Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

退潮するのか? 夜行列車

2008-01-06 21:42:35 | 旅行記

コナサン、ミンバンワ!Cafeの拙日記にても少し記したが、今回は今世紀に入って運転縮小の目立つ、所謂ブルートレインを初めとするJRの夜行列車の事に少し触れようかと思う。

全国的にそうだったと思うが、当地名古屋からも以前は、各地へ向う夜行列車が良く運転されていた。特に対九州は遠距離だった事もあって多くの列車が走り、名古屋始発便も特急「金星」福岡博多行と急行「阿蘇」熊本行があった。それ以外にも東京発九州方面行夜行特急の大部分と急行全列車が必ず名古屋に停車し、本州西部や九州へほぼ翌日午前中には着ける様、利便が図られていた。又九州以外にも、東京や長野、北陸富山や南紀方面への列車が運転されていた。

縮小最初のきっかけは、1975=昭和50年春に実現した新幹線の九州初進出だろう。この時の東海道・山陽新幹線の福岡博多延伸により、それまでの夜の主役とも言えた関西~山陽・九州間の夜行急行が大幅縮小。5年後には全面廃止と相成った。多くが残った東京・関西~山陽・九州間夜行特急も最高峰の「あさかぜ」が最盛期の3往復から2往復に縮小、1994=平成6年には東京~下関間1往復のみとなり、残念ながら2005=同17年春には運行廃止となってしまう。又この時、戦前以来の伝統と実績を誇った父の故郷ゆかりの東京~長崎間特急「さくら」も姿を消している。

平成年間に入ってからは2個列車が途中まで併合されて1個列車として運転されるケースが目立つ様になり、東京発の熊本行「はやぶさ」+大分行「富士」、出雲市行「サンライズ出雲」+高松行「サンライズ瀬戸」、そして京都発の熊本行「なは」+長崎行「あかつき」がこれに当たるのではと思う。これは最近の夜行需要減もさる事ながら、所謂保線と呼ばれる線路周りのメンテナンスの作業時間確保と夜間の貨物列車の運行ダイヤ確保、、それに過酷になりがちな夜間の運転+車掌業務を減らす事により、深夜割増給与を抑制する為と思われる。

前述の様に各地への新幹線延伸により、夜行列車の地位は確実に地盤沈下して行った。当地の例を挙げれば東京~大阪間最後の夜行急行「銀河」は11pm東京発。大阪へは翌朝7:18amに着くが、6amに東京品川を発つ新幹線「のぞみ99号」は銀河の僅か1時間後には大阪着。もうこれ位の長距離でも夜行の強みは薄らいでしまったのである。加えて近年、特に大都市対地方都市を結ぶ路線にては高速道路網の整備に伴う夜行高速バスの大挙進出が、夜行列車の減少の流れを確実なものとしたのである。

急行「銀河」も特急「なは」+「あかつき」と共に、今春姿を消す事が決定した模様。これで当地名古屋を通る夜行列車は「はやぶさ」+「富士」と「サンライズ出雲+瀬戸」、それに岐阜大垣までの「ムーンライトながら」の3便のみとなり、往時が信じられなくなる程の寂しさである。時代の流れと割り切ってしまう事もできるが、夜の情趣が又一段と減るのも事実である。

おまけ画像は昨年暮れの東京駅にての大阪行「銀河」発車の模様だが、残念ながらこの光景も今年3月中旬までとなってしまう様である。

Img_0672

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夜行列車・・・

2008-01-06 21:40:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!今年2008=平成20年の正月明け、初の日記記事を綴らせて頂きます。

大変恐れながら1/2(水)より今朝まで我が父の故郷でもある長崎へ遠出しておりました。今回、父の本当の郷里を訪ねる事は叶いませんでしたが一応の目的は達せられ、自分なりに得心している所です。

今回は随分久し振りの九州への行路。往復はJRの夜行列車「ムーンライト九州」でした。
私は東日本への移動にはしばしば東京と岐阜大垣とを結ぶ夜行電車「ムーンライトながら」を利用していますが「九州」は「ながら」と異なり、機関車が列車を先導する客車列車。車両はやや古いものの、旅本来の情趣を感じさせてくれる行程でありました。特に翌日早朝に本州の西の果て、下関駅にて必ず行われる電気機関車の交替劇は、否応なくその感を盛上げてくれるものと思います。

今年初、東京証券取引所の平均株価が大きく下げ、我国経済の前途に不安を投げかけるスタートとなりましたが、夜行列車の走りには、そうした事共に不安を抱きながらも敢えて立ち向かう様な所があり、それが好ましく感じられるのは事実です。
正に「一瞬先は闇」と言う感じで、何となく人生にも似ているのでは、とふと思う事がありますね。

列車に乗っている乗客の各位も何となく、そんな気持ちを抱いていらすのかも知れません。
特に高速となった時の車両の動揺のせいもあるかも知れませんが、深夜でも中々寝付けないとかですね。「九州」では「ながら」では実施されない深夜の照明減光もしてくれましたが、やはり全ての乗客の不安を解消できた訳ではない様な気がします。

そんな事を書き綴りながらふと目を転ずれば、我々日本人は皆形こそ違え、今様々な不安を抱えながら走る夜行列車の乗客であるのかも知れません。
列車の全てを司る車掌長たる国会。運転士、あるいは機関士の立場の行政。そして運転指令たる司法。その全てが健全に機能しなければ走行の安全は保障されず、不慮の事故にも繋がりかねません。
乗客の1人ひとりとして、我々もこうした事共を真剣に考えた方が良いのでは、とふと思った行路でありました。

P.S 今回の拙ブログ「トイレの雑記帳」にて退潮の兆しが見える夜行列車の最近の動向を記してみました。ご興味があればご一読を・・・。*(新幹線)*
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