人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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命より大事なケータイ

2006-02-25 23:20:39 | 鉄道・公共交通/安全問題
「携帯命」の不届き乗客、JAL機の出発1時間遅らす (読売新聞) - goo ニュース

…いい年して、なにやってんだかこの男。
最近、電車でも携帯は禁止だし、自動車運転中も禁止されている。もちろん安全のためだが、一方で電車の場合、携帯を使ったからといって即安全運航に支障が出るわけではない。

航空機内での携帯電話使用が禁止されているのは、どう考えても航空無線への影響を防ぐためだろう。
航空無線は、離着陸の時など空港に近いときはFM電波を使い、巡航高度の時など空港から遠く離れているときは短波を使うことはあまり知られていないかもしれない。
理由は簡単で、FM電波が到達距離が短い代わりに音質が良く、逆に短波は音質は劣るが到達距離が長い、という性質があるからである。こうした電波の性質に応じて、慎重な操縦が必要とされる離陸時・着陸時には音質が良くて聴き取りやすいFM、空港から遠く離れている巡航時は、離着陸時ほどの緊張感が必要とされないこともあって、音質が低い代わりに伝達距離の長い短波、と使い分けられているのだ。

そして、携帯電話には「極超短波」と呼ばれる周波数帯が割り当てられている。会社によって周波数は異なるが、700~950MHzが使われるケースが多い。テレビのUHF帯(13チャンネル~62チャンネル)が470~770MHzを使うから、それよりも少し高い周波数ということになる。

FMラジオが76~90MHz帯だから、航空無線のFM帯もこれに近い周波数帯である。もちろん、携帯電話の周波数とははるかにかけ離れているから、直ちに混信が起こったりするような事態はあり得ないことだとは思う。しかし、6~15MHzを使用している短波と比べれば、それだけFMのほうが携帯電話の周波数に近いのである。

つまりどういうことかというと、航空無線にFMが使われている離着陸時のほうが、巡航時よりも携帯電話の電波の影響を受ける可能性が高くなるということである。

現在、航空機内で携帯電話の使用が全面禁止になっているが、航空会社としては、巡航時の携帯使用を解禁してしまうと、離着陸時にも通話し始める輩が出るに違いないから全面禁止にしておけということだろう。
こうした電波の性質がある以上、将来、巡航時の携帯使用が解禁されることがあっても、離着陸時の携帯使用が解禁されることは永遠にないだろうと思う。

と、いろいろ書かせてもらったが、こういう非常識な客は叩き出せばいいだけの話である。航空機の運航を危険にさらす行為をしているのだから、何も臆することはないのだ。

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