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安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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3月30日、「令和の百姓一揆」実行委員会主催のトラクターデモ開催

2025-04-01 22:48:10 | 農業・農政

農家、所得向上求めトラクター行進 「令和の百姓一揆」(日経)

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コメ農家や酪農家らが30日、東京都の中心部を約30台のトラクターで行進した。コメ価格は高騰しているものの、担い手の高齢化で揺らぐ農業現場の厳しさや所得の向上を訴えた。デモを主催した実行委員会は「令和の百姓一揆」と位置づけた。

実行委員会には農家ら約500人が所属する。参加者は港区の青山公園に集まり、表参道や原宿などを通って、渋谷区の代々木公園までの計約5.5キロをトラクターで走った。歩いた参加者も含めて約3300人が加わった。「所得の補償を」「国産を守ろう」と抗議の声をあげた。

この日のデモは富山や奈良、沖縄など全国14カ所で行われた。実行委の菅野芳秀代表は「農家が減って一番影響を受けるのは消費者だ。他人事ではなく国民全体で一緒に考えてほしい」と訴えた。同氏は山形県で養鶏と稲作を両立する循環型農業を手がけている。

農林水産省の調べでは、農業を主な仕事とする「基幹的農業従事者」は2015年には176万人だったが、24年は111万人に減った。平均年齢は69.2歳だった。

足元はコメの価格が高騰している。スーパーでのコメ5キログラムの平均価格(10〜16日)は4172円と、1年前と比べて2倍の価格だ。日本経済新聞の取材では、初回入札で落札された備蓄米が5キロ入り3000円台半ばで店頭に並び始めた。既存の人気銘柄に比べて1〜2割安いが、コメ相場全体の過熱をすぐに抑え込むのは難しそうだ。

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3月30日、東京都内をはじめ、札幌、京都、大分、滋賀、浜松(静岡)、福岡、岐阜、奈良、富山、山口、沖縄の各地でいっせいにデモ行進が行われた(主催:「令和の百姓一揆」実行委員会)。同委員会が、当初、100万円を目標に始めたクラウドファンディングは、ネクストゴールの1000万円も軽く突破。終了期限まで2か月以上も残っているのに2000万円近い金額が集まっている。米価高騰への怒りがここまですさまじいとは思わなかった。

ちなみに、私も以前、少しだけ関わり合いのあった農業ジャーナリスト・小谷あゆみさんのブログ「ベジアナの農ライフ研究所」3月31日付記事で、「令和の百姓一揆」実行委員長・菅野芳秀さん(山形県で農業経営)のスピーチの動画と書き起こしがアップされている。

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令和の百姓一揆、実行委員会代表、山形・菅野芳秀さんのスピーチ

日本の農業は崩壊局面に入って来たと言っても言い過ぎじゃありません。

日本の村から農民が消え、農民が作る作物が消え、そしていま、村自体が消えようとしている。このことを多くの国民は知りません。何か風景が変わったという程度にしか感じてません。残念ながら。しかし間違いなく今、農業が滅びようとしている。その影響を一番受けるのは、我々農民じゃないんです。困るのは消費者の方ですよね。

かつて山下惣一さんが言ったように、(農家は)畑や田んぼだけを残して農業をやめて、別の職業に就けばいい。それだけのことなんですよ。しかし、困るのは消費者、国民の方です。

だからこそ、まだ残っている農民と、(市民の)皆さんとが共同で力を合わせて、日本の政治を、農業を滅ぼす政治を変えていかなければならない。今日はそのための第一歩なんだと言うことを皆さんとともに確認したいと思います。

あとね、もう一つ言わなきゃならないフレーズ忘れてた。皆さん、墓じまいという言葉を知っていますか?知ってるよね。今ね、農村で交わされている言葉は「農じまい」なんですよ。「農終い」。こんなことを農家に言わせちゃならないと思いますね。

いま残ってる農民を守りながら、消費者、市民と連携して、食と農と命を大事にする日本に変えていかなければならない。

今日はそのための第一歩であることをともに確認したいと思います。そして皆さん、その上で押さえて欲しい視点は、我々が作り出そうとするのは、対決軸では解決がつかない問題です。対決軸からは解答は生まれない。政治、信条の枠組みを超えて、大きな連携を作り出す必要があります。ものごとは、農であり、食であり、人々の命なんです。保守も革新もありません。大きな連携を作り出してこそ、日本農業の行き詰まりを打開する道が開けていくんです。そのことを確認したいと思います。

その上で、我々の世代の役割は、未来世代としっかりつながりながら話さなきゃならない課題だと思います。我々だけが食えれば済むという話じゃなくて、未来世代にその可能性をしっかり残して行く。その資源を残して行く運動として、やっていかなくちゃならない課題だと思います。

そしてその運動は、たおやかに柔らかく喜びを持って道を切り開いていくということ。そういう視点に立ってこそ、道が広がっていくし、波紋が広がっていくと思います。主義・主張を超えたおおらかな伸びやかな運動を作っていきましょう。

今日はその一歩として高らかにそれぞれのスローガンを掲げながら運動していこうじゃありませんか。私はその先頭に立って歩いていきます。一緒に頑張りましょう。

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