Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

京急線踏切事故と、内閣改造

2019-09-07 20:11:12 | 国際・政治

やはり、人智には限界があるのだろうか。一昨日 横浜市内にて生じた首都圏の大私鉄、京浜急行電気鉄道の踏切事故から最初に受けた感触である。都内から神奈川県下への下り快速特急列車と 千葉県下が本拠の陸運企業の大型トラックが横浜市内の踏切で衝突、火災を伴う事故へと進み トラックの男性乗務員が死亡、列車の乗客乗員 30名余りも負傷の事態となったもの。まずは被害各位へのお見舞いと、加害の立場なるも、落命のトラック乗務の方に一言の弔意を申す次第。

それにしても、甚大な事故でありながら列車の乗客乗員と周辺住民の各位に犠牲を生じなかったのが不幸中の幸いといえるかも知れない。事故当時の乗客乗員各位の冷静な連携も、敬礼ものといえる。実は拙者、先月の東京都内にての写真仲間の会合の折、都内の宿が確保できず やむなく横浜市内泊となったのだが、その地点は前述事故から数百mしか離れていない場所だった。東海道・山陽新幹線から乗り換えた JR京浜東北線から降り立った某駅すぐ隣は、事故の舞台となった京急電鉄本線が走る。同線は地元から「路地裏の超特急」と呼ばれているとかで。拙者が踏切待ちの折にも、都内と横浜・横須賀方面を繋ぐ特急・急行などの高速列車が繁華街にも関わらず、上限一杯の 120km/H近い速度で往来し、人気司会者・出川哲朗さんの決め台詞ではないが、思わず「ヤバいよヤバいよ・・じゃね?」ともふと思ったものだ。

傍観者の立場で恐縮だが、少しこの事故を振り返ってみたい。確かに事故の主因は、大型トラックの明らかに無理な踏切横断だったろう。横浜市内の荷役後、本拠のある千葉県下へ戻る形で向かう予定だった由だが、その途中で経路を誤ったのが事故の遠因となったとか。事実なら、痛恨の判断ミスだろう。よく世間では、スポーツの分野をも含め「悪い流れ」なるものがあるやに聞くが、当該トラックの場合が正にそれだったのではないか。最初の右折(ターン)を誤り、乗った道路の途中には厳しい高さ制限があり、想像外の更なる経路変更を余儀なくされれば、さしもの運転のプロも 普段の余裕を失ってしまうのではないか。大抵の大型ドライバーが絶対に進入しないという狭い路地に入ってしまった軌跡にも、それが窺える。それに続き、明らかに難儀が予想できる京急線踏切のクリアを敢えてしようとした辺りに、もう平静レベルとはいえなくなってしまったドライバー心理が見え隠れする気にもなる所だ。一つの判断ミスが、次の判断ミスの呼び水となり、次々に不運を引き寄せてしまった大型トラックの軌跡が見える様な気がする所だ。

落命された乗務の方の非は それは弁護できないし、勤務先だった物流企業が主な事故責任を負う事になるのはやむを得ないものがあろう。当該企業が自動車保険を初め 各種保険に遺漏なく加入している事をまず祈念したい。そうでなければ、全額実費での賠償となった場合、額の大きさから当該企業の存亡にも関わるからだ。その上で、やはり大事故の再発防止策を強く求めたい。当該乗務の方は、横浜方面への運行が 10年程といわれた勤続中 4回目だったそうで、ヴェテランとはいえ決して場数を重ねた頻度ではなかった様だ。企業側からの地理案内やカーナビ使用の指示などが適切だったか、必ず厳しい検証を行い 今後の糧にして頂きたい。

それを踏まえた上で、一方の京急電鉄側にも一抹の問題がなくはなかったのではとの気もする所。踏切障害が生じた場合の感知装置(センサー)は正常動作していた様だし、非常信号などの列車運転士周知も行われていた模様。ただ 過日の TV番組でも拝見したが、京急電鉄の運転スタイルとして、運転指令を含む列車運行に際しては「人の技」を重視し、敢えて過分な自動化を採り入れなかった側面がある様だ。又 踏切で立ち往生したトラックの移動に際し、京急電鉄関係者複数が事故前に状況を知っていたとの話も聞く。詳しい事故原因は国土交通省をも含めた調査が途上の為 多言は控えるが、運転士による非常制動操作が迅速的確だったか、地上と列車の職員間の連携に遺漏はなかったか、又 JR東日本や同じ大手私鉄・小田急電鉄などで実績のある踏切障害時に自動で列車を停止させる装置の採用是非などを含め、こちらも確実に大事故再発防止に繋げる為の方策を打ち出して頂きたいものだ。

前述の「悪い流れ」に陥っているかどうかは、やはり当事者が自覚しなければならないものだろう。此度の踏切事故は 多くの各位に重い教訓を示したといえる。それは近く内閣改造を迎える 安倍自公政権の今後のあり様にも生かされなければなるまいて。留任は麻生副総理兼財務相、菅(すが)官房長官など少数に留まり、信念ある姿勢が評価される河野外務・世耕経産の両大臣も どうやら交代するらしいと聞く。拙的にはこのお二方の続投を強く望みたい所だが、閣僚交代も対応を誤れば 形こそ違え大きな禍根や災厄を招く事となりかねない。与党内の派閥均衡とかの配慮もそれは一定必要だろうが「何よりも、国益が大事」の視点だけは外してもらっては困るのだ。安倍総理大臣以下の、賢明な判断を強くお願いする次第。今回画像は 拙者、恐れながら京急電鉄の画像を撮っておりませんで、同電鉄列車と外装が近くなった 当地名古屋鉄道の特急列車「パノラマ・スーパー」のそれを載せます。


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