Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

防衛省・自衛隊諸不祥事・・一番の深刻レベルは

2024-07-11 10:13:33 | 国際・政治
通常国会も終わり、岸田総理は 北大西洋条約機構NATO会合に渡米出席の様だ。

引き続いての ロシア国の生じるウクライナ危機や、我国も無関係ではいられない 中国大陸による無理筋の海洋政策への対応の必要もあり、NATOとの協力関係も一定重視せざるを得ない事情は理解したい。

その上で、やはりこの所続く 防衛省と自衛隊を舞台の一連不祥事は看過できない。先年あった 対女性自衛官性的不祥事の記憶が醒めない内のこの事態。我国安保の信頼にも関わる重い事象である事を、多くが自覚認識すべきは勿論だろう。以下 昨夜の共同通信ネット記事を引用して みて参る事に。

「防衛省、7/12に大量処分発表 特定秘密漏洩(ろうえい) 認める」

防衛省は、特定秘密の漏洩など一連の不祥事の調査結果と処分を 7/12に公表する方針を固めた。複数の政府関係者が 7/10、明らかにした。

同日の自民党会合では 特定秘密漏洩に加え、海上自衛隊の潜水手当の不正受給、「背広組」が中心の内部部局(内局) でパワー・ハラスメントの事案があったと認めた。自衛隊施設などでの不正飲食も対象とし、幹部を含め大量処分となる見通しだ。

特定秘密を巡っては、海自の複数の護衛艦で杜撰(ずさん)な運用が確認され、酒井 良・海上幕僚長が引責辞任の意向を示している。陸・海・空 3自衛隊の運用を担う統合幕僚監部などでも 無資格の隊員が特定秘密を扱ったケースが確認された。衆院は 7/11に情報監視審査会を開き、防衛省から説明を受ける。

このほか、海自の複数の隊員が 実際には潜水していないのに手当を不正に受取っており、総額は 数千万円に上るとみられる。政策立案や法令作成を担う部局では、審議官級を含む複数の幹部が 部下に威圧的な言動を繰り返し、精神的な苦痛を与えていた。(引用ここまで)

恐らくは 70年に及ぶ自衛隊史上最悪級の不祥事だろう。引用記事以外にも、海自潜水艦整備を巡る 同隊関係者複数と船舶メーカー間の不適切な多額の金品のやり取りがあったとされる。

長年の組織面の諸問題が 必要な点検や審査を受ける事なく続いて積み重ねられた事が、この様な結果に繋がったと言えやしないか。防衛省による調査の徹底は強く求めなければならないが、国会各会派も 今度ばかりは必要な追及の挙を躊躇(ためら)うべきではないだろう。

先般までの、与党自民派閥レベルの政治資金問題も それは深甚だろうが、今回の防衛省・自衛隊諸事案は我国の安保にも関わる。特に拙者が懸念するのは、やはり特定秘密情報についての 危機感なき杜撰過ぎる扱いだ。当然の事だろうが、閲覧など取扱い可能な自衛官が厳しく制限されなければ 防衛機密は保持できない。無資格の隊員に取扱いを許すなどもっての他。これでは秘密情報漏洩を防ぐなど到底無理だろう。

それにしても・・と改めて思う。自衛官、それも幹部クラスの各位は 諸外国の武官など軍事防衛関係各位との交流もあるはずで、防衛機密とどう向き合うべきかは 良き教科書や教材にも恵まれていたはずだ。そうした「学び」がなぜ生かせなかったかについても、国会は追及と弾劾の姿勢で臨んで良いのではないか。

本当に考えたくも記したくもないが、防衛省・自衛隊の名誉と信頼の健全回復の為にも ここは敢えて苦言を呈しておく事としたい。発足 70周年の節目に露見した事も、何とも遺憾だ。とに角、このままではいけない。看過し放置する様な事では、中・露・朝の各国を初め非友好側諸国・地域を利するだけだからだ。

正に起き上がりこぼしという所か。防衛省・自衛隊の「ゼロベース」の自組織自勢力の見直しと、信頼回復への 懸命にして不退転のロード・マップを見せて頂きたい所と心得るがどうか。今回画像は、今春先訪ねた 当地愛知と東隣静岡両県境に近い、浜名湖と遠州灘を結ぶ水道の様子を。通る線路は JR東海道本線。
コメント (2)
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