7つの告発文は県議会選挙で維新の議席を減らす謀略だった 斎藤知事は謀略を迅速に潰した

7つの告発文は県議会選挙で維新の議席を減らす謀略だった 斎藤知事は謀略を迅速に潰した


 元西播磨県民局長が斎藤知事のパワハラなどを書いた文書を報道機関や県庁の職員に配布したのは3月12日である。1か月後の4月9日には県議会選挙があった。兵庫で維新流の政治改革を実践している斎藤知事であったから県議会選挙で維新の議席が倍増するのは確実であった。なんとしても維新の議席の倍増をさせたくないのが反維新である。
そのためには斎藤知事の信頼を落として、斎藤知事の人気を下げ゜るのが効果的だ。7つの告発がマスコミに掲載され、兵庫県内ではチラシやSNSで広がっていけば斎藤知事の人気は落ち、県議会選挙では維新の会にマイナスになる。


 7つの告発文を配布した目的は県議会選挙で維新の会の議席を押さえるのが目的だったのだ。だから、選挙の1か月前に新聞機関に配布したのだ。
 7つの告発文は斎藤知事の人気を落とし、辞職させるために配布したと思っていたが、そうではないことに気が付いた。狙いは4月9日の県議会選で維新の議席を増やさないのが目的だったのだ。斎藤知事の人気を落とすことによって維新の候補者を落とすために県議会選の一カ月前に配布したのだ。


 7つの告発文配布の狙いを粉砕したのが斎藤知事であった。20日に文書の存在を知った斎藤知事は翌日に片山副知事らに「誰が出したか徹底的に調べてくれ」と指示した。斎藤知事は告発文の狙いをすぐにみぬいたのだ。すぐに対処することを決断した青山知事であった。
片山副知事は27日に文書を出した元局長を見つけ局長から解任した。記者会見で斎藤知事はこの職員を「公務員失格」と断じた。斎藤知事の迅速な対処によっで選挙は悪影響を受けることもなく4議席から21議席へと大きく躍進した。


 斎藤知事たちの迅速な対処がなければ選挙で21議席は確保できなかったかもしれない。
 兵庫県の維新の会が選挙で大躍進したのは7つの告発文への対策を迅速に徹底してやったからろう。


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処分したのは密告した元局長 公益通報した元局長とは別人 処分は合法

処分したのは密告した元局長 公益通報した元局長とは別人 処分は合法


3月13日 西播磨県民局長は斎藤知事がパワハラであるという密告文書を報道機関に配布
20日 斎藤知事は文書の存在を知る
  21日 片山安孝副知事らに「誰が出したか徹底的に調べてくれ」と指示する
  27日 文書を出した職員を見つけ、職員を局長から解任する。記者会見で斎藤知事はこの職員を「公務員失格」と断じた。
4月1日  元局長は「文書は内部告発」とする反論文を公表する
4日、 元局長は同様の内容を県の公益通報窓口に通報する。人事課内では第三者機関で調査するよう求める声もあった。
5月7日  元局長を停職3カ月の懲戒処分とした。


 
公益通報に詳しい山口利昭弁護士(大阪弁護士会)は百条委員会で公益通報の調査を待たずに告発者の元県西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=を停職3カ月の懲戒処分とした県当局の対応について、「ありえない話で法令違反」と指弾した。


元局長が公益通報窓口に通報したのは4月4日である。県は4月4日以後は交易通報として保護しなければならない。しかし、保護しなければならないのは4月4日に提出された告発文提出者の元局長に対してであり、4日以前の提出者である元局長は保護の対象とはならないはずだ。元局長は氏名を隠したままで斎藤知事のパワハラ密告文書を報道機関や県庁の職員に配布した。この行為は公益通報ではないし告発でもない。密告である。密告であることは元局長が4月1日に「文書は内部告発」とする反論文を公表したことで分かる。もし、告発であるなら3月13日の文書に告発であると宣言したはずである。しかし、告発とは書いていなかった。だから、県が告発文とみなすことはできなかった。斎藤知事の信頼を落とす目的の密告文と思った。そう思うのは当然である。斎藤知事は密告文を出した元局長を処分したのである。
山口弁護士は公益通報の調査を待たずに告発者の元局長を停職3カ月の懲戒処分とした県当局は法令違反と断じているが、県が処分したのは3月13日 に報道機関に密告文書を配布した元局長である。公益通報窓口に通報した元局長を処分したのではない。山口弁護士は法的に決定的なミスをしているのだ。3月13日に文書をばらまいた元局長と4月4日に告発文を県に通知した元局長は法的には別人である。


「県が5月7日に停職3カ月の懲戒処分をしたのは3月13日に斎藤知事を非難する密告文書を報道機関に配布した元局長である。4月4日に県の公益通報窓口に通報した元局長は対象外であり処分していない。」
と斎藤知事は発表するべきだ。


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斎藤知事よ 7つの告発文書に屈するな 辞職は絶対にするな

斎藤知事よ 7つの告発文書に屈するな 辞職は絶対にするな


 とうとう維新の会も斎藤知事に辞職を要求した。これで自民党、ひょうご連合、共産党に維新の会が加わり全政党が辞職を要求した。全政党が辞職を要求する異常事態が発生した。斎藤知事の完全孤立である。しかし、全政党が辞職を要求しても斎藤知事は辞職を拒否し知事を続けると宣言している。斎藤知事は辞職しない決意なのだ。斎藤知事は「県民のために仕事をしていくことが大事」と述べ、知事続投を表明した。維新の会の説得も受け入れない斎藤知事である。
 斎藤知事は正しい判断をしている。知事を辞職に追い詰めるためにつくられた7つの告発の詐術に負けてはならない。百条委が7つの告発の嘘を暴いていく。斎藤知事は辞職しないで最後まで百条委で頑張るべきだ。


 百条委で7つの告発でいうパワハラが本当はパワハラではないことが明かされていっている。
「20メートル手前で公用車を降りて歩かされ、どなり散らす」は職員の途次への怠慢が原因であり、怒ったのは事実であるがパワハラではなかった。
知事が文具を投げたという職員は片山元副知事であった。「付箋を投げられたことはあるか」と問われた片山元副知事は「私に向かってではないが、投げられたことはある」と答えた。具体的な説明でパワハラではないことがはっきりした。
視察先企業から高級コーヒーメーカーなどを受け取った問題で、企業はコーヒーメーカーとトースター(計約6万円相当)を贈ろうとしたが、斎藤知事は「高価なものはいただけない」と断ったことが百条委で明らかになった。原田氏が翌日、「自分宛てに送ってほしい」と送付を依頼。原田氏は「知事が受け取るかもしれないと思い、自分の判断で依頼した」という。原田氏は告発文書を把握後に同社へ返却した。
業者からの贈答品は前の知事から続いていることであり斎藤知事が始めたことではない。前知事は直接自宅に遅らしていて贈答品は斎藤知事よりも多かったということが百条委で分かった。
百条委で次々と7つの告発の嘘が暴かれている。これからも嘘が暴かれていくだろう。


斎藤知事は絶対に辞職するべきではない。百条委が終わる頃には7つの告発の嘘がすべて暴かれるだろう。
全議員が辞職を求めることに賛成しているが斎藤知事は踏ん張って「「県民のために仕事をしていく」べきである。県会議員たちは百条が終了する頃には辞職要求したことを恥じるだろう。


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米国で嘘の沖縄を伝えるデニー知事は終わった

米国で嘘の沖縄を伝えるデニー知事は終わった


 玉木デニー知事は米国に行った。基地問題を解決ために「うちなーんちゅの正義を訴える」という。
笑ってしまう。国との辺野古裁判でオール敗北の県知事の正義ってなんだ。知事は国の法律を守る義務がある。裁判で負けるということは知事として失格である。それなのにデニー知事は平気である。裁判負けることがうちなーんちゅの正義であるのだ。日本の法律を守らないのがウチナーんちゅの正義だとデニー知事はいうのだ。
 
 与那国の糸数町長も訪米した。糸数町長は南西諸島防衛の重要性を訴えた。「うちなーんちゅの正義を訴える」デニー知事とは違った。
 与那国町は日本の最西端にある。中国の防衛線となっている。台湾までの距離が約110キロと日本領の中では最短で、中国による台湾や尖閣諸島(沖縄県石垣市)に対する軍事攻勢への対処の拠点となっている。
 糸数町長はワシントンで日本の企業やメディアの代表者との討論会に参加した。討論会で与那国島の自衛隊が地元住民の多数派に歓迎されていることを話し、中国の脅威に対する「日本の国防、安保の最前線」として枢要な役割を果たしていることを強調した。自衛隊の存在が島の伝統文化を壊すかという疑問には「国家の存続や安全が最優先されるべきだが、文化への悪影響もない」と述べた。
 
 米国に「うちなーんちゅの正義を訴える」というデニー知事は米兵による相次ぐ性的暴行事件に対し、関係者に直接、再発防止を申し入れるという。辺野古新基地建設に反対する県の立場も伝えるという。また有機フッ素化合物(PFAS)汚染問題などの基地負担軽減を訴えるという。なんとまあ嘘で飾ったお粗末な正義である。


 沖縄は米兵の性被害よりも県男性による性被害がとても多い。デニー知事は県男性による性被害を県民に発表しないし、真剣に性被害対策もしていない。そんなデニー知事が米国で米兵による性被害の再発防止を申し入れるのはおかしい。自分はなにもしないで米国に文句を言って自己満足するだけのデニー知事である。苦笑するしかない。


デニー知事は辺野古新基地建設に反対する県の立場を伝えるという。新基地建設は嘘である。普天間飛行場を移設するのだから移設基地である。県民は辺野古移設に反対していない。移設を容認している。だから、「新基地建設」を容認している。このことが今年の県議会選ではっきりした。それに昨日行われた宜野湾市長選では移設容認の佐喜真淳氏が圧勝した。県民は辺野古移設を容認しているのだ。ところがデニー知事は反対しているというのである。反対は嘘である。デニー知事が口にするウチナーの心はデニー知事の心の内側にあるうちなーである、外の現実のウチナーではない。
デニー知事は米国に本当のうちなーのこころではなくほんとうのうちなーに背を向けた嘘のうちなーを米国に信じさせようとしているのである。デニー知事は県知事として失格である。うちなーの恥である。


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マスメディアのほうが斎藤知事への集団パワハラである

マスメディアのほうが斎藤知事への集団パワハラである


 時事通信の「問われる公益通報対応 告発職員の訴え届かず 兵庫」は7つの告発文が出た時からの県の対応を月日に沿って掲載している。職員が公益通報窓口に通報したのは4月4日である。すると、4月4日以前は公益通報に保護されないことになる。


3月13日 西播磨県民局長は斎藤知事がパワハラであるという文書を報道機関に配布
20日 斎藤知事は文書の存在を知る
  21日 片山安孝副知事らに「誰が出したか徹底的に調べてくれ」と指示する
  27日 文書を出した職員を見つけ、職員を局長から解任する。記者会見で斎藤知事はこの職員を「公務員失格」と断じた。
4月1日  元局長は「文書は内部告発」とする反論文を公表する
4日、 元局長は同様の内容を県の公益通報窓口に通報する。人事課内では第三者機関で調査するよう求める声もあった。
5月7日  元局長を停職3カ月の懲戒処分とした。






 斎藤知事が元局長を解任し「公務員失格」と断じたのは元局長が公益通報窓口に通報する前である。4月1日以前は文書を告発文であると宣言していない。正体不明の人物が斎藤県政を非難する文書でしかなかったのだ。元局長の文書が告発文となったのは4月1日からである。
 斎藤知事が「誰が出したか徹底的に調べてくれ」と指示した時に文書は告発ではなく正体不明、目的不明の怪文書であったのだ。だから、斎藤知事を非難する怪文書の正体を見つけるのはなんの問題もない。ところがマスメディアは公益通報した人物を斎藤知事は権力を使って探したとして批判している。


 元局長が公益通報として7つの告発文を提出した時にはすでに県は通報者の正体が元局長であることを知っていた。元局長のパソコンを押収したり他の職員を調査したのは元局長が県に公益通報を提出する前である。ところがマスメディア、ジャーナリストに加え弁護士たちは公益通報を提出した後にパソコンを押収したように決めつけて斎藤知事は違法行為したと非難している。事実を捻じ曲げて非難しているのだ。これこそ集団パワハラである。
 マスメディアは斎藤知事のパワハラを非難しているが斎藤知事を非難しているマスメディアやジャーナリストこそがパワハラである。ものすごい集団パラハラである。




2012/05/21XML
アメリカ兵がとなりに住んでいた頃
グラスカット?


農家の息子は小遣いがもらえない。畑仕事を手伝っても、親に養われているのだから手伝うことは当然であって小遣いなんてもらうのがおこがましいというのが農家の親の考えだ。
小遣いは自分で稼ぐのが貧乏農家の子供の宿命だった。小学校の低学年の頃は戦争の残し物のくず鉄があちらこちらの土の中に埋まっていて、私たちはカシガー(あさ袋)を担いでくす鉄を探し回った。その金でお菓子を買ったり映画を見たりした。
しかし、小学校の高学年になる頃にはくず鉄はなくなった。


ある日、隣りのてっちゃんが小遣い稼ぎの話を持ってきた。外人住宅街のモーガンマナーに行けばお金が稼げるというのだ。モーガンマナーの庭が荒れている家に行き、「グラスカット」と言えば、庭の草を刈る仕事がもらえるという。そういう噂をてっちゃんは友人から聞いたというのだ。
本当に庭の草を刈ったらお金をくれるのだろうか。私は半信半疑ではあったが、お金がもらえる可能性があるのなら、まずはやってみることである。農家の息子にとって草刈りはお手の物だ。私とてっちゃんは鎌と砥石を持ってモーガンマナーに行った。


モーガンマナーに入ると草が生えている庭を探した。多くの庭は手入れされていて、草が生えている庭はなかなか見つからなかった。庭を覗きながらモーガンマナーの奥に入っていくと、草が茫々生えているわけではないが、少し荒れている庭を見つけた。
私とてっちゃんは玄関のドアを叩いた。すると金髪の女性が現れた。金髪の女性は二人の沖縄少年に微笑みながら、「ワットゥ」と言った。私とてっちゃんは鎌を振りかざしながら、「グラスカット?」と言った。金髪の女性は、「オオ、ヤー」と頷き、微笑みながら、「オーケー」と言った。


小学生のやる草刈りだからたかが知れている。大人のようにきれいにできるはずはない。それでも、金髪の女性は満足そうな顔をして私たちに25セントずつあげた。この時のうれしさといったらありはしない。
私とてっちゃんは時々モーガンマナーに行き、玄関のドアを叩くと、「グラスカット?」と言って草刈りの仕事をもらった。


アメリカ人はたとえ親子であっても、子供が草刈りなど家の仕事をしたら労働の報酬としてお金をあげるという噂が私たちの間では広まっていた。私は家の仕事どころか芋ほり、田植え、稲刈りに脱穀(父は脱穀機をあつかうのが下手で、私がやった)など重労働をしても一セントももらえなかった。アメリカの子供がうらやましかった。


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片山元副知事が「7つの告発文の目的は知事排除」と発言 その通り


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片山元副知事が「7つの告発文の目的は知事排除」と発言 その通り
 百条委で片山元副知事は「7つの告発文」書いた元西播磨県民局長の男性(60のメールを調べると「メールには『クーデター』や『革命』『逃げ切る』という言葉があったという。片山元副知事は「選挙で選ばれた知事を公務員が排除しようとしている」と考え、厳しい処分をしたという。正しい。


 「7つの告発文」はひょうご連合、立憲民主、共産党、県職員が斎藤知事を排除するためにつくり上げたものだ。




百条委で片山元副知事は「7つの告発文」書いた元西播磨県民局長の男性(60)のメールを調べると「メールに『クーデター』や『革命』『逃げ切る』という言葉があるのを見つけた。「選挙で選ばれた知事を公務員が排除しようとしている」と考えたから片山元副知事は元西播磨県民局長の男性厳しい処分をしたと話した。
 片山氏の話に百条委の議員やマスメディアは片山氏の妄想だと苦笑しただろう。誰一人として片山氏のクーデターメールに関心を持っていない。
片山氏は7つの告発文の狙いを見抜いていたのである。しかし、狙いを見抜いたのは片山氏と斎藤知事だけであった。
 片山氏が「選挙で選ばれた知事を公務員が排除しようとしている」と述べたことに被害妄想だと思う人が圧倒的に多いだろう。しかし、片山氏が指摘する公務員は実際に存在する。<center>

 60年安保闘争の写真である。日米安保改正に反対する人たちが国会を取り巻いた。
500万人以上の学生や労働者が参加した反安保運動であった。反対運動によって国会が選挙され、暴力革命が起こってもおかしくないほどの反安保運動であった。革命は起こらなかったし、日米安保を進めた自民党への反発は高く、自民党支持は減るはずなのに逆であった。選挙で自民党の議席が増えたのである。国民は社会党、共産党を支持しなかったのである。
学生運動をやった学生を待っていたのは民間会社への就職難であった。民間会社は学生運動をした学生を野党のを避けていた。公共施設は民間のような差別はなく学生運動に参加した学生も受け入れた。だから、役所の公務員や教員になる学生が多かった。そのために公務員、教員による労働団体は左傾化した。


 学生運動をしている学生が就職するのに困難であるのは沖縄も同じだった。そのことを書いてあるのが「一九七一Mの死」である。私とMは学生運動に参加していた。あの頃の琉球大学は革マルと共産党の民生があった。私とMは革マルだった。


一九七一Mの死


Mの話に興味のない私は黙っていた。私の言葉を待っているMだったが、私がなにも言わないので、暫くすると、
「マタヨシは妹が居るか」
と訊いた。え、それで親の話は終わりかよ、と私は苦笑し、Mが話下手だったことを思い出した。演劇クラブ室での会話や酒宴の場での会話でMから話すことはなかった。質問されたら質問にだけ答える一問一答の対話しかMはやらなかった。Mとの対話はすぐに途絶えるのが普通だった。
Mの質問に、私は、
「居る」
と、一言の返事をした。Mは、
「そうか」
と言い、暫く黙っていたが、
「僕も妹がいる」
と闇を見つめながら言った。Mの声は暗く重かった。
「僕の妹は専門学校に通っている。来年は卒業だ」
Mは言葉を止めた。そして、
「しかし」
と言った後、ため息をつき、それから、
「僕が学生運動をしていることが世間に知れたら、妹の就職に悪い影響を与えるかもしれない」
と、また、ため息をつき、
「マタヨシの妹は仕事をしているのか」
と訊いた。
「している」
「どんな仕事をしているのか」
「さあ、知らない」
「知らないのか」
Mは驚いて訊き返した。私の妹はある建設会社の事務員をしていたが、妹の話をしたくない私は、「さあ、知らない」と答えた。
「弟は居るのか」
と、Mは訊いた。
「居る」
と私が答えると、
「そうか、弟も居るのか」
と言い、弟が居るとも居ないとも言わないでMは黙った。暫くして、
「マタヨシの親はマタヨシが学生運動やっているのを知っているのか」
弟ではなく親の話に変わった。
「いや、知らない」
私が言うと、
「そうか」
と言い、Mは少しの間黙ってから、
         「一九七一Mの死」
 六〇年安保反対運動に参加した学生の多くが公務員になっただろう。その後も左派系の学生の多くは公務員になった。そして、社会党、共産党の党員や支持者になった。現在も自治労や教員労組は左派系である。大学の学者も左派系が多い。


 公務員の労働団体である全労連は維新の会を敵視している。橋下氏が大阪市長の時「ストップ!ハシズム、橋下『維新の会』のねらいを暴く交流集会」を開催した。全労連代表は、橋下大阪市長のもとで、市職員・労働組合への支配強化と教育の変質をねらっていていると主張した。そして、大阪維新の会は公務員の政治活動、正当な労働組合活動を規制強化する条例制定を狙っていると非難している。
大阪では全労連が反対した政治改革が実現した。そして、斎藤知事は兵庫で維新の改革を実施しようとしている。斎藤知事の政治改革を止めるには斎藤知事を辞職させるしかない。その目的で七つの告発文はつくられたのだ。
 斎藤知事を排除する目的の七つの告発文であると思った片山知事は正しい。
パワハラを告発する時は二通りの目的が考えられる。パワハラを止めさせる目的か辞職に追い込むかである。七つの告発文にはパワハラをやめてほしいという気持ちは全然ない。斎藤氏は根っからのパワハラ知事であると信じさせようとしている。斎藤知事を辞職に追い込む目的の告発文であるということだ。
 






2012/05/21XML
沖縄人の卑屈な精神


最近新聞で米軍基地で働いた人間の体験談の記事が掲載されている。私は記事を読んで沖縄人の卑屈な精神を感じて心が暗くなる。


アメリカの少年と野球をしても沖縄側が勝つことは一度もなかった。なぜなら彼らは負けそうになると試合を放棄したと書いてある記事があった。
古堅中学校でもアメリカの少年チームと試合したことがあった。その頃の中学は軟式のボールを使っていたが、アメリカは硬式ボールを使っているということで硬式ボールで試合をした。キャッチャーがプロテクターを付けているのをはじめて見た私たちには新鮮であった。


彼らは野球チームだけでやってきていて、応援団は連れてこなかった。応援団は全員が古堅中学生であった。試合はかなり白熱し、古堅中学の選手がヒットを打つたびに大歓声が沸いた。
試合は負けたがアメリカの少年たちは正々堂々と試合をやった。彼らの真剣な表情から、彼らが負けそうになると試合を放棄するような人間にはみえなかった。アメリカのチームが負けそうになると試合を放棄するなんてありえないことである。その後も何度か試合をしたがアメリカチームが試合を放棄したことは一度もなかった。
「アメリカの少年と野球をしても沖縄側が勝つことは一度もなかった。なぜなら彼らは負けそうになると試合を放棄した」ということはありえないことである。しかし、沖縄人はそんなことを平気で口にする。アメリカ人を卑屈な人間に仕立てようとする話には沖縄の人間のアメリカコンプレックスを感じるし、卑屈な精神を感じる。


スクールバスの運転手が乗車している少年たちにいたずらをされ、次第にいたずらがエスカレートしていったことに対して沖縄人への差別だと話している記事があった。そんなことにさえ沖縄差別を主張するのに私はあきれてしまった。少年たちは皆いたずら好きだから運転手が沖縄人であろうとアメリカ人であろうといたずらをする。
いたずらがエスカレートしたのはアメリカコンプレックスの運転手が子供を叱ることができなかったことが原因だ。堂々と子供を叱れば子供たちはおとなしくなったはずである。もしアメリカ人の運転手なら子供たちを叱っておとなしくさせたはずである。アメリカ人の運転手でも気が弱くて子供たちを叱ることができなかったら子供たちのいたずらはエスカレートしたはずである。問題の解決になにも努力しないで差別の性にするのは沖縄人のひがみ根性である。
後にアメリカ人の監視人が乗ることになったと述べているように、アメリカ人も子供たちが運転手にいたずらするのは悪いことであり、いたずらをなくす対策をとっている。差別意識はアメリカになかった証拠である。


アメリカは多民族国家である。白人でもイギリス系、ヨーロッパ系など色々な民族が混ざっている。黒人、スペイン系、日系とアメリカは世界中の民族のるつぼなのだ。アメリカは白人と黒人だけがいると思ったら大間違いである。私はアメリカ新聞を4年間配達したがその時に多くの人種にあったし、彼らに沖縄人として差別されたことはない。アメリカ人より人種差別意識が強いのはむしろ沖縄人である。沖縄の方言ではフィリピン人はフィリピナー、台湾人はタイワナー、朝鮮人をチョウシナーと呼び、呼び方に差別はないが、子供の頃に大人たちが彼らを差別する話をしているのを何度も聞いた。


まだ古い因習が底辺にある沖縄には差別意識があり、この差別意識が逆にアメリカに差別されているという意識が生まれるのだ。

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元副知事が「7つの告発文の目的は知事排除」と発言 その通り

元副知事が「7つの告発文の目的は知事排除」と発言 その通り


 百条委で片山元副知事は「7つの告発文」書いた元西播磨県民局長の男性(60のメールを調べると「メールには『クーデター』や『革命』『逃げ切る』という言葉があったという。片山元副知事は「選挙で選ばれた知事を公務員が排除しようとしている」と考え、厳しい処分をしたという。正しい。


 「7つの告発文」はひょうご連合、立憲民主、共産党、県職員が斎藤知事を排除するためにつくり上げたものだ。

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安和桟橋にネットフェンス 牛歩戦術は破綻

安和桟橋にネットフェンス 牛歩戦術は破綻
 写真のように阿波桟橋の出入り口はトラックが通るときは警備員がネットフェンスを張り、牛歩戦術で入口を横切ることができなくなった。牛歩ができない阿波桟橋には辺野古移設反対派は一人もいない。土砂搬出再開2週間で死亡事故前をはるかに上回る1日956台ものトラックが搬出しているという。安和のダンプ搬入は初日の3倍超になっている。 
 ネットフェンスを張っている間は牛歩で横切ることができない。牛歩は合法であると県は容認している。ネットフェンスを持った警備員を大量に配置して封鎖し、長時間にわたって歩行者を通行させないことが違法であり道路管理者の県はフェンス行為を中止するよう指示すべきであると辺野古埋め立て反対派は県に要請している。道路管理課長らは、「現時点で、道路法に基づく指導を行うことは困難と考えます」と答え、黙認する姿勢を示した。


 県は牛歩で出入り口を歩くのは合法であると牛歩戦術を容認していた。牛歩が合法であるなら牛歩をさせないためにフェンスを張るのは違法である。辺野古埋め立て反対派はネットフェンスを持った警備員を大量に配置して封鎖し、長時間にわたって歩行者を通行させないのを道路管理者として中止するよう指示すべきではないかと県に要請した。しかし県の道路管理課長らは、「現時点で、道路法に基づく指導を行うことは困難」と黙認する姿勢である。ネットフェンスについても、「防衛局との話し合いの場を作ろうとしているので、そこで何法に基づいてネットフェンスをやっているのかを確認したい」と答えるだけである。県はネットフェンスを黙認するようになったのである。
 牛歩戦術を容認していた県政であったのに牛歩を阻止するフェンスネットを黙認するようになったのだ。かぜ、黙認するようになったのか。原因ははっきりしている。警備員の事故死である。警備員の事故死の原因は牛歩戦術にある。安和入り口で辺野古埋め立て反対派が牛歩をしなければ警備員が入り口にいる必要はなかった。警備員はいないのだから事故が起こる可能性は0だった。警備員の事故死の原因は牛歩戦術にある。牛歩戦術を容認した県にも事故死の責任はあると内心思っているのが県だろう。
 牛歩を止めるためのフェンスネットを黙認せざるを得ないのが県である。
 牛歩戦術の強硬が牛歩戦術を破綻させたのである。





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共産党と立憲が斎藤知事辞職を求める 維新、自民党は・・・

共産党と立憲が斎藤知事辞職を求める 維新、自民党は・・・


 立憲民主党や無所属の県議らで構成する県議会の第4勢力であるひょうご県民連合(9人)は12日に斎藤知事に辞職を求める申し入れを決めた。これで共産党と立憲が辞職を求めることを決めた。東京都知事選と同じ左派の結集が兵庫県でも実現したのだ。7つの告発文は左派対斎藤知事の闘いとなった。自民党や維新の会が辞職に賛同して斎藤知事を辞職に追い込めば立憲、共産党の勝利である。斎藤知事と立憲、共産の勝利を左右するのが百条委である。


 斎藤知事のパワハラとして、「知事からのチャットによる時間お構いなしの指示が矢のようにやってくる」という指摘がある。、
 JNNがチャットの調査結果を独自に入手した。2023年4月から2024年3月までの1年間で、知事が送信者または受信者となっている投稿は全部で4885件あり、このうち半数近くにあたる2165件の投稿が、深夜・休日などの業務時間外に送られていた事実が判明した。マスメディアは2165件のチャチトを送ったことをパワハラとして斎藤知事を非難している。マスメディアは非難に徹しているだけであるが2165件ものチャットを送った斎藤知事はすごいではないか。チャットを受ける職員は数百人はいるだろう。チャットを受けるの一人で百通くらいではないだろうか。しかし、斎藤知事はひとりで2165件ものチャットを送ったのである。チャットを送るには政策の分析、方向性、結論などを考えなければならない。考えた上で2165件ものチャットを送ったのだ。大変な作業である。斎藤知事は一日中県政に埋没していただろう。だからこそ2165件のチャットを送れたのである。チャットパワハラは斎藤知事の県民ファーストから生まれたのだ。維新と自民は斎藤知事の県民ファースト主義を重視するべきである。
 維新、自民党は県民連合、共産党の斎藤知事辞職要求とは距離を置くべきである。
 維新の会と自民党は百条委が完全に終了してから判断をすると断言するべきである。兵庫でも立憲、共産党とは決別するべきである。


 
2012/05/22
アメリカ兵がとなりに住んでいた頃
ハスラーミノル
 ビリヤード場だった家が今も残っている。もう、60年くらい前の時代だ。こんな建物に三台のビリヤード台があり、アメリカ兵たちがたむろしていた。
中学生の時の話である。
ミノルさんがアメリカ人を相手にビリアードで連戦連勝しているという噂が比謝の村の子供たちの間に広まった。ミノルさんは私と同じ比謝に住んでいる人で役所に勤めていた。
ビリヤードは米軍と同じようにアメリカからやってきたゲームだ。アメリカ人が得意としているゲームにウチナー人のミノルさんが連戦連勝しているというのは痛快なことであり、私はミノルさんのビリヤードを見たくなった。私一人でビリヤード場に行くのは怖いので友人のシュウエイを誘った。


ビリヤード場は嘉手納ロータリーから西側にある新町通りにあった。ロータリーから新町通りを2,3百メートル進むと十字路があり、十字路を右に曲がると数十メートルのところにビリヤード場はあった。左に曲がると飲み屋街があったが、現在はサンエーがある。
ビリヤード場はセメント瓦屋根の平屋で、出入り口は木製のガラス戸で仕切られていた。中にはビリヤード台が三台並んでいる殺風景の店だった。ガラス戸から中を覗くと奥の台でミノルさんがアメリカ人とビリヤードをやっているのが見えた。私とシュウエイは恐る恐る中に入った。
一台目の台では沖縄の青年たちがビリヤードをやっていて、二台目の台は白人がビリヤードをやっていた。二人はミノルさんたちのビリヤードが気になるらしく、時々手を止めてミノルさんたちのビリヤードを見たりしていた。


ビリヤード場は張りつめた空気が流れていて、張りつめた空気に緊張した私とシュウエイは壁に沿いながらゆっくりと奥のほうに行った。私たちを見たミノルさんはにっこり笑い、「やあ、来たか」と言った。私とシュウエイは黙って頷いた。
白人の対戦相手はミノルさんに負けたので一ドル紙幣をミノルさんに渡した。次にミノルさんと対戦したのは黒人の青年だった。まだ少年の面影が残っていたので、多分十代の青年だったと思う。
大きな目をぎょろつかせ、怖いほど真剣だった。失敗すると「シツト」と言って太ももを叩いて悔しがった。ミノルさんは穏やかで、時々私たちに話しかけたりした。
黒人は怖く感じるほど真剣だったが、腕のほうはそれほどでもなく、ミノルさんに負けた。次は白人がミノルさんの相手をした。


アメリカ人がウチナーンチュに負けるのが悔しくて、絶対に倒してやろうとミノルさんに挑んだのか、それとも強い人間に挑戦して勝ちたいと思うからミノルさんに挑んだのか分からないが、アメリカ人は次々とミノルさんに挑んでいった。ミノルさんに負けたから暴力でミノルさんをやっつけるなんてありえないことだった。


五十年前のアメリカ兵がとなりにいた風景である。




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斎藤知事が真剣に兵庫県政に取り組んでいる今日のニュース二つ

斎藤知事が真剣に兵庫県政に取り組んでいる今日のニュース二つ


斎藤知事の‟肝いり政策である特殊詐欺への対策啓発キャンペーンは斎藤知事は出席を断られた。
 特殊詐欺への対策事業は、昨年度、兵庫県が15億円の補正予算を計上した斎藤知事の‟肝いり政策”である。これまで兵庫県内で行われる啓発イベントには、可能な限り知事自らが出席していた。ところが7つの告発をめぐる一連の問題を受け、当初知事が出席する予定だったイベントについて、施設側から知事の出席を断った。
県側から施設側に提示した当初の計画では、会場では斎藤知事から来場者への啓発グッズの配布などが予定されていたが、疑惑が発覚した後の8月になって、施設側から県に対し「知事が出席されると現場に混乱や危険が生じるため、出席を見合わせてほしい」と申し入れがあった。これを受け、県は知事の欠席を決め、啓発キャンペーンは職員のみで実施する方針に変えた。イベントに出席できないというニュースであるが、斎藤知事が特殊詐欺への対策に熱心でイベントに積極的に参加していることが分かるニュースである。
齋藤知事が香川県を訪れたニュースがあった。
2025年に開催される「大阪・関西万博」と「瀬戸内国際芸術祭」を契機に兵庫と香川が協力して観光客の誘致に取り組むことを確認したというニュースである。

観光客の誘致について香川県と兵庫県の知事が直接会って話し合うのは今回が2回目である。齋藤知事は大阪・関西万博に向けて兵庫県と香川県が共同でPRむ゜していくことを提案し、両県で具体的に進めていくことを確認した。  また、両県は2024年7月から観光客の誘致にも連携して取り組んでいて、主に富裕層に向けた歴史や伝統文化をテーマとした周遊ツアーの販売状況はおおむね順調であるという。  今後はお互いの観光資源を生かした「サイクルツーリズム」を推進していきたいと齋藤知事は提案した。
 
齋藤知事はサンポート高松に建設中の香川県立アリーナを池田知事とともに視察した。メインアリーナやサブアリーナ、交流スペースなどを熱心に見学した。
斎藤知事の香川訪問はテレビで放映された。多くの県民が見たと思う。


画面のテロップには「万博へ 香川県斎藤知事が提案」と書いている。斎藤知事が香川県のために政治に取り組んでいることが分かるニュースである。
テレビを見た県民は7つの告発文を信じるとは思えない




2012/05/25XML
アメリカ兵がとなりに住んでいた頃
米軍は沖縄経済を助けた


昨日の沖縄タイムスの「基地で働く」はタイピスト宮城公子さんの話の第二弾を掲載していた。


基地から横流しする女性の話であった。復帰前はPX流れといって基地から多くの商品が基地から流れ出て県内で販売されていた。タバコ、チョコレート、缶詰、お菓子等々。特にタバコとチョコレートは多くの商店にあった。首里の琉球銀行の斜め向かいに老夫婦が営む小さな商店があり、その商店ではPX流れのタバコを置いてあり、私は時々ウィンストンを買った。


復帰前はアメリカ人の犯罪はアメリカ軍が摘発し裁判をしたが、沖縄人の犯罪は沖縄の警察が摘発し、裁判をした。だから、PX流れの商品を扱っている沖縄の商店をアメリカ軍は摘発することができなかったのだろう。沖縄の警察は積極的に取り締まる気がなかったようで、PX流れの商品を扱う商店が多かった。
復帰して、日本警察がPX流れの商品を扱う商店を積極的に取り締まるようになって商店は激減していった。日本専売公社の圧力があったのだろう。


宮城公子さんの話は、1970年半ばの横流しの常習犯の女性の話である。
「その頃は横流しが横行していた。ウチナーンチュの女性が米兵にお金をあげて、基地内の品物を預けていた。下っ端の米兵は給料も安いから、簡単だったと思うよ」
「私は彼女たちを守りたかった。やめたいと思うことがあっても、子供や生活のために働く私たちと同じで、彼女たちも苦労していたんだから」
「彼女たちは50~60代。若いころに米兵と結婚して一緒に米国へ行った後、米兵と離れ離れになり、現地に取り残されたり、家があると思っていったらトレーラーだったという人もいた」
「彼女たちはライスボウル(おにぎり)を作って売り歩いて、わずかなお金を貯めてやっとの思いで帰ってきたと聞いた」


宮城さんの今度の話でも、アメリカ人は沖縄女性を無一文で家から追い出すような薄情で冷たい人間たちである印象を与えている。アメリカの習慣に合わないで離婚した話は何度もきいた。離婚してもアメリカにとどまった女性は多い。アメリカでは女性の人権は守られているのだから、無一文で家から追い出すケースは少なかっただろう。金がなければ沖縄の親族が送金するだろうから、おにぎりを売って旅費を稼ぐなんて考えられない。こんなケースは滅多にない。


1970年半ばで50~60歳というと、終戦の1945年には20~30歳だった女性である。戦後すぐにアメリカ兵と結婚した女性ということになる。


祖国復帰当時の失業率は1%未満であったし、1970年半ばなら本気で仕事を探そうと思えばさがすことができたと思う。PXの横流しは誰でもできるというものではない。彼女たちのようにIDカードがなければならないし、私が聞いたケースは米兵と結婚している沖縄女性が夫を利用して買い入れて横流しをしていることであった。
PXからの横流しの仕事は特定の人間しかできないし、儲けは大きかった。横流しの仕事はうまみの大きい商売であり、貧乏人が仕方なくやる商売ではなかった。少々の危険を犯してもやりたくなる闇商売であったのだ。


「私は子どもが4人いて、この子たちのためにと思って働いていたけれど、生活があるのは彼女たちも同じだった。当時は、みんな生きるために、そうしないといけなかったんだろうね。葛藤の中、定年まで働いたんだよ」


復帰前は軍雇用員の給料は公務員よりもよくて、中流以上の生活が保障されていた。生きるために働いたというより他の人たちより文化的な生活をするために働いたようなものだ。私の家の後ろの父親は軍で働いていた。収入がいいから最初にセメント瓦の家をつくった。軍雇用員の家は裕福だった。まずしい農家の息子の私は軍雇用員の子供がうらやましかった。彼らは親からこずかいをもらえたから。


PX商品の横流しの商売は儲ける闇の商売であり、罰金を払っても採算の取れる商売だったから続けたのだ。宮城公子さんは沖縄の人たちは生活のために仕方なく米軍に関わったように話しているが、本当は米軍は金のなる実であり、多くのウチナーンチュは金を求めて米軍に関わったというのが事実だ。


「私は4人の子どもたちには絶対、軍で働かさなかったの」で宮城さんの話は締めくくっている。読者に米軍への悪印象を持たすのを狙っている記事である。

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