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Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

阿蘇噴火に思う、危機管理姿勢のあり様

2021-10-21 10:37:46 | 国際・政治

かねて活動の続く 熊本の名山、阿蘇で大きな噴火があった。火砕流を伴っている様で、地元各位の大過なきを祈念致す共に、昨年来の新型感染症禍で苦境から抜け出せぬ地元経済にとり 大きなダメージとならぬ事も併せてお祈りしたい。

余談を少し。かく申す拙者も、阿蘇には少しばかり思い出がある。まだ昭和期だった高校時分、修学旅行で訪ねたのが最初で、この時は登山バスにて登頂が叶う程穏やかだったのは 今思うと幸運だった。しかしそうは申しても 火口原の複数個所から薄い煙や水蒸気位は上がっており、阿蘇が今でも「活火山」である事を実感させられたのを覚えている。

二度目は平成期の初め。今も続く 鉄道画像趣味絡みの行動で再び熊本入りも、阿蘇は活動期に入っていて噴煙高らかな雄姿。確か火口原西端の 立野と呼ばれる地点辺りから遠巻きに仰いだ様に心得るが、噴火を撮影しなかったのは失態か。

あわよくば登山をと目論んだりしたものだが、行動を共にした同好の先輩からは「あの状態で登るつもりかっ!?」と流石に叱られたりした記憶もある。普段は温厚な人物なので「やはり自分はバカなのか」と少しは自省の念もあったと思う。拙者はやはり「高い所の好きな愚か者」の趣が捨てられない様で、これ以外にも山に纏わる失敗がありはするのだが 恐れながら今回は割愛させて頂く。

前置きが長くなったが本題です。第 49回衆院選期間中だが、あろう事か 公示初日の 10/19、北鮮が日本海へ向け 新型弾道ミサイル発射を強行。今回は潜水艦より発射可能な比較的小型ミサイルの由で、発射地点や航跡を複雑化する事により イージス型を含む従来型迎撃システムによる対応困難を図っているとも聞く。既に岸田総理もざっと触れた事だが、これを機に 敵基地攻撃 (可能) 能力に踏み込んだ議論を始める事を可とすべきかも知れない。

前出ミサイル発射が伝わった時、岸田総理は福島県下、松野官房長官は千葉県下へ選挙遊説などで赴かれ、東京都内に不在だったのは事実の様だ。これにつき立憲民主党・枝野執行部などから「総理、官房長官いずれも都内に不在は 危機管理意識に欠けるのではないか?」との批判や疑念が呈されている様だが妥当と言えるのか。ミサイル発射第一報を受け 岸田総理、松野長官のいずれも直ちに遊説を打ち切って総理官邸に戻ったとされる。

やや遠方の岸田総理はとも角、松野長官は東京都の東隣・千葉県下だ。何かあれば、直ぐに対応し得る心がけは一定位はされていたであろう。極言すれば、東京都江戸川区と千葉県市川市の境界はかつての大利根の旧流とされる江戸川だ。例えばではあるが、たかだか幅 1kmあるかなしやの川向こうに行っているだけで「危機管理意識なし!」のレッテルを貼られる危険性だってあるのではないか。これは左傾メディアが特に好む行為。ならば江戸河畔の東京都側なら、いかなる場合もセーフなのか。都内にだって動き難い箇所はあるはずで、その事にも弁えない批判姿勢は「ただの詭弁」でしかないだろう。

些細な所を突いては 相手への貶め言動を繰り返す立憲民主党など特定野党上層部だが、もし仮に旧民主党政権下だったら 岸田総理らを上回る対応が遺漏なくできるのか?否だろう。例えば東日本大震災と 関連の福島原発事故などに際しての、旧民主党政権の事故災害対応は 決して望ましいものではなかった。そうした危機対応を世界の模範レベルでこなした上で、岸田政権への批判を行うなら 我々保守側も謙虚に聞くだろう。しかし実態は・・

机上論、頭の中だけの理屈で危機管理との向き合いに言及するならお門違いだろう。要は実際面において 大筋で望ましい対処を行えるか否かであり、余程の非常識でなければ 東京都を短時間留守にする位は問題ないとの決め事にしておかなければならない。特定野党は実際の危機対処のあり方より、そうした対応規定の不備や曖昧を突いて攻勢に出る事が多い。岸田政権は 野党のそうした「どうしようもない性向」もよく把握して対峙する必要がありはしないか。

「聞く力がある」所は一定は理解する。後は途上レベルの発信力、表現力をどう補強するかだ。「こういう意図で、東京都内を空けた。このレベルであれば 危機対応に支障はない」事を、国民へ向け 具体的に理解できる様発信する事が大切ではないか。衆院選か期間中だけに、尚更の様な気もするが。

阿蘇噴火の一報が入った折、総理官邸・危機対応部門の反応は まずは早かった。防衛面と防災面で、複数の大きなリスクを抱える場面はそれは避けたいものだが、仮にそうなった場合にも できる限り備える必要があるは勿論だろう。そうした事にもスキルと研究を重ねる事で、一定は望ましい対応ができる様になる想いもありはするし、それは又 特定野党や左傾メディアによる「徒な攻撃的批判」の抑制にも貢献し得ると心得る者だが。

今回画像も近所ので恐縮。数年後の開通が見込まれる、リニア中央新幹線受け入れ工事の進む JR名古屋駅構内の様子を一枚。通過中の貨物機関車 EF510型機は、近く 阿蘇を擁する九州地区への進出も決まった模様。以下に昨日の二流夕刊紙「日刊ゲンダイ」のネット記事をリンク致します。「ゲンダイはヒュンダイ」とも揶揄される様で、前出のミサイル発射事態を受けての 衆院選与党有利とかの慌てぶりが感じられる様に、拙者には感じられますが。 【安倍晋三】衆院選公示日に北朝鮮ミサイル発射 絶妙タイミングでよぎる「自民党勝利」のジンクス|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)

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結構面白そうだった 日本記者クラブ・9党首討論会

2021-10-18 22:19:03 | 国際・政治

今週から天気の傾向が変わり、つい先日まで続いた残暑も 流石に影を潜めた様だ。そうは言っても その執拗だった残暑の影響で生き残った蚊が結構いる様で、昨晩などは拙寝室に舞い込んだ同類の標的となり、余り良く眠れなかったのが正直な所。更に今日午後などは、時折参る 近所馴染みの喫茶店内でも攻勢に遭って、やや困惑している所。今夜はこの後、虫除けスプレーや蚊取り線香などを準備しようかとも思う所。

世界でもその蚊=パパラッチにも例えられる 正直うるさい所もある報道メディア勢力でもあるが、衆院選中の今日などは 日本記者クラブ主催の 9党首公開討論会が催され、特に各党首相互と記者クラブ関係の報道関係者との質疑応答が結構盛り上がって面白かった様だ。拙者は一部のみ拝見できたが、以下 再びで恐縮。本日付の朝日新聞ネット記事を引用して、各途上に拙雑感を鋏みながらみて参りたい。各➡( )内が 拙雑感であります。

「『支持率なぜ減った?』『存在意義は?』弱点つく質問に 党首たちは反論」

「支持率、なぜ減ったんですか?」「党の存在意義は?」ー。日本記者クラブ側との質疑は、岸田文雄首相に続き、各党の「弱点」を突くような質問が各党党首に飛んだ。➡(具体的に上がっていないが、岸田総理向けにも、以下の各党首に対すると同様の辛口質問が行われたはず)。

立憲民主党の枝野幸男代表は、党の支持率が結党時より下がっている原因を問われた。枝野氏は「我々は政権の選択肢となるための努力を積み重ねてきた。世論調査の結果ではなく、投票の結果で評価を下していただけると思っている」と強調。質問者が「減った説明になっていない」と指摘すると「決めるのは投票行動。みなさんの行っている世論調査ではない」と反論した。➡(確かに、支持率低下の理由説明の体を成していない。支持率の高低は、投票行動に大きく影響するからだ)。

公明党の山口那津男代表は「自民党の言いなりか、という批判もある」との質問に「公明党は アクセルとブレーキ、そしてハンドル。これらを使い分けて政権を安定させている。こう自負している」と語った。➡(最大与党・自民党もそうだが、与党側の党見解も真に受ける訳には参らない。公明党の動向は、決して「政権を安定させている」とは言えない所もありはしないか)。

共産党の志位和夫委員長は「志位氏が委員長に就任して 間もなく 21年。人材がいないのか?」の質問が飛んだ。志位氏は「たくさんの人材が出てきている」として 小池 晃書記局長、田村智子政策委員長、山下芳生、倉林明子両副委員長らの名前を列挙した。➡(正直、言い訳だ。未だに不破~志位ラインの温存を図っているとしか思えない。その方が 日共の組織防衛上有利だからだろう。仮に党内民主制が健全に機能しておれば、今頃とっくに 小池局長初め、党内次期実力者の誰かに委員長のポジが任されているはず)。

日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は、関西以外で党勢が伸びない原因について「関西では(自治体の運営で)実績を作ってきた。逆に言うと 関東圏首都圏ではまだ実績がない」と説明。問題を起こした他党の出身者を候補者として擁立する姿勢をただされると「我々は 再チャレンジを認めていこうとしている」と語った。➡(本当に「首都決戦」位の覚悟で取り組んでいるのか、本気度が今一つ見えて来ない。そこがはっきりしないと「他党との勝負を避けているのか?」との疑念を抑えられなくなるのではないか。問題ありの他党出身者擁立にしても、一定の「みそぎ」と誠実な説明は必要だろう)。

国民民主党の玉木雄一郎代表は「市民連合」の仲立ちによる野党 4党の「共通政策」の合意に加わらない姿勢を「一党だけ外れている」と指摘された。玉木氏は「我々は改革中道を掲げて、右から来たら左に見えるし 左から来たら右に見えるので、フラフラして見えるかもしれない」とした上で「国内政策は(自民党と)いろいろ違いがあっても。外交・安全保障は現実的な対応をしていかなければならない」と訴えた。➡(「市民連合」といえど、実態は日共、社民など特定野党に近い左傾勢力の様だ。それらと距離を置き、外交安保に現実的姿勢で向き合おうとする姿勢は了とする。後は難しい状況下、どう実行を伴わすかだが)。

れいわ新撰組の山本太郎代表は 衆院東京 8区からの立候補見送りをめぐり「立ちたかった。けれども(野党の)大きな政党とやりとりに時間がかかってしまうのはしようがない」と語った。➡(いつもパフォ優先の、山本代表の悪い癖が出た。選挙戦略や見通しが粗雑なのだろう。初めから比例ブロックへの出馬にしておけば、特に非難もされなかったのではないか。当落は横に置き、出馬自体は自由だし)。

社民党の福島瑞穂党首は「報道各社の政党支持率は最近、0%か 1%がほとんど。党の存在意義は?」と問われ「政治は国会だけではない。社民党は全国のいろんな地域運動、平和・反基地闘争、脱原発運動とつながっている」と強調した。➡(もう「無視、スルー」でも良い位だが、社民の地方組織は旧社会党から引き継いだ 根強く幅広いものがあるとの主張もある様だ。が それが事実なら、もっと多くの衆参両議院を輩出できるはず。遠からず福島党首・参議ただ一人になりそうな雲行きは、やはり先行きが暗い証左ではないのか。更に日本及び日本人の利益に軸足を置かず、極左過激派や外国工作員勢力にも通じるとされる黒側面が温存されるなら、その衰えは「自業自得」であろう)。

「NHKと裁判してる党・弁護士法 72条違反で」(NHK党)の立花党首は 党名変更を繰り返している理由をただされ「政党名を変えるたびに報道されるので、無料で目立つということで。明らかな戦略であり、5回変えさせて頂いた」と述べた。➡(これも、多くを期待できない政治勢力だが、NHKスクランブル化への訴えだけは買えると思う。しかしながら、頻繁な党名変更は 政治勢力としてのイメージも抱き難く、反って不利に働くのではないか)。

以上、ざっと衆院選に臨む 9党首の言動をみて参ったが、勿論 岸田総理の表明が他の党首より問題が多く見られるのは仕方がなかろう。今は一応鎮まっているかに見られる中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症対策(この鎮静化には、菅[すが]前政権によるワクチン確保への尽力が大きいとされる)や それに伴いダメージを負った経済、文化の復興策。国民生活再建への支援や新しいワクチンや治療薬などの開発支援への取り組み。更に周辺諸国との国防安保課題・・などなど。与党の対策への責任に留意の上で、各野党にもそれぞれに病理があるなどが分かって興味深かった。普段は距離を置く朝日記事だが、今回も一定参考にはなった事も付記したい。今回画像は、先日も掲げた 戦前型電車の窓部品などを内装に用いた、拙近所の馴染みの喫茶店内の一コマを。

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衆院選断念ー「小池劇場」は終幕へ向かうのか

2021-10-16 21:39:18 | 国際・政治

長過ぎた残暑に、ようやく終幕が見えてきた様だ。当地愛知も 明日未明辺りに一時降雨が見込まれるが、これを境に気温が大きく下がる予報。気圧配置が一気に本格的な冬型に移る為、気温低下と北からの強風にも留意する必要がありそう。寒暖差が広がる為、今季は罹る訳には参らない風邪などにも 注意を新たにする必要がありそうだ。

本題です。今月末の投開票へ向け進行中の衆院選。一旦は落ち着いたとはいえ 決して油断できない中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症対策や、それに伴なう経済や文化へのダメージ修復。世界的にも向上しない 国民所得の改善へ向けた「分配」施策など、与野党で政策論争が繰り広げられているのはご存じの通り。財政出動重視の余り、財務省トップからは「財政規律軽視は国家破綻に繋がる」意の警告メッセージも月刊誌で紹介され、論議を呼んでもいる。この官僚発言自体の是非は控えるが、まぁ原論の自由の範囲内として受け流す事もできそうに 拙者などは思う。

本題です。今回は特定野党間での選挙協力が一定実現し、与党側も油断は禁物と心得る。尤も 特定野党側の連携も盤石という訳では勿論なく、例えば先日首都圏選挙区での立憲民主党とれいわ新撰組の競合問題などは、他の選挙区でも生じる可能性があるだろう。安保面などでの基本姿勢が異なる以上、一枚岩とは参るまいて。

その首都圏選挙区で 或いは波乱を呼ぶと思われた 小池東京都知事も関与の国政向け政党「ファーストの会」が準備不足もあって、今回衆院選への候補者擁立を断念した様だ。「緑の狸女」とも「寝業師」とも揶揄される小池都知事一派も、今回限りはという事か。以下、本日付の 読売新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。

「無謀だった、何かしらけじめを・・・「ファーストの会」衆院選撤退」

東京の地域政党・都民ファーストの会が国政進出に向けて設立した「ファーストの会」が、衆院選からの撤退を決めた。公示が早まり、候補者擁立が真に合わなかったことを挙げている。「都民ファ」の今回の動きを、特別顧問の 小池百合子都知事は距離を置いて見ていたとされ、「都民ファ」内部からも「無謀な判断だった」と執行部への批判が上がっている。

「今回は見送ったが、また来たるべき選挙に向けて、しっかり頑張っていく」。「都民ファ」とファーストの会の代表を務める 荒木千陽都議は 10/15夕、衆院選への候補者擁立を断念した経緯について説明を求めた報道陣に、こう語った。

荒木代表は 10/3 都心のホテルで記者会見を開き、華々しく新党設立を発表した。一方、今回の擁立断念については「都民の期待に沿う戦いは難しいと判断した」などと記した文書 1枚を配布しただけ。報道陣からの 記者会見の開催要請にも応じなかった。「都民ファ」の関係者は「国政を目指す党の代表として、説明しないという態度はどうなのか。何かしらのけじめをつけなければ、国政選など目指すべきではない」と切り捨てた。

2017=平成 29年の都議選 (定数 127) で「都民ファ」は初陣ながら自民党を上回り、第 1党の座についた。以降「都民ファ」内には国政進出を望む声がくすぶり続けた。その声は、今年 7月の都議選で劣勢とのとの下馬評を覆し、第 1党の自民党 (33議席) に迫る 31議席をを得て第 2党に踏みとどまったことで、さらに大きくなった。複数の関係者によると、9月頃には 所属する都議ら 15人ほどが、国政進出を提言する文書を荒木代表に出し、ファーストの会設立の流れができたという。

ただ、衆院選の投開票が 当初見込みよりも早まったことなどから、公募による候補者擁立作業や他党との連携は混乱。頼みの綱の小池都知事も「国政には関知しない」と静観する構えを崩さず、同知事は周辺にも「(都民ファは)自分たちだけで選挙を戦うつもりだ」と発言。ファーストの会の勢いは 急速に落ちた。「都民ファ」内では「都議選から 3か月余り。都政を軽んじるべきではない」と、国政進出に否定的な意見も多い。都議の一人は「全ての面で準備が足りなかった。次期尚早だった」と話した。(引用ここまで)

今回の衆院任期満了➡総選挙の流れは 4年前すら分かっていた事であり、その事から国政進出へ向けた ファーストの会設立は、遅きに失したとみる事もできよう。又 国政進出志向勢力と都政重視勢力を適切に統御できなかった事は、特別顧問といえど 小池都知事とファーストの会執行部の統御能力も問われる事となろう。

国政進出は憲法上自由としても、公党としてその方へ進むなら それは有権者の負託に堪えられる、責任ある態勢を整えられなければなるまいて。それが一定でもできるまでは 国政進出を考えるべきでなく、選挙期間が短くなる事が分った段ん階で 速やかに候補者擁立を断念、撤退へと進むべきだろう。そういう判断や表明がも少し遅かった気もする様に思うのだが。

今秋に続き、来夏には参院選を迎える。ファーストの会が国政に打って出るとすれば、この時という事になろう。本当にその気なら、今からそこに照準を合わせ 停滞させてはならない東京都政に真摯に当たりながら、着実に準備を進めるべきではとも思う者だが、現状は 小池都知事からも荒木執行部からもそうした目立った動きは見られない様だ。双方共理解されてはいるだろうが、発信や表明が不足すると 支持者達からは忘れられていくリスクも軽視してはならないだろう。そうなれば所謂「小池劇場」も終幕という事になりかねないだろう。想えば 菅(すが) 前政権が短命に終わった一因は、発信力の弱さだったと言われる。この所は教訓にされて良いと心得る者だが。

もう一つ、ファーストの会の 来る衆院選撤退は、特定野党側にとってはある程度追い風となるかも知れない。しかしながら 過去最多の選挙区で候補者協力に成功したとは申しても、安保政策などで温度差がある以上 本当に望ましいレベルの連携は難しいまま終わるかも知れない。

主な勢力 立憲民主、日共の双方共、選挙協力で一定の理解や連携はし得ても、政権交代レベルの力を発揮するかは未知数だ。他情報によれば、非暴力でこそあれ革命志向の日共との連携が むしろ無党派層を遠ざける様な動きを招きかねないとの懸念もある様だ。勿論 ファーストの会の国政志向は自由なので、再びそうした動きがみられても、拙者は静観するつもりだが。今回画像も先年で恐縮。JR名古屋駅にての、東海道・山陽新幹線上下列車邂逅の様子を。

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特定野党、憲法違反をしてまで選挙戦に勝ちたいか?

2021-10-14 22:52:35 | 国際・政治

本日、第 205回臨時国会が 日本国憲法第 7条規定により衆院を解散、閉幕した。来る衆院選は 10/19告示、10/31投開票と短期決戦により進められる。発足間もない岸田新政権への 信頼の可否を含めた期待度が測られるだけに、拙者も必ず投票に赴くつもりであります。

来る衆院選に向けた与党・自由民主党の公約ポイントを少し見て参ると

〇新型コロナ・ウィルスなどの感染症に対応するため、国産の治療薬やワクチンの研究開発・生産体制を強化する。

〇機微技術の海外流出を防ぐため、経済安全保障推進法を策定する。

〇分配政策により 分厚い中間層を再構築。賃上げに積極的な企業への税制支援を行う。

〇(北鮮による) 拉致問題は、あらゆる手段を尽くして 全ての拉致被害者の即時一括帰国を求める。

〇食糧自給率を上げるための対策を強化し、農林水産業を成長産業化する。

〇時代の要請に応えられる 日本国憲法を制定するために力を尽くす。

前述の事共は、その全てが容易には実現できないレベルのものばかり。全クリアが不可能は分かるが、できる所からの実現は 強い姿勢で取組んで頂きたい。又 当然に岸田政権一代では不可能な分野もあり、そこは次期以降の政権にも取り組みへの担保をされた方が良い様にも思う。

「分厚い中間層の再構築」は野党・立憲民主党も「一億総中流化」構想の名で取り組みを表明しており、内容面は大差ない様にも見られるが、実現可能性が問題だろう。関係省庁を含む各方面との調整、連携が強く機動的に求められるが、その成否が前述政策実現の可能性を左右する事ともなろう。岸田政権が続投にしても、万一にも野党側に政権が移る事態となったにしても、その辺りの事に留意できなければ国民的信頼を取り付ける事は極めて難しいだろう。

さて 来る衆院選。与党の自公側にも 勿論それなりの問題が生じるかもだが、あろう事か 野党・立憲民主党側が早くも芳しからぬ事象を起こしていた事が報じられた。地方選挙区の一つで、候補者調整を巡って他党とトラブルを起こしていたのだ。以下 昨日付の毎日新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。

「立憲・小川淳也氏、維新に『擁立撤回』要請。馬場幹事長は拒否」

立憲民主党公認で 衆院選・香川 1区から出馬する予定の 小川淳也衆院議員が、日本維新の会に対し 同区で競合する維新立候補予定者の取り下げを要請し、維新が困惑している。維新は立憲、共産各党が進める野党共闘に加わっていないが、小川氏は取材に対し「野党が一本化を目指すのは当然で、できなければ立候補の自由がある」と説明した。

維新は 10/8に香川 1区で新人の町川順子氏を擁立すると発表していた。維新関係者によると、小川氏は 10/11、国会内の維新の控室を訪れ、馬場幹事長に対し「自分が野党統一候補者だ」として、候補者の擁立を撤回するよう求めた。馬場氏は拒否したという。

維新幹部は 小川氏の要請に「最初は冗談かと思った。維新は立憲などの野党共闘に入っていない。どこに候補者を擁立しようが 立憲には関係ない」と不快感を示している。一方 立憲の福山哲郎幹事長は 10/12の記者会見で「維新の皆さんが 気の悪い思いをされたのだとしたら、おわび申し上げなければならない」と謝罪した。小川氏は 2003=平成 15年に香川 1区で初出馬以降、自民現職の 平井卓也・前デジタル相と 6回連続で戦っている。(引用ここまで)

ここまでをみても、どちらの党がまともかは一目瞭然だろう。野党統一候補とは言っても それは立憲民主と日共の「2 党間の問題」であり、維新の会は無関係だ。その事を弁える事なく、維新の会の立候補擁立への取り下げ要請・・というより圧力の挙に出た小川衆議の方こそ異常だろう。「野党が (候補者)一本化を目指すのは当然で、できなければ立候補の自由がある」などとした下りは最早説明の体をなしておらず 支離滅裂と受け取らざるを得ない。

こうした話は 衆院選の他選挙区でもありそうな気もするが、維新の会には、憲法違反さえ疑われる 再びのその様な状況になったとしても、冷静に毅然とした対応を願いたい。或いは立憲民主党は、中国大陸・中共政府が我国に対してそうする様に「圧せば屈するとみるや、次々に圧力を仕掛けてくる」極左過激勢力まがいの挙に出る可能性もなくはない。維新の会・松井執行部は どうか用心の上、選挙戦に臨んで頂きたい。

国政選ではないが、先日の大阪府議会では 冒頭に自民公約の一つに挙げられた、北鮮による日本人拉致事件についての啓蒙への取り組みが賛成多数で採択された。政権与党の自公と 維新の会の尽力で実現したものだが、府議会の立憲民主会派は棄権、日共会派に至っては「新たな差別の懸念」などを理由に反対に回ったのだとか。確か日共は 2002=平成 14年に拉致被害者中 5名の各位が帰国されて以降は、拉致事件解決への前向きな取り組みを表明したはずだ。ここへ来ての同事件啓蒙への反対表明で、やはり日共のブレとダブスタ思考が露呈したと感じるのは拙者だけか。

立憲民主党他の不良な事象はまだあるのだが、ここからは末尾のリンク記事に譲る事としたい。とに角、この様な不良事象複数を抱えていては 到底政権交代など目指せるはずはなく、仮に当初はそれができたとしても どの途まともな政策への取り組みなど望み薄で、自勢力の組織防衛でもするのが関の山だろう。

不行き届きは与党側にもそれはあろうが、野党側のそれも「負けず劣らず」である事を、衆院選投票に臨む我々は よく留意する必要があろう。末筆だが今日は「鉄道の日」。今回は少し前 当地北郊の稲沢内にて捉えた、中央線・長野方面への燃料列車出発の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。(フライデー DIGITAL 10/13付) 山本太郎問題に拉致発言…選挙前に自爆の「野党クオリティ」 | FRIDAYデジタル (kodansha.co.jp)

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所属国会議員の舌禍も統御できない立憲民主党

2021-10-12 21:26:06 | 国際・政治

前回拙記事中の 来る衆院選東京 8選挙区にての野党候補重複問題につき、山本「れいわ新撰組」代表より立候補取り下げの表明がされた様だ。一言の補足を要すると思い 載せた次第だが、訂正とかの筋合いではないと思う。野党他勢力との折り合いさえつけば、政見はどの様であれ「れいわ新撰組」の候補者擁立は自由。当否は投票に臨む有権者各位が決める事だからだ。

それにしても、前述の問題以外でも立憲民主党は統率力、調整力のなさを露呈した。こんな「党内ポンコツ状態」で、本当に政権交代を目指すつもりなのか、正気を疑う事態が又も露呈。同党の実力者ともされる 生方幸夫(うぶかた・ゆきお) 衆議の、昭和後期に生じた 北鮮による日本人拉致事件に関する不穏当発言の事だ。以下 昨日付の産経新聞ネット記事を引用して、振り返ってみたい。

「拉致被害者は生きていない」と立民・生方氏ー家族会など抗議」

立憲民主党の生方幸夫衆院議員(比例代表南関東ブロック) が 9月に千葉県松戸市で行った会合で、北朝鮮による日本人拉致問題について「日本から連れ去られた被害者というのは もう生きている人はいない」などと発言したとして、拉致被害者家族会と支援組織「救う会」は 10/11、発言の取り消しと謝罪を求める抗議声明を出した。

声明では「すべての拉致被害者の救出のため心血を注いできた被害者家族、支援者、被害者自身の生命に対する重大な侮辱であり冒涜(ぼうとく) だ」と非難した。

「救う会」などによると、生方氏は 9/23、松戸市での会合で拉致問題などについて見解を問われ、横田めぐみさんについて「横田さんが生きているとは誰も思っていない。自民党の議員も」とした上で「拉致問題、拉致被害者は今、現在はいないと捉えられる。政治家は皆 そう思っているということ」などと発言した。

また 2004=平成16年に北朝鮮が提出し、日本側が別人と鑑定した 横田めぐみさんの偽の遺骨について「遺骨から DNAを鑑定して、それが横田さんであるのかないのかというような技術力はなかった」とした。

死亡の根拠について問われると「客観的情勢から考えて生きていたら (北朝鮮は横田さんを)帰す。帰さない理由はない」と説明。「生きているのだったら何かに使いたい。1回も使ったことがないですから、残念ながら亡くなってしまっているから使いようがない」などと主張した。

一方、2002=平成 14年の日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認めて謝罪し、帰国した 5人の被害者について、北朝鮮に一度返すとした約束を日本側が守らなかったとし「首脳同士で話をして決めたことも守らないなら、それはだめなのではないか」と述べた。

「拉致した当人は北朝鮮政府なのだから、責任を取らなきゃいけない」とする一方「自分の意志で入ったが、もう自分の意志で出られなくなったという人を含めて行方不明者、拉致被害者というように言っている」と指摘。「日本国内から連れ去られた被害者は、生存者はいないのだと思う」と重ねて主張した。

これに対し、家族会などによる抗議声明では「生方議員は 人の命に関する重大な人権問題について、日本政府の基本的立場を否定して 北朝鮮の主張に賛同している」と批判。生方氏が所属する立憲民主党に対し「生方議員発言を 党としてどう考えるのか、ぜひお聞かせ願いたい」としている。

北朝鮮は 2002=平成 14年 9月の日朝首脳会談で拉致を認めて謝罪し、5人を帰国させた。だが ほかの被害者については 8人が「死亡」、4人が「未入境」と主張した。

2004=平成 16年の日朝実務者協議では 横田めぐみさん本人のものだとする「遺骨」を提出したが、持ち帰った日本側は約 1カ月かけて DNA型鑑定を進め、別人の骨であることを確認した。北朝鮮側は遺骨について「火葬した」と説明したが、通常の火葬よりも高温の (約)1200℃で焼かれていたことが判明。DNA型の検出を困難にしようとした可能性が指摘されている。

政府は 拉致被害者の「死亡」を裏付けるものが存在しないとして、北朝鮮に誠実な対応を求めてきた。岸田文雄 (新)政権も 拉致被害者全員の早期帰国を最重要課題に掲げている。(引用ここまで)

多言を要すまでもなく、生方立憲民主衆議の前掲発言は不穏当の極み。悉く北鮮の回し者レベルの不良さで、正義は強く抗議の「家族会」「救う会」の側にある。又 今世紀初帰国された 5名の各位を一旦北鮮に返す様な取り決めにしても、当時の小泉政権下の自民幹事長は「飛び切りの媚朝」で悪名を馳せた 山崎 拓衆議。多分に「密約」の所もあったろう。

多くの保守側各位と共に 拙者も憤りの共有を望むは勿論だが、そこに重々留意の上で やはり生方衆議の今回言動は「屁糞の如く」出るべくして出た所でもあろうと心得る者だ。遠い以前で恐縮だが、まだ拙者が社会人駆け出しの頃拝聴した 某民放ラジオ深夜番組の席上、出演のビートこと北野 武さんが冗談を交えた軽口で「ムリムリと出てきた屁に、飛沫(しぶき) の様なオナラだ」などと語られていたのをつい思い出した。生方発言は、その程度のものだろう。

それにしても、与野党の立場を問わず 一国の国会議員の語りとしては不穏当そのもの。そんな言を易々と許した立憲民主党・枝野執行部の無力と不見識が 改めて問われる事だろう。生方衆議は「家族会」「救う会」他の抗議を受けて発言を撤回、文書他で謝罪も行った由だが、一度拡散された履歴は残るだろう。本来なら議員辞職に価する所だが、任期満了の上で党公認辞退、来る衆院選立候補も見合わせとの報も聞いた。残るは枝野執行部による 蛮勇を以ての離党宣告だが、果たしてできるか否か とくと拝見したいものだ。

今回画像も先年ので恐縮。京都市東境の JR東海道線・山科駅で見かけた、日本海側の北陸線方面へと向かうリゾート列車「サロンカーなにわ」の様子を。お客の乗る車両は 全て動力なしの客車の為、出かける折はいつも電気、ディーゼルなどの機関車が先頭。技術的には 勿論蒸機の先導も可能。この時は 戦後高度成長期から半世紀を超える定期運転を全うし、先般退いた DD51型ディーゼル機が案内役でした。東日本大震災や西日本豪雨に際し、復興輸送を担った功労者としても称えられる所。以下に 関連記事をリンク致します。(私的憂国の書様) 生方幸夫の不適切発言、これぞ「立憲共産党クオリティ」 - 政治 (fc2.com)

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