Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

国名なき対外非難?決議 岸田外交は弱腰か

2022-02-09 09:22:22 | 国際・政治

開会中の中国大陸・北京冬季五輪にては、疑問符のつく競技判定がひとしきり話題となっている様だ。女子スキー・ジャンプ種目にて、我国代表・高梨沙羅選手を含む主要数カ国の上位選手らの 競技用着衣の規定違反とされる件を筆頭に、幾つかの種目で表面化している模様。

この件に関する高梨選手の、まずは一言の詫びから入った対応を 冷静に了とする者だ。その上で「スキー種目が純粋なスポーツである事を強く望む」意の発信も尊重したい。競技判定に留まらず、今季北京大会のあり方は「一定の予想はされた」事と思うが、どうも今一つクリーンさに欠けるのは事実。願わくば 閉会までこれ以上の問題を生じない様、大会関係各位に求めたい。勿論一番の課題は、中国大陸も決して例外ではない 新型感染症対策だろうが。

本題です。今月初の衆院本会議でようやく採択に至った 少数民族チベット、ウィグル他各位への人権問題についての 事実上の対中懸念(非難までは踏み込まず)決議採択は良いものの、中華人民共和国の国名に触れなかったのが遺憾との声は多い。まずこの件につき、先週の産経新聞ネット記事を引用して みて参る。

「(国会)人権決議に 6 団体が声明発表『弾圧実情反映せず』」

中国・新疆(しんちゃん)ウィグル自治区などでの人権問題に関する決議が衆院本会議で採択されたことを受けて、アジア自由民主連帯議会や日本ウィグル協会、南モンゴル・クリルタイ(世界南モンゴル会議) など 6 団体は 2/2、声明を発表した。

声明は「国会が 中国(大陸)における人権弾圧およびジェノサイド(民族大量虐殺) に対し、一定の国会意思を示したことは歓迎する」としつつ 決議文について「新疆ウィグル自治区、チベット、南モンゴル、そして香港および中国民主化運動に対する弾圧の実情が ほとんど反映されていない」と指摘した。

その上で「ウィグルで行われている強制収容所政策、南モンゴルでの母語廃絶、チベットでの信仰弾圧などは ジェノサイド政策の一環として批判すべきものであることは明瞭だ」と強調。「国会決議において この点が指摘されていないことは、中国(中共)政府のジェノサイドを事実上看過することを意味しかねない」と訴えた。(前半引用ここまで)

(中国大陸内)少数民族 6団体の懸念を理解したい。前述の決議は、当初案は欧米並みの「対中非難決議」となるはずだった所、公明党を含む与党媚中派が主とされる勢力の妨害的行動に遭って 再三延期の挙句、衆院決議の通り 弱められた表現に後退してしまった。そればかりではない。特に今月より軍事的緊張の度を増す、ロシアとウクライナ両国による 東欧クリミア地域情勢への懸念決議についてもほぼ同様の傾向なのだ。次は昨日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。

「ウクライナ情勢『深く憂慮』・・・衆院が状況改善求める決議を可決 露の名指しは避ける」

(国会)衆院は 2/8の本会議で、(東欧)ウクライナ情勢を「深く憂慮」するとして状況改善を求める決議を自民、公明両党や 立憲民主、日本維新の会、国民民主、共産各党などの賛成多数で可決した。

超党派の「日本・ウクライナ友好議員連盟」の会長を務める自民の 森 英介元法相や、議連に所属する立憲民主の 泉 健太代表、維新の会の 遠藤 敬国会対策委員長らが提出した。

決議は「ウクライナを巡る 憂慮すべき状況の改善を求める決議」。「ウクライナ国境付近の情勢は 国外勢力の動向によって不安定化」していると指摘し、「力による現状変更は 断じて容認できない」と批判した。周辺に部隊を集結させる ロシアへの名指しは避けた。

日本政府に対して、「あらゆる外交資源を駆使して、緊張状態の緩和と 速やかな平和の実現に全力を尽くすことを強く要請する」とした。(後半引用ここまで)

前半触れた 対中面の「弱い表現」もそれは問題視すべきだが、対露面も似た様なものとあっては「岸田外交は弱腰」との芳しからぬ対外発信ともなりかねない。明らかに必要な場合、相手の国名を名指しして強い姿勢にさえ出られない様では、それは対象国からのみならず 国際社会全般からも軽視される心配もあろう。そうなれば真の国民の利益たる国益を確と守れるのか?との不安も生じる事だろう。以前の安倍元、菅(すが)前政権も、不確かは事実も ここまで弱い出方はしなかったのではないかとつい思う者だ。

そういえば 政局面でも自民、公明両党の連携に隙間風が吹いている模様との声もよく聞く。来る今夏参院選に向けても、候補者の相互推薦が少なくとも一部では行き詰まっているらしい。たまたま野党側も 立憲民主、日共両党が嚙み合わないでいる時期なので幸運に助けられている所もあろうが、対外面の弱みだけは見せるべきではなかろう。

対中、対露の両決議案共 参院での審議はこれかららしいが、心あるなら相手国の名指しに踏み込める様 勇気を示して頂きたいものだ。下手をすれば、そうした所での対応の良否が 岸田政権の命運にも関わりかねないと愚考する者だが。今回画像も昨春ので恐縮。当地東郊、岐阜・中津川市内の木曽河畔の様子を。通る線路は JR中央線。以下に 関連記事をリンク致します。 【主張】ウイグル人権決議 衆院は中国におもねった - 産経ニュース (sankei.com)


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