Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

改めて、中共が「台湾危機」を作っている

2024-05-24 14:34:32 | 国際・政治
来月、米軍が西太平洋で実施予定の演習「ヴァリアント・シールド」に我らが自衛隊の初参加が見込まれているという。

米国主導の国際平和の枠組み「パックス・アメリカーナ」が強力に機能していた平成途中の前世紀までは、こういう連携が明らかになると 直ぐ「不当な自衛隊の海外派兵!」などと激しく揶揄されるなどしたものだが、近年はその影響力後退もあって 我国の直面する安保情勢は険しさを増しているのはご存じの通り。

今秋に迫った米大統領選にては「もしトラ」の言葉もある様に、D・トランプ前大統領の復帰が現実になれば より我国側の安保面の負担は増す事となろうし、J・バイデン現大統領が続投としても、程度の差こそあれ その傾向が大きく変わる事はないだろう。

以前から 日米安保体制には両国の「双務性」が大切とは強く指摘されてきた事であり、此度の前述演習参加が決定をみたとしても そう驚いたり憤ったりする質のものではないという事だろう。以前からそうだと言われそうだが、近年とみにその傾向を強める趣ある 中・露・北鮮など非友好側の動向を見れば、米軍演習への自衛隊参加に ようやく道が開かれたとみる事もできるのだ。徒に目鯨を立てるのはやめ、これらの動きを冷静に見守るべきなのだろう。

その一つ、中国大陸の動き。将来統一を図るとされる 台湾新政権発足は既報だが、頼 清徳(らい・ちんどー)台湾新総統は 中共とは一線を引いて向き合う政治姿勢と聞き「統一も独立もせぬ現状維持を良しとする」台湾民意に概ね寄り添う方向の様だ。

容易に想像がつこうが、この姿勢を中国大陸・習 近平(しー・じんぴん)中共指導部が良く思わないのは勿論で、先日の駐日中国大使館における座談会席上、同国大使による「日本民衆を火の中に連れ込む様な事態も有り得」とする危険言動も紹介されたが むしろこれ位の言及は普通にあると思う位が適当なのかも知れない。同国大使と同席も、目立った注意も忠告もしなかった日本の左派勢力幹部連中の無能ぶりも改めて指摘しておきたい。

更に中共側は 同国外務省声明のみでは不足とみたか、大規模な対台湾軍事演習の挙に出ている様だ。以下 昨日の産経新聞ネット記事を引用してみて参りたいが、末尾リンクの関連記事に譲る所あるも 恰も台湾本土を包囲するかの様な中共軍の展開。明らかに 頼新政権への危険な圧力とみて良いレベルの様だ。

「中国(大陸)軍艦 15隻、軍機 33機を台湾周辺で確認 頼 清徳総統『威嚇に直面、平和守る』」

台湾の国防部(国防省に相当)は 5/23、中国(人民)軍(以下、中国軍と略記の場合有)の軍事演習について記者会見し、同日夕までに 台湾周辺で軍艦 15隻と (中国)海警局の船 16隻、軍用機 33機を確認したことを明らかにした。

中国の軍艦や軍用機は、台湾側から 24カイリの接続水域にあたる海域とその上空付近まで接近したものの、[活動はその外側にとどまっているという。

中国軍は 2022=令和 4年 8月、ペロシ米下院議長(当時)の訪台に反発して実施した軍事演習で、台湾当局によると 11発の弾道ミサイル発射。台湾の国防部は今回、中国のロケット軍の動向を監視しているとした上で「(中国側は)過去と異なり 演習区域の(具体的な)緯度・経度を公表しておらず、飛行禁止区域も設定していない」と指摘した。また 台湾海峡周辺の海空域で実弾の発射は確認されていないとした。

5/20に就任した台湾の 頼 清徳総統は 5/23、海軍陸戦隊(海兵隊)の部隊を視察した際「外部の挑戦と威嚇に直面する中、われわれは自由と民主の価値、地域の平和と安定を守る」と訓示した。(引用ここまで)

「実弾を使ってないから良い」レベルの話でないのは当然だろう。たまたまの話に過ぎぬかも知れず、状況によっては使われかねないという位の身構えで良いのではないか。尤も 頼新政権以下、台湾の各位はそれ位とっくに理解されている事だろうが。

此度の中国側演習に目を遣っても、台湾周辺に留まらず 南シナ海に面する他の東南アジア諸国とも、海洋権益を巡っての争いを仕掛けている感がする所。それから「台湾危機は、中国大陸が作っている」という感がする。これも末尾リンクの関連記事に譲る所あるも、台湾危機にしても 主に危険を生じているのは中国大陸の側ではないか。「米国の太平洋進出の危険に正当に対処する権利から」などと説明された所で「はい、そうですか」と安易に肯定する訳に参らないのは当然だろう。

こうした情勢・状況への一対応として、国レベルでは沖縄県下の台湾至近の島嶼部をメインに 島民保護の為の避難シェルター整備の動きも見られるが、肝心の 玉城デニー・沖縄県知事に未だ目立った動きは見られない様だ。そも一国の外交は「対話と抑止」を対の様に用いて処すべきはずだが、同県知事の思考は「対中は対話だけで十分」との間違ったものの様だ。

沖縄県政の与党は 本土の左派野党の由だが、沖縄県民も本土の我々も 前述の所を見誤ると大いに危険である事は認識しておいて良いのではないか。尤も 玉城県知事を含め 左派側にそんな事を説教しても所詮「馬の耳に念仏」レベルの無意味なものかも知れないが、現実に沖縄県周辺が危険に晒されてからでは遅いのも事実だろう。

今回画像は今春先、当地東郊の静岡県境近くの浜名湖畔を西下の JR東海道本線貨物便の様子をもう一度。以下に 関連記事をリンク致します。「私的憂国の書様」
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2 コメント

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敵対国中国の恫喝大使 (onecat01)
2024-05-25 22:38:56
 HAKASEさん。

 駐日中国大使は、日本が台湾の見方をするのは内政干渉だと言いながら、日本国民を焼き殺すと脅し、大問題になっています、

 松原氏が大使国外追放を国会で述べていますが、大使の言動は内政干渉を通り越した、恫喝ですが、外務省は遺憾というだけです。

 上川外相も岸田主相も、反論しないのですから、玉城氏がこんな大使に笑顔を見せても、何も言えませんね。

 日本をダメにするというより、日本を破滅させようとしているのが、自由民主党の岸田政府とそれを支える自由民主党と、言わざるを得ない現状があります。

 国民に心配だけさせて、国を愛する政治家は、どこで何をしているのでしょうね。
国民自身の向き合い方変化も必要 (HAKASE(jnkt32))
2024-05-26 15:41:53
onecat01さん、今回もご見解を有難うございます。

我国周辺の 安保を取り巻く情勢が険しさを増している
のはお互い学んだ所ですが、今度は国民自身が防衛安保
との現実的向き合いを 少しずつでも理解すべき時でしょう。

中国大陸を含む非友好側の威圧的挙動は確かに遺憾
ですが、そうであれば 初めは難しくも「対話な並び
重要」な抑止の事共への理解も少しずつでも進める
べきと拙者などは思います。

できる所からで良いので、安保や抑止の事共をタブー
視せず 率直な国民レベルの議論ができる土壌を地道に
築く必要があるのではとも心得ます。

楽観過ぎるかもは覚悟ですが、そうした所から国民の
見方が少しでも変われば、政治家側も 与野党問わず
少しは健全になるかとも期しているのですが、まだ甘いかな?まずは お礼まで。

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