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Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

史上初 米朝首脳会談をちょっと回顧

2018-06-13 20:50:10 | 国際・政治

コナサン、ミンバンワ!走行中の 新幹線列車における刃物による殺傷事件や女子児童虐待致死、又も生じた 闇インターネット・サイト絡みの不審死事件などなど ろくな出来事のない我国内だが、それに比すれば少しはマシと言えるのが、昨日 シンガポール国内で執り行われた 史上初の米朝首脳会談と言えるのではないか。

初顔合わせとなった D・トランプ米大統領と 金 正恩(きむ・じょんうん)朝鮮労働党委員長の首脳会談は、やや緊張が見られたも 当初予定通り、ほぼ半日強に亘り行われた様で、まずは平穏裡に終えられた事に一定の評価をして良いかと心得る。その上で、内容的にはやはり疑問符のつく所も多かった様だ。

まず、トランプ米大統領が、今回会談の「肝」と位置付けた核兵器及び各施設廃棄については、やはり金委員長の難色もあって 確たる約定を取るまでには至らなかった様だ。両国首脳会談は、まだ緒に就いたばかりである事は認めるとして 以下に述べるが、最も厳しい「リビア方式」の採用には至らなかったと言えそうだ。

「リビア方式」

① 全核兵器及び全関連施設の廃棄を完全実行。 ② ①の実行が確認できたら、経済制裁解除。①の処理全工程に、米国側の全面関与が前提。 

「ウクライナ方式」

① 最初に、当該国の体制保証を約束。 ② ①の後、全核兵器及び全関連施設の廃棄を実行させ確認する。強制力が弱めになる嫌い有。

「イラン方式」

① 概ね 15年前後間に、核開発などについて 作ったり、売ったり、研究したりしていない事を時間をかけ確認。 ② その間 ①の事実がないと認められれば、経済制裁解除。確認に年月を要す。

「リビア方式」は、これは人類レベルでの理想であり、トランプ米大統領の当初案でもあった様だが「北」は勿論、そのまま乗っては来なかった。双方が交わした合意文書が表にならない現状では 踏み込みを控えるが、恐らく「北」の希望と思惑は「ウクライナ」か「イラン」のいずれかの方式。「段階的核廃棄」を主張している事からも、その可能性が高そうだ。

金委員長は又、トランプ米政権との対話中は、毎年恒例の 米韓合同軍事演習の凍結へ向けた合意も勝ち取った。前述の核及び関連廃棄の進行と共に「実を取った」印象が強くある。対するトランプ米大統領は、どちらかと言えば「名を取った」と言える感がある。安部総理大臣が同大統領に対し、再三要請された 拉致事件問題への言及が明文化されなかった所にも、それが表れている様な。勿論、拉致事件全面解決は 本質としては日朝間の問題であり、「託す」相手のトランプ米政権に対しても 大きく出られぬ所は分かるが、現状 日朝間に国交がない現状では、一定連携を期すのはやむなき事と心得る。それもあって トランプ米大統領は「費用面は、日韓などで手当てして欲しい」との表明をされたのだろう。

金委員長は、拉致事件問題の明文化を避けた一方で、従来は「解決済み」の一方的主張もなかった様だ。暗に 日朝首脳会談への期待を滲ませたのかも知れない。微妙な問題の一面もあるから、少なくとも今回は 明文化を見送ったのはやむを得ないかも知れない。その一方で当然、後退があってはならない。「身動きが取れないのではないか」などの 批判的指摘もされる安部政権だが、やるべき事は 少なくとも最低限は実行していると拙者は見る。

「拉致事件問題明文化」が見送られた事につき、特定野党は「我国が蚊帳の外にされている」などとして、対安部政権の追及に打って出る様だが、その前に 自勢力が政権側たる場合をよく考えて言動すべきだろう。「蚊帳の外」言動などは、明らかに印象操作の範疇で、仮定の域に入る事。そんな事を国会質疑で取り上げるべきではないし、そも 拉致事件を政局に利用するなどとは、考えてはならない事だろう。そんな挙に出る程 思考が狂っているのが 今の特定野党勢力だと強く思う。政権与党は、そうした所も把握の上、善処に臨んで頂きたい。今回画像は、先年 新潟・福島県境付近の JR磐越西線を行く 蒸機列車の様子を。

 

コメント (2)
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