Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「日韓関係改善が軌道に乗った」は本当か?

2023-05-09 13:52:23 | 国際・政治
先日までの大型連休は、我国にとっても外交の時季だったとは言えると思う。

遅れはしたは承知だが、英国・チャールズ新国王の戴冠式にご出席の秋篠宮殿下・妃殿下と アフリカ圏諸国と大韓民国訪問を行った岸田総理には、同国王への祝意と共に 一言の労いを申したい。その上で、特に日韓間の関係は 改善に向かうといえど、課題も多いのではないか。以下 昨日の FNNプライム・オンライン記事を引用して、少しみて参ろうと思う。

「日韓首脳『関係改善 軌道に乗った』12年ぶり再開の『シャトル外交』」

岸田首相は 12年ぶりとなる首脳の相互訪問「シャトル外交」で韓国を訪れ、関係改善の動きが軌道に乗ったことを 尹 錫悦(ゆん・そんにょる)・同国大統領と確認した。

(以下)首相同行のフジTV・政治部記者報告。

韓国・尹 錫悦大統領「首脳間のシャトル外交、そして両国関係正常化がすでに軌道に乗ったと思う。私は 岸田首相との友愛と信頼をもとに、新しい未来に向けて いっそう深まった両国間の協力を推進していきたい」

首脳会談で 岸田首相は、両国の懸案だった元徴用工問題をめぐり、1998(平成 10) 年の「日韓共同宣言を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場は 今後もゆるがない」との考えを伝えた。

岸田首相「当時、厳しい環境のもとで 多数の方々が大変苦しい、そして悲しい思いをされたことに 心が痛む思いです」関係の修復と発展に向けた強い思いからか、両首脳は 共同記者会見の途中で固い握手を交わしていた。

会談では (東京電力)福島第 1原発の処理水の放出をめぐり、5/23にも 韓国の専門家らによる視察団を日本で受け入れることで合意した。

また G7広島サミットに合わせ、両首脳で平和記念公園にある 韓国人原爆犠牲者の慰霊碑を訪れることや、米国を加えた 3カ国による首脳会談を行うことで一致した。(引用ここまで)

「関係改善に向けた動きが軌道に乗った」は本当か?確かに先日来の 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症禍が一応の落ち着きをみて以来、日韓間の民間レベルの人的往来が増えてはいるが、まだ楽観はできない所ではないのか。

所謂徴用工問題に際し、岸田総理の「心が痛む」表明にしても、識者各位からは「勤労動員の色合いの方が濃く、妥当かどうかは疑問符がつく」との見方もある。本当に「必要な反省」なら尊重するが、くれぐれも韓国側から言質を取られる事のない様 周到で隙のない対処を願いたいものだ。

因みにこの表明、我国の主要各党からは一応評価されるも、韓国内の評価は二分されている様だ。尤も同国左派勢力の嫌日的姿勢は、或いは少なからぬ潜入が指摘される  北鮮による政治情宣工作が影響し、奏功している所もないとは言えぬだろうが。

尹(ゆん)大統領の、対日関係改善についての真摯な姿勢と熱意は理解するし尊重もしたいが、同時に岸田総理には もしも今後韓国政権が交代する様な事態となった場合、対日姿勢が大きく変化する様な状況にも留意して頂きたい。韓国国会は 文 在寅(むん・じぇいん)前政権時の最大野党の方が多数派やに聞くし、我国との関係改善を図る諸法案が順調に成立するかも不透明ではないのか。

その他にも 日本海・竹島の領有帰属を巡る対立も残っているし、過日 自衛隊機が韓国船艇からのいわれなきレーザー照射を受けた件も未解決のままだ。前者につき、我国は決して譲れないし、後者は事実である以上、速やかに韓国側の謝罪と 誠実な経過説明を求めるべきだろう。

尹大統領の難しいお立場は理解する。にしても、岸田総理の表明にある様な「外交関係改善に向け、動きが軌道に乗った」とは到底言えない状況ではないか。「積み重ねが大事」なシャトル外交再開に反対はしないが、再会の以上は 我国の国益を踏まえた上での互恵関係を目指すべきは当然だろう。今回画像も振り返り恐縮。先日も参った、静岡・湖西市内の浜名湖畔を行く 東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」大阪方面へ西下の図を。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする