
色々と 物議を醸す、大阪・関西万国博覧会開会まで 1カ月を切った。各国独自に広報館・パビリオンを出展する「タイプA」の建設がまだ 2割台とか、前売り入場券が まだ目標の 6割弱だとかの難しい問題をも抱える様だが、残りの準備期間をできるだけ追い込んで 少しでも望ましいレベルでの開会を望みたいものだ。
その大阪・関西万博にて 出展予定の台湾館につき、我国外務省が難癖とも取られかねない申し入れの挙に出た様だ。所謂代表権に拘泥する中国大陸への忖度もあるのだろうが、基本自由なはずの万博出展に 後出しジャンケンの様に条件をつけるのはどうなのか。状況によっては万博見物を考え中の拙者も、芳しからぬ感情に囚われてしまうではないか。以下 昨日の共同通信ネット記事を引用して、少しみて参ろうと思う。
「台湾館『民間出展』明確化を要求 外務省が申し入れ」
大阪・関西万博の台湾館が 民間会社による出展であることを明確に示すよう、日本外務省が台湾側に申し入れたこたが 3/16。分かった。日台の関係者が明らかにした。
台湾経済部(我国経済産業省に該当) の発表文を問題視した。日本と国交のない台湾が 政府として参加するかのような記述があったと見なしたとみられる。
台湾は博覧会国際事務局に加盟しておらず 民間会社の名義で参加する。(台湾)経済部は 3/6の発表文で「台湾は『TECH WORLD館』の名義で出展する」と説明した。日本側は、出展するのが民間会社であることをより明確にすべきだとの立場を台湾側に伝えた。
台湾側関係者は「発表文は国内(台湾内部)向けを念頭にしたもので 日本側の指摘に当惑している」と話した。日台交流に水を差さないよう 日本側と意思疎通を図る考えを示した。
日本外務省は取材に対し、申し入れをしたかについて「回答を差し控える」とした。台湾経済部も申し入れには触れず、万博が「台日協力のイメージの深化」につながることを期待するとコメントした。(引用ここまで)
全く、或る 2国・或いは地域間の複雑な関係があるからといって 我国外務省の出方が事実なら、それは「招く側」の姿勢として失格だろう。
共同を含む報道側の取材に対し「回答を差し控える」の反応も、全く誠実さにも信頼性にも欠けるもの。こんなのが我国の行政機関かと思うと情けない。
些かは拙邪推かもだが、引用記事からも 外務省は中共政府の顔色でも伺っているのか?と勘繰りたくもなるものだ。「そうではない」のなら、台湾に対しても 自由に出展できる様向き合うのが正道だろう。有力な根拠・エヴィデンスに基いて報じられた前述の申し入れ指摘に「回答を差し控える」とは逃げ口上というものだろう。
台湾の各位にしても、我国が国交を持てない事情位はお分かりだろう。その事を踏まえても、少なくとも拙者は 堂々と台湾館の出展を図って頂きたく思う。
当初から民間会社名義での参加が台湾の方針なら それでもよろしいが、少なくとも台湾発である事位は理解できるものであって良い。そうした出展であるなら、拙者の大阪・関西万博見物への本気度も一層強まる事だろうから。今回画像も振り返り恐縮。拙居所西方、八田付近を大阪難波へ向け西下の 近畿日本鉄道主力特急「ひのとり」の様子をもう一度。
私の推測を申し上げます。
「外務省は、厄介な中国に対し、彼らの顔を立てるため、一応台湾へ申し入れをしてみせた。」
国民世論の流れを察知し、害務省は「害無省」へと変わりつつあるのではないでしょうか。
貴見解に近いものが実在するのだと拙者も思います。
「中共の顔を立てるため」はありそうな所ではと心得ます。
良い意味で「害務省」が「害無省」に変わるのは良い
のですが、それはまだ様子見しないと分からないですね。
まずは お礼まで。