Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

欧州各国艦船・軍用機来日を、防衛交流の好機とせよ

2024-06-13 13:40:54 | 国際・政治
事実上の与野党対決となる、来月上旬投開票の 東京都知事選などの陰になって余り話題にならない様だが、今年に入って欧州主要各国艦船や軍用機の来日が大きく増えている様だ。

無理筋の海洋政策を続ける 中国大陸・中共指導部や、対宇侵略をやめる気配のない プーチン露政権ら向け牽制の意味もあろう。同時にそれは、亡き安倍元総理が生前主張の「自由で開かれたインド太平洋地域」の守りの大切さへの理解が深まってきた事への証左とも心得る。こうした動きを、昨日の産経新聞ネット記事を引用して みて参る事に。

「各国海空軍が続々日本へ イタリアは軽空母、ドイツ・フランス・スペインは戦闘機共同派遣」

各国海軍の軍艦が 日本に相次いで寄港している。6/12には トルコ海軍艦が 9年ぶりに東京へ寄港。6/10の オランダ艦、6/11の インド艦訪問に続いた。8月下旬ごろには イタリアの軽空母「カブール」が初寄港を予定。

空軍でも ドイツがフランス、スペインと戦闘機の共同派遣を計画する。南シナ海で一方的な(力による)現状変更を進める中国(大陸)を念頭に インド太平洋地域で存在感を高めたい狙いがあり、海空自衛隊が共同訓練などを検討している。

「念頭に 中国の動向」

「海軍種間の協力を深め、知識を共有し、現在の『海の問題』に取り組むための 共同能力を高める貴重な機会となる」。6/12に東京都江東区の 東京国際クルーズ・ターミナルに入港した トルコ海軍「クナルアダ」の艦長、セルカン・ドアン中佐は式典でこう述べた。

(我国との)国交 100周年記念の親善目的だが、ドアン中佐の念頭には 中国(大陸)の動向があるとみられる。

6/10に 蘭海軍のフリゲート艦「トロンプ」が長崎へ入港。6/11には 3年連続となる 印海軍のフリゲート艦「シヴァリク」が横須賀港へ入り、それぞれ海上自衛隊が出迎えた。海自トップの 酒井 良・海幕長は 6/11の記者会見で「これらを最大限に生かし、地域安定化に協力し得る活動を 積極的に行いたい」と強調した。

「危機感の表れ」

6~8月に米海軍が主催する環太平洋合同演習「リムパック」に合わせ、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の動きが目立つ。伊海軍は F35B戦闘機を搭載する軽空母「カブール」を太平洋へ派遣。独海軍もフリゲート艦を太平洋へ派遣する。航空自衛隊は 事実上の空母運用を見据えて F35Bを導入中で、海自は共同訓練を見込む。

海軍だけではない。独空軍は 6~8月、仏・スペイン空軍とともに ユーロファイター戦闘機など計 48機を共同派遣し、米アラスカ州、日本、オーストラリア、印などで多国間演習を展開する方針を明らかにしている。日本への複数国の共同派遣は初とみられ、空自関係者は「これだけ一度に飛来するのは 危機感の表れ」と分析する。

ロシアの(対)ウクライナ侵略以降、NATO加盟国による 対中露を意識したインド太平洋(地域)への関与が強まる。制服組トップの 吉田圭秀・統合幕僚長は 5/30の記者会見で「同志国と多層的な枠組みを構築していくことが必要だ」と話した。(引用ここまで)

中国大陸をメインに、露・北鮮を含む非友好側による インド太平洋地域への脅威が、北大西洋地域拠点の NATO諸国にも認識され始めたという事だろう。政府・自衛隊には、まずこの事象を 同盟の米合衆国や対中面で国境問題などを抱えるインド、そして古くからの友好国・トルコなどを含め しっかりとした認識の共有を図って頂きたい。

その上で「双務性が大事」と認識され始めたともされる 日米同盟を健全に更新して連携の円滑化を図り、米艦船や軍用機の我国内整備を可能とする道づくりも願いたいものだ。

欧州各国の諸艦船や軍用機の飛来という機会を、決して無意味なものにしてはならないのも事実。来日までの期間があるなら、両国の関係者間で ある程度でも良いから共同訓練の可能性がないか、これまで以上に踏み込んで探って頂き、できる事は是非実施すべき。そういう事の積み重ねが、ひいては同志諸国の対日信頼に繋がり、我国の国運かかる アジア太平洋地域の安定化に幾ばくかでも寄与できるのではないか。

我国立ち寄りの場合、燃料や物資の補給も課題だろう。同志国向けのそれらを円滑に 正確に行える様にするにも、同盟の米合衆国の理解をしっかり取り付けておく必要もあろう。いざ有事という時には、どの同志国が補給などを申し出たとしても、支障なく行える態勢を 平時の今から調える努力が求められよう。

この様に記してくると 直ぐに左傾側から「大戦争の準備だ」とか「中国大陸を刺激するな」などの騒音が聞こえて来そうだが「だから何?」とでも静観しておればよろしい。中国大陸のみならず、脅威の原因は 非友好側が生じているのだ。日米間では前々から一定認識され 共有もされていたものだが、やはり NATO諸国など欧州勢にも好ましいものではないという事だろう。

当面は 非軍事面などの物資や燃料などの融通に留まるかもだが、将来的には まず日米間から弾薬の規格などを共有化し、NATO勢とも歩み寄りを図るべき。そうする事により、我国も真の意味で 同盟同志国の「後方支援」ができる国となり得るのかも知れない。より望ましいのは現憲法改正は分かるが、それまでに現行法制内で 同盟同志国に対し協力できる事共を、知恵を絞って考える事が優先して必要なのかも知れない。

拙趣味に関し、残念な報一つ。長らく 東海道・山陽新幹線の線路や電気設備の重要な点検整備に関与寄与してきた試験列車「ドクター・イエロー」の引退告知が発出された模様。2隊の編成が交代で任に当たっていたのはよく知られるも、内 1隊が来年初、もう 1隊も 遅くとも 2027=令和 9年には降板の模様。黄色の雄姿が見られるのも 限りありと言う事で。今回現場は当地南郊の 東海市との境界近くで、少し前の様子。現在は撮影困難な様です。
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