Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

当地方鉄道線存廃問題に思う事

2010-01-24 23:41:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!今日は、冬晴れの当地名古屋でありました。先週まで、週末毎に遠出していましたので、昨日今日は大人しく、当地にて雑用の処理などに当たりました。

さて、本日付の地元紙、C新聞によると、一頃良くあったローカル鉄道線の存廃問題の記事が目にとまりました。三重県下のJR名松線がそれで、昨秋の大規模水害により、特に山間の末端区間、具体的には途中の家城(いえぎ)~伊勢奥津(いせおきつ)間約18kmが廃止対象となっている由。
実は、この区間は旧日本国有鉄道時代の1982=昭和57年にも水害により約一年弱位不通となっていた事があり、この時は沿線の町村が連携して国鉄に早い復旧を請願すると共に、地域住民にも利用を呼び掛け、これらの動きが実現したのだとか。今、これらの自治体は県都津市に合併され、沿線人口も減って、復旧への働きかけはかなり弱まっている様です。
地元のJR東海社も、これらの動きを見透かしたかの様に、復旧のリスクを声高に主張し、路線バス転換に理解を求めていますが、津市による専門家チームの、復旧は十分可能との調査結果とは随分な隔たりがある様です。

正直、JR社にはこうした過疎路線を積極的に存続する意思は希薄な様に感じます。あるいはご存じの様に、名松線は2006=平成18年夏と昨春、二度に亘り夜間待機中の無人列車が暴走する不祥事を起こしている。この事を見ても、正直「やる気があるのか?」と疑ってしまう。既に家城から奥のある駅では、駅名票が消されたり、踏切設備の一部が撤去される事態も生じているとか。採算の取れない所から撤退したい心理は、民間会社となった事を考えると分らないではないが、それでは鉄道の持つ公共性を蔑ろにして良いのか、との大きな疑問が残ってしまいます。

JR社の意向では、廃止線区は路線バスに転換予定の様だが、鉄道廃止路線の代替バスは、その多くが長続きせず、結局は廃止の道を辿っている現実にも留意する必要があります。
合併にて肥大した津市は、この存廃問題に対し強い姿勢には出ていない様で、地元の方々よりは「トカゲの尻尾切りである」との批判もある様です。そうであれば、今岐阜県下にて試験中の軌道・陸路両用車DMVの実績を見た上で導入を検討するとか、地元を公共交通不在の不安に陥れない施策も可能の様に思われますが如何でしょうか。郡部にて、更に高齢化が進む事を考えると、そうした取り組みも必要ではと私は思いますね。

それにしても、この鉄道存廃の問題、弱者を直視しない今の我国の政治や行政のあり様を投影している様に思えてならないのでありますが。*(日本)*
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