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安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

4月。新たなステップと、復活したものと・・・

2025-03-31 21:55:26 | 日記

4月に入り、北海道での生活は13年目に突入した。代わり映えのない人生のようにも思えるが、小さな変化はあちこちに転がっている。

1つ目は、なんといっても半世紀以上の人生でまったくやったことのなかった料理を始めたことだ。

今年2月に、妻が凍結した道路で転倒し、手をついた拍子に左手首を骨折してしまった。左手の手首から下が装具で固定されることになってしまった影響で、手先を使う細かい作業ができなくなった。このため、2月中旬以降、妻と一緒にキッチンに立ち、アドバイスを受けながら料理に取り組んでいる。我が家では、私が胃の摘出手術を受けて以降、質の悪いサラダ油を受け付けなくなったので、米油やオリーブオイルを使っている。その米油やオリーブオイルをフライパンにひき、野菜を切って入れ、炒めるところまではできるようになった。

卵をフライパンに落としスクランブルエッグを作るのも、思っていたより簡単にでき、これなら初心者の自分にも続けられそうな気がする。妻の骨折が治った後も、料理は続けることを宣言している。仕事もあり毎日はさすがに難しいが、間を開けると忘れてしまうおそれもあり、週に1~2回程度なら無理なく続けられると思っている。

雇用形態は問わないが、妻に働きに出てもらう計画もある。管理職昇任の見込みがほぼなくなったことで、今後、私の大幅な給与アップは見込めそうにない。世帯収入を上げるには「2馬力」にするのが最も手っ取り早いが、そうなったときでも、私が料理を覚えれば、仕事から帰ってくる妻を料理を作って待つこともできるようになる。想像するだけで今後の人生が明るくなってくる。

2つ目は、記事に不満を持ってやめた北海道新聞の購読を今日から再開したことである。

購読を取りやめた経緯は、当ブログ2021年10月4日付け記事「2021年、別れと決意の秋のようで……」に詳しく書いたため繰り返さないが、科学的には原発事故と甲状腺がんの関係は明白であるにもかかわらず、それを否定する記事ばかり執筆・掲載し続ける関口裕二記者(現・編集委員)の姿勢に激怒して、購読を取りやめた経緯がある。

それが、今回購読を再開することになった。当ブログでもしばしば取り上げてきた福島県の地方雑誌「政経東北」でこの問題を追ってきた牧内昇平さんが、記者として北海道新聞に入社したためだ。

すでに、「子どもの甲状腺がん 届かない当事者の声 福島の10代罹患率5~11倍」という優れた記事を書いていただいた(北海道新聞3月9日付け紙面。PCの方はサムネイル画像参照)。福島の子どもたちの甲状腺がんが原発事故に由来することを、きちんと記事にしてくれている。

北海道新聞3月18日付け記事「消えない心配 続く給食の放射能測定と健康調査 原発事故から14年~福島市は今」も、牧内記者が書いたものだ。事故から14年経った今なお、放射能汚染の心配を抱え続ける福島県民にきちんと寄り添う内容になっている。この2つの記事を、2021年10月4日付当ブログ記事で紹介した紙面と比べてみると、2つの記事が被害者と原子力ムラのどちらの側に立っているかは一目瞭然だ。

福島原発事故は「政(政治)・官(官僚)・財(経済界)・学(御用学者)・報(報道機関)」の鉄の五角形によってもたらされた。それだけに、事故直後は原発の危険性を伝えなかった報道機関も厳しい批判を受けた。だが、報道機関を権力の監視装置として再建していくためには、単に批判するだけでは足りない。被害者に寄り添い、政府・原子力ムラのウソ・隠蔽・ごまかしを暴くために活動している良心的な媒体・記者に対しては、購読して支えることも必要である。今回、北海道新聞の購読を再開した背景にはこのような事情がある。

北海道新聞の購読再開に代えて、2021年10月以降購読してきた「しんぶん赤旗」日刊紙を取りやめ、日曜版のみに戻すことにした。知り合いの日本共産党員には大変申し訳ないが、国政選挙で同党が連続敗退するようになってから、低迷する党勢が紙面にも明らかに反映している。政党機関紙であることを割り引いたとしても、党内引き締めのためとしか思えない記事の割合が以前より増えたように感じ、以前と比べてつまらなくなった。

原発関係記事に至っては、放射能による健康被害をめぐって党内世論が割れている事情があるせいか、党執行部の見解は示されず、共産党傘下の反原発運動団体が取り組む運動・行動を紙面に載せてお茶を濁しているだけになっている。政党機関紙ならこれらの事態に対し、党としてどのような方針を掲げ、党員にどのような活動を求めるのか明確にすべきだと思う。それがきちんとできていないからこそ、党首公選制を求める勢力による党内からの「揺さぶり」に全組織が動揺する事態になるのだと思う。

北海道新聞の購読は、牧内記者が社内にいる限り、そして私が道内に住んでいる限りは続けたいと思っている。


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