広島にての、今回主要先進国会合 G7の開会が明日に迫った。今日は 議長役の岸田総理も現地入り。同じく首都ワシントンを発って広島へ向かっている、バイデン米大統領との日米首脳会談が持たれる様だ。
それに伴う現地・広島市とその周辺の警戒態勢も強められている様だ。地元各位に一定の不便を伴なうは理解するが、事は今後の我国の国運にも関わる会合。どうかその辺りに大いなる理解と留意を願えればとも思う所だ。
その警戒対象ともされる、反日・反政府左派勢力の蠢動も指摘される様だ。首都圏近郊の極左過激勢力・中核派の拠点が家宅捜索を受け、活動家複数が逮捕されたとの報も聞いた。
今回 G7会場とその周辺の危険予の見地からも、妥当な処置だろう。何せ「戦争目論む G7会合糾弾!」などと騒ぐ一方で、我国にとり非友好側の同様意図にはダンマリ。かつ 自勢力の暴力は正当化とあっては、最早話にもならぬではないか。最前線の対応は警察各位に願い、我々国民は 安全留意の上で決して取り合わぬ事が最善と心得る。
本題です。その今回 G7の一重要議題ともなるだろう、昨年来のウクライナ危機とその関連問題。今回会合には ゼレンスキー同国大統領もオンライン出席、これら問題の討議にも加わられる様だ。我国は既に知られる様に、正面からの軍事支援はできないのが基本的立場。
これは国際社会からも概ね理解されている様だが、それ以外の人道支援は最大限行われなければならないのも事実。これまでその分野の装備品各種などを供与してきた訳だが、更に一歩踏み込んだ形で深化される事がわかってきた。本国で死闘を繰り広げる ウクライナ負傷兵各位の自衛隊医療機関での受け入れ方針が固まった模様。以下 昨日の共同通信ネット記事を引用して、みて参ろうと思う。
「ウクライナ負傷兵 受け入れへ 6月にも、自衛隊病院で回復治療」
政府は、ロシアによる侵攻が続く ウクライナへの支援の一環として、(同国)負傷兵を日本で受け入れる方針を固めた。6月にも数人を 自衛隊中央病院(東京) で引き受け、リハビリ治療などに当たる。近く発表する。複数の関係者が 5/17、明らかにした。自衛隊が 外国軍兵士の治療に当たるのは異例だ。5/19 からの先進 7カ国首脳会議(G7 広島サミット) に向け、従来より踏み込んだ支援姿勢を示す狙いがある。
米欧は ウクライナに長距離砲や戦車などを提供して戦闘を支援しているが、日本は武器輸出に制約があり 防弾チョッキなど殺傷能力のない装備の供与や人道援助にとどまっている。負傷兵受け入れは、(自衛)隊員の診療に支障がなければ 防衛相の判断で可能とする規定に基づくとみられるが、兵士が回復して前線に復帰すれば 戦闘力の支援とも解釈でき、慎重な運用も求められそうだ。自衛隊中央病院は、陸・海・空 3自衛隊共同の総合病院。政府は、地雷などで負傷した兵士の治療やリハビリを想定している。(引用ここまで)
他情報によれば、前述の防衛相判断による外国負傷兵の受け入れは、過去 1950=昭和 25年前後に生じた 朝鮮動乱時にも前例がある様だ。又 左派的他報道論調は、此度の負傷兵受け入れ方針につき 野党から批判が出る可能性に言及した社局もあった様だが、それは「野党は野党でも、左派野党」だろう。
昨年策定の、殺傷力なし・命の防御の為の防衛装備品供与時にも、日共が「広義の武器だ」などとして難癖をつけていたのを思い出す。そんな論調通り、今回もそうした非難が予想されるが、どうか防衛相・自衛隊はそうした難詰に屈する事なく 粛々と支援の実行を願いたい。
遥か過去に学んだ、ロシア帝政期のクリミア戦における F・ナイチンゲール女史の分け隔てなき 命を賭けた救護活動を思い起こすべきだろう。同女史の様に、敵味方の区別なく負傷兵救護が行えるのが本当は理想だが、今回ウクライナ危機の実態に目を向ければ、どちらを救うべきかは明らかだろう。
勿論、露側から正式な要請でもあれば それは検討されるべきだろうが、現状 プーチン同国政権からそんな話は聞こえてこない。又 旧ソ連期から通して、我国固有の北方領土が不法占拠され続けている重い事実も留意されるべき。
「負傷兵の前線復帰で、戦闘力支援の解釈も可能」も無理筋だろう。左傾メディアの言い分は 多くがこの可能性に依拠するものだが、その前に回復の兵士各位が前線に戻るか否かは あくきで相手国の内政問題だろうが。負傷兵救護は 慎重な実施姿勢をという所は尤もだが「あくまで人道支援の一環」としての実施は、防衛省・自衛隊各位はとうにご理解のはずだろう。
そうした微妙な所はあるにせよ、今回の自衛隊中央病院による ウクライナ負傷兵各位の受け入れ方針を、拙者は概ね評価する者。又 この方針が実施されれば、防衛省・自衛隊サイドとしても 医療面での新たな知見が得られる大きな機会となろう。今回方針が、平穏な中にも望ましい形で是非実施される事を望みたい。
今回画像は、先日の JR名古屋駅頭で目撃の、東海道本線を首都圏へと上る 臨時貨物便の様子。当地南郊・三重県から岐阜県山間の JR中央本線を経て 長野県下へと向う燃料貨物便が知られるが、詳しい言及は控えるも、或いは近い将来 首都圏を経てから長野県方面入りする迂回ルートを試す為の運転かも。