Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

確信犯か、それとも・・・

2007-11-21 23:43:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!

先日、我が父方の父祖ゆかりの海、長崎の諫早湾の干拓工事が完了した由で、その記念式典が執り行われた様ですね。しかし、恐れながら手放しで喜べないのも事実です。
当初は戦後の食糧難の解消の為に計画され、前世紀末の1989=平成元年に施工開始され、1997=同9年に行われた防潮堤締め切りの模様は、ご覧になった方も多いと思います。

農業地確保の一方で、失われた事共も多かったですね。
有明海の特産だった高級貝タイラギがほぼ全滅、同じく特産の海苔も施工後は不漁が続き、この地域の漁業関係各位は苦境に喘いでいらす様です。農林水産省の見解は、施工と漁業被害の因果関係は直ちには認め難いとの立場ですが、可能性ゼロとは決して申せないと強く思います。

その一方で、足掛け20年に亘る工期の間に投ぜられた公的資金は約\2500億強。
来春より農業関係の入植が始まるとされていますが、計画通りの入植が行われても、投資回収見込額は約\2000億前後。遺憾な事に、当初投資額の8割程度しか回収見込みがない事になりますね。

以前より、公共事業は将来の投資回収の見込みが甘いのではないかとの指摘を良く拝見しますが、此度の諫早湾干拓事業はその典型と申して良いでしょう。
有明海の生態系を破壊する可能性を孕みながら、投資効果は芳しくなく、国民の血税を実に\500億以上も浪費しているのです。
国民はこれを見て、普通の神経なら正に喜劇タレント、桜塚やっくんさんの「怒れ!スケバン恐子」状態になって当然だと思いますが如何なものでしょうか?

公共事業は本来なら、関係する地元各位を広く巻き込んで色んな意見を聞いて最大公約数の様にそれを集約し、地域の皆が利益を手にできる様進めるのが筋でしょう。
それを全く顧みず、採算さえ度外視とは言語道断であります。全く政治家と土建業界の為にしか存在しないのではないかと勘ぐりたくなってしまいます。
当地東海の長良川河口堰の場合もそうでしたが、本当に地元の声を反映した事業展開になっていない様な気がします。それと共に、1度失われた自然の生態系は容易に取り戻せない事にも良く留意すべきですね。
このままでは本当に「平成の3大バカ査定」の1つになり下がりかねないと思います。
これ以上の「がっかりだよ~!」は繰返して欲しくないものであります。*(困る)*

コメント
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