかしいだろう。

レイバーネットTV : パワハラ横行!バス業界の闇


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