Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

台湾新総統就任「対中現状維持」姿勢を尊重する

2024-05-21 14:48:55 | 国際・政治
昨日の事になるが、中東イラン国の山間部にて ライシ同国大統領の搭乗ヘリコプターが遭難、同氏と側近や閣僚など複数が犠牲となった模様。思想宗教の立場の差を超え、ここは一言の弔意を申したい。

その上で、急進組織ハマスらを含む イスラム・パレスチナ側に与するともいわれる同国の政情が大きな不安に見舞われる事のない様、祈念したいものだ。これまでの事故調査推移を見ると、反イランなど非友好側関与を含む 事件性はない様だ。

一国の元首クラスが失われた大事故の折 余り祝意を表すべきでない所も弁えんとは思うが、同じ昨日は 双方が大きな災害に見舞われる度、我国と手を携えて乗り越えてきた 台湾新総統の就任式が執り行われた。まずは、この新旧交代を尊重し、一言の祝意を。

新総統は、民主進歩党主席で医療出身の 頼 清徳(らい・ちんとー)さん。前任の 蔡 英文(つぁい・いんうぇん)女史の後任として 引き続き同様の路線継承を基本とするも、将来台湾の併呑統一を図るとされる 中国大陸・中共指導部の不興は隠すべくもない様だが。以下 昨日の共同通信ネット記事を引用して、みて参る事に。

「頼 清徳氏、台湾総統に就任 対中『現状維持』表明」

1月の台湾総統選で当選した民主進歩党(民進党)の 頼 清徳主席が 5/20、新たな総統に就任した。2期 8年にわたり 総統を務めてきた同党の 蔡 英文氏の後継。

中国(大陸。以下 中国と略記の場合有)が民進党政権を独立派と見なし統一圧力を強める中、頼氏は中台関係を巡り 統一も独立も求めない 蔡政権の路線を踏襲し「傲慢でもなく卑屈でもない態度で現状を維持する」と演説した。

1996(平成 8)年に総統の直接選挙が始まって以降、同一政党が 3期続けて政権を担うのは初めて。

頼氏は総統府での就任式で宣誓。総統府前で就任演説を行った。中国に対し、軍事威嚇を含む台湾への圧力を停止し「台湾海峡と地域の平和と安定維持に力を尽くそう」と呼びかけた。

また 米国などの民主主義国と連携し 地域の安定を守ると強調する。中国には、中台が共に平和的に繁栄できる道を追求すべきだと呼びかける。

一方、総統選と同時に実施した立法委員(我国の国会議員に相当)選では 対中融和路線の最大野党・国民党が第 1党になった。新政権にとって 台湾内部の「団結」(新政権高官)が課題となっている。(引用ここまで)

他報道によれば、頼新総統の就任式に 30人超の我国国会議員が出席した事につき 中共政府が厳正・・というより厳重な抗議と申し入れの挙に出た由だが、筋違いも甚だしかろう。正式な独立国でないかもといえ、その地域トップの就任と前途を祝福するのは 人として当然の礼儀ではないか。

揚句「対中内政干渉」との主張も飛び出しているとか。こうなると もう正視も静聴もしていられない。我国の「一線を超えた対中挑発」なる文言に至っては、最早言葉もない。

こうした不興は 昨日あった在日中国大使館での座談会でも表されたが、その席には我国側の左派勢力幹部複数の同席も認められた様だ。少なくとも社民党幹部の出席はあった由で、改めて反日左翼ぶりを露呈したともいえようか。

頼新総統が表された 独立にも対中統一にも傾かぬ現状維持路線は、台湾市民多数の民意の反映であるともされる。我々日本人もその所を大いに尊重し、中共と健全な距離を置き続ける頼新政権の行く手を、時に必要な支援を行いつつ 静かに見守るのが最善と心得るがどうか。その一方で 考えたくはないが「もしもの台湾有事」に一定備えて身構える姿勢も必要という事だろう。「確信犯」媚中左派勢力は、こうした思考を持つ意思もないかもだが。

今回画像は少し前、当地西郊の清須市内で目撃の JR名古屋を発って西日本方面へと向う 東海道・山陽新幹線下り便の様子をもう一度。担当車両・N700S型は、再来年から台湾高速鉄道向けにも輸出が決まっている模様。以下に 関連記事をリンク致します。「時事通信 5/20付」
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2 コメント

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日本の立ち位置 (onecat01)
2024-05-22 14:14:48
HAKASEさん。

 一般国民である私たちは、貴方のご意見に賛成し、台湾の新政権を見守ろうとしています。

 しかし反日左翼勢力と経団連は、中国を支援していますから、現実的に政府がどのような動きをするのかは不透明です。

 中国が台湾侵攻と共に尖閣を侵略するという危機についても、検討がなされているはずです。

 現行憲法下でも、尖閣が侵略されるとなれば「自衛権の発動」は可能ですし、米軍が動けば集団的安全保障の面から支援可能と言われています。

 しかしそういう事態にならないための努力の表れが、日中の軍事関係者の交流ではないでしょうか。私たちの知らないところで、政府も中国も最悪の事態を回避する努力をしているのだと思います。

 一触即発の世界情勢ですから、緊張して見守っていきましょう。
バランスの取り方は難しいが (HAKASE(jnkt32))
2024-05-22 14:50:23
onecat01さん、今回もご見解を有難うございます。

駐日中国大使の「中国の分裂を企てれば、日本の民衆は
火の中に引きずり込まれる」意の明らかな不適切発言には
流石の我国政府も厳重な抗議の挙に出た様ですが、
仰る様に 左派野党と経団連などは中共寄りですから、
それらを含めた政府の動きも要注意という事でしょう。

我国は勿論ですが、中共側も無理筋とも思える海洋進出
の挙を続ける一方、日米韓らとの正面激突は望んで
いないと 拙者も見る所です。

そうなると、前回取り上げた 日中防衛交流の場も
貴指摘の様な利用価値を持つ様になるのかも知れません。

「外交は、対話と抑止が大事」の現実を良く見据え、
バランスの取り方の難しさはありましょうが、拙者も
これらの動きを「緊張して見守る」心がけを引き続いて
とも思います。まずは お礼まで。

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