2021=令和 3年 5月も、拙ブログを宜しくお願い致します。世界的にも中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症が流行り続けて大変な折、今日午前は東北地方でかなり大きな地震があった様だ。忌まわしい 2011=平成 23年に生じた 東日本大震災の余震ではないかとの見方もある様だが、とに角今は大過なきをお祈りしたい。
今日 5/1はメーデー(May Day)の由。元々は原語の通りの「五月祭」の意味だが、19世紀末辺りから欧米メインで 勤労者の地位向上などを目指す祭典としての環境整備が進められてきた様だ。
我国でも少し遅れ 1905=明治 38年の、新聞メディアも保有した社会主義団体「平民社」での会合をきっかけに開催機運が高まり、途中雌伏を余儀なくされた 戦中の空白期を経て、戦後の高度成長期には 労働団体横断的な「統一メーデー」が持たれ、昭和末期には「メーデー祝日化要求」もあった由。平成期以降は労働団体間の意思不統一もあって統一メーデーは開かれなくなり 現在に至るも、勤労者の地位向上に相当な貢献があった所は認知すべきかとも思う所。
その「メーデー」の主役、労働団体の多くに支持されるのが 立憲民主党を初めとする野党勢力だろう。中には「日本維新の会」の様に 労働団体とは距離を置く党も見られはするが、一部に留まるのも事実。一部議員の政治資金問題とか、前述感染症対策の不足などで先月の国勢補選などにも敗れ、苦戦続く菅(すが)自公政権からの政権交代を志向する野党だが、その野党共闘は必ずしも楽観できない情勢も事実。以下 一昨日の時事通信記事を引用して、みて参りたい。
「野党共闘、立憲、共産の歩み寄り焦点=自民、二階派が波乱の芽-衆院選」
次期衆院選での野党陣営の協力は、野党第 1党の立憲民主党と 一定の組織力を持つ共産党がどこまで歩み寄れるかが成否を握る。ただ、立憲の支持団体の連合は 両党の連携に消極的。共産党は政策合意や対等な形の相互支援が必要との構えを崩さず、不透明感が漂う。
立憲の枝野幸男代表は 4/27、共産党の志位和夫委員長と国会内で会談し「協力の在り方」について協議に入ることで合意。この後、記者団に「全使用選挙区一本化するのは難しいが努力を重ねたい」と語った。
安倍政権下、野党側は国政選挙で劣勢が続いた。菅(すが)政権が新型コロナ・ウィルス(感染症)対応に苦しむ現状に次期衆院選を反転攻勢のチャンスと捉える。
立憲・共産両党は 全 289選挙区の内 67選挙区で競合する。4/25投開票の衆参 3選挙では 共産党が候補者を取り下げるなどし、立憲候補らが全勝した。立憲幹部は「1対 1の構図を作れたことが大きい」と分析。次期衆院選へ接戦区を中心に 共産の譲歩に期待する。
連合(日本労働組合総連合会)の神津里季生(こうづ・りきお)会長は 4/15の記者会見で「共産はやたらと候補を立てて 自民に『漁夫の利』を与えるのか、との有権者の厳しい目にどう答えるのか?」と圧力を強めた。ただ「比例代表 850万票」の目標を掲げる共産党は 一方的に譲るわけにはいかない。小選挙区候補の減少は 比例票減少に繋がるためだ。
先の衆参 3選挙で 立憲は幹部同士の街頭演説を避けるなど「共産隠し」を実行した。前回 2017=平成 29年は 結党間もない立憲の候補を広範に支援した経緯もあり、共産幹部は「これ以上『こけ』にすることは許さない」と退く気配を微塵も見せない。
自民党は 内部の公認争いが続く 7選挙区の内、二階俊博・党幹事長率いる二階派が絡む所が五つを占める。群馬 1区と新潟 2区は 二階派と最大派閥・細田派の現職同士が競合。二階派の河村建夫・元官房長官が議席を守ってきた山口 3区は、参院山口選挙区選出の 林 芳正・元文部科学相(岸田派)が鞍替えを狙う。北海道 7区と高知 2区も未決着だ。(引用ここまで)
さてさて 野党側を見渡してみると、相も変わらぬ旧社会党の体質を引きずる立憲民主党と、独自路線に拘泥する日共との「小競り合い」が続いている事に些かウンザリさせられるのは事実。ただ今回は、昨年来流行続く 前述感染症問題に対する大いなる国民的不満がありはする。「未知のウィルス」につき対応が一々手探りの困難さは分かるが、やはり安倍前政権と菅(すが)現政権の姿勢には、(左傾メディアによる貶め的印象操作を加味しても)まだ改善の余地があったか・・或いは今もあるのではないか。
ようやく本格進展する気配となってきた 前述感染症予防ワクチン接種の進行にしても、初動が躓(つまづ)いた為に実施遅れを招いたとの印象が付き纏い、それが野党側の付け入る隙を与えてしまった所はあろう。「野党共闘=結局は野合」の図式も以前からのものだが、今回は感染症対策や今夏に迫った東京五輪及び障碍五輪などの 対応を誤ると大敗するリスクが一定は現実化してきている感が拭えず、自民側で選対の中心だろう二階幹事長にも その辺りの危機感が希薄そうなのは懸念材料だ。
しかしそうした所に留意するにしても、やはり野党共闘は「所詮戯言」の域を出ないのも 又事実だろう。小沢一郎、中村喜四郎なる両「選挙巧者」を擁したとしてもだ。波乱混乱はあっても 菅現政権、一応は難局を切り抜けられようが「与野党伯仲」は十分にあり得、選挙結果によっては ようやく動き出した憲法改正へ向けた国民投票法整備論議の 大きな冷や水ともなりかねない。
安倍前政権でようやく正されつつある健全な方向性をフイにしない為にも、菅現政権の「本気度ある」真摯な向き合いを願いたい。枝野立憲民主代表は、菅現総理に対し 自党の立場を弁えぬ「政権禅譲」を迫ったとかだが、こんなのは勿論失笑に付すべきものだろう。今回画像も先年ので恐縮。当地東郊の 矢田河畔に咲いた、初夏の躑躅の様子を。向こうの線路は JR中央線。