
第48回衆院選が終わった。大方の予想に反し、与党 自公政権側は、衆院総数 465議席中、日本国憲法改正発議に必要な 2/3を超える 313議席を確保。後述の所を除いては、ほぼ安定した政権運営の基盤を手にしたと申して良さそうだ。
公示間際に起こった、突然の野党再編劇に際し、当初大いに注目された、小池東京都知事率いる 希望の党は意外に苦戦し、旧民進党左傾組メインの、立憲民主党に第一野党の座を奪われる不覚を取った。原因は色々ある様だが、一つには、希望の党発足に際して、小池代表と、前原民進代表の「合流」協議にて、当初民進全員が「希望」行き可能とした前原代表見解が、打ち合わせ不足もあって、小池「希望」代表より事実上否定され、合流に当たっては「希望の党」政策運営に合意できるか否かの「政策協定書」に合意できる向きに限り受け入れるとした 小池代表の方針が、世間から民進左派の「排除」と受け取られ、理不尽な印象を持たれた所があるのではと言われる。
確かに、小池代表は、一度は「排除」の言葉を発してはいるが、それは報道会見場で、記者質問にあった「排除」をそのまま返答したものであり、同代表が積極的に発したものではない。新興政党が、円滑な党運営の為に、一定レベル 入党候補を選別するのは当然の措置であり、それ自体は間違っていないだろう。むしろ「排除」の言葉が、報道側に、一種の言質を取られる形となり、そこから「希望の党」は冷酷である印象操作をされる結果となったのが拙かったのではとも心得る。ただ、この問題のウェイトは、あくまで軽い次元であろう。
「希望の党」の主な敗因は、やはり国政政党としての準備が不足、又、運営の在り方も杜撰(アバウト)な所が否定できないのではないか。党組織、資金調達、候補者擁立、地道な政策の策定、首相指名候補の公表などなど、どれを取っても、民進からの合流が叶わなかった、或いは見合わせた勢力が旗揚げした、立憲民主党の進行に遅れを取った。又、小池代表の衆院選立候補の有無が、最後まで不透明だった事も、有権者の不信を買った事だろう。
「希望の党」は、政党コンセプトとしては、決して悪い訳ではない。今回衆院選の敗北を糧と教訓に、もっと地道な東京都政と国政との向き合いをして欲しい。一旦下がった支持を回復する為には、それ以外方法がなさそうだと見るのは拙者だけか。
その一方で、野党第一党への道を、優勢裏に進んだ立憲民主党も、決して芳しい内容ではない。旧民進より左傾しているのは、かつて「55年体制」の片翼だった、旧社会党そのものだ。新執行部人事は、枝野代表以下、旧菅 直人民主内閣の閣僚だった連中ばかり。来月初からの特別国会の体たらくは、もう開会前から分っていて、大いに白けるものがある。「初めに、攻撃批判ありき」 「対案なき反対の為の反対」では、旧社会党の犯した失敗を繰り返すだけだ。今回当選者にも、菅元総理、海江田元民主代表など「ポンコツ議員」も少なくない。SNSの巧妙な情宣など、野党分裂の混乱に乗じての勢力伸長だけは上手い集団だ。その術策に、ネット情報などに疎い、新聞・TVからだけの、所謂「情弱」と言われる中高年有権者達がまんまと乗せられ、取り込まれた印象が付き纏って仕方がない。立憲民主党の最盛時は、今の結党直後と言うのが拙印象だがどうか?
前述の事共から、絶対安定多数を確保した、安倍自公政権も、今後に向けては、決して油断と慢心に陥らぬ様、万全を期して欲しい。安倍総理大臣は「大勝しても、謙虚さと警戒心ほ保持し続ける」旨を表されたが、本当に実行が伴わないと、北鮮の脅威や、中国大陸による、無理筋の海洋政策、不安定要素を抱えたままの、トランプ米政権との向き合いや国内製造業の検査不祥事問題などに、強い姿勢で対処できなくなってしまう。そうなったら、我国の国運が傾く事が、現実のものと化してしまう恐れもある。
今回の表題は、余談レベルになってしまい恐縮だが、昨夜の TV衆院選特番の視聴率は、首位 NHKで、それに次いだのが、TV東京放映の、報道家 池上 彰、同局アナ 大江麻里子の各位が総合司会の番組だったと言う。その内の「池上無双」が人気の様で、拙者も好感した次第。
これは、番組中で、池上さんが各党政治家に、鋭い質問や指摘をされる時の、云わば「ネット俗語(スラング)だそうで、番組中の同氏の「悪魔の辞典」には、真実や核心を突く文言が多くあるのはよく知られる所らしいが、拙者の一押しは「リベラル」についての、池上さんのご見解だ。曰く「左翼と呼ばれたくない人たちの自称」の由。快哉!これが「リベラル」の本当の意味だろう。それを、政党も政治家もメディアも、皆曲解し、本当は左傾している所「リベラル」の文言で誤魔化しているのだ。立憲民主党には、この様な輩も多いが、これから国会活動が進むと、いずれ馬脚を現す事だろう。一種 楽しみではある。今回画像は、浜名湖の近辺を行く、東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」の英姿を。以下に「池上無双」の関連記事をリンク致します。 https://twitter.com/hashtag/%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E7%84%A1%E5%8F%8C
安倍さんの解散時期が良かったのでしょう(^-^;
もう自民対立憲で良いのではありませんか?
愛国対売国(マスコミも含めて)で分かりやすいです。
枝野さんは判官票が入った感もありますので、これから失態もやらかす気がしています。
安部総理大臣は、仰る様に、衆院解散総選挙の時期を
見る目利きは、あったと拙者も思います。
小池都知事の、急過ぎる国政進出は、やはり無理筋で
、今は東京都政に全力投球すべきでした。
「排除」問題は、初めは記者会見の折り、報道側から
意図的に投げかけられた陽動の面があった様ですが、
それを冷静に処せず、まんまと言質を獲られた所にも
、余裕のなさが見え隠れします。
立憲民主党は、そんな小池陣営の失態の隙を突いて伸
びた訳ですが、決して躍進レベルではありません。
その様に見せかけを図った、左派メディアの印象操作
でしょう。つまり、小池知事の「排除」発言を誘導し
、言葉狩りをしたのと同じ勢力のした事です。
立憲民主党は結局、旧社会党の再来に過ぎず、これ
からの国会活動で、馬脚を現す事でしょう。同党の
多くは組合票でしょうが、判官票を投じた無党派層は
、いずれ後悔の時を迎えるでしょう。
まずは、お礼まで。