生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

握りしめている手を

2015-06-19 11:54:23 | 教会
母はまだ入院中です。鼻からの栄養は順調に入っているようです。こんどは、口から食べて炎症が起きないかどうか試してみるそうです。食べても大丈夫にならないと退院はできません。
入院が長期化すると、歩くこともままならなくなってきます。祈るしかありません。


日曜日は、『実に、神なのです』という題でメッセージが語られました。

旧約聖書創世記のヨセフ物語は何度読んでも心打たれます。ヨセフが主人公だと思って読んでいましたが、実はヨセフの父ヤコブの物語だったのです。

12人兄弟の下から2番目のヨセフは、父親のヤコブに特別可愛がられていました。
兄たちはヨセフをねたみ、エジプトの商人にヨセフを売ってしまいます。
ヨセフはエジプトで奴隷として誠実に働き、主人の信頼を得ますが、主人の妻によって罪人とされ、牢屋に入れられてしまいます。
何年もたって牢屋から出されたとき、王様の夢を解き明かして、ヨセフはエジプトの大臣になります。
飢饉が起きて、ヨセフの兄たちがエジプトに穀物を買いに来たとき、ヨセフと感動的な再会をします。

そのときヨセフが言った言葉は「だから、今、私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、実に、神なのです。神は私をパロには父とし、その全家の主とし、またエジプト全土の統治者とされたのです。(創世記45:8)」です。


この言葉は兄たちにだけではなく、父ヤコブにも向けて語った言葉だと教えていただきました。
ヤコブは自分の人生は自分の力でつかんでいく生き方をしていました。人生の主導権を自分で持っていました。でも、思うようにいかず、悲しみ、苦しみがありました。妻ラケルが召され、最愛の息子、ヨセフを失いました。
ヤコブはヨセフが生きていることを知り、ヨセフのいるゴシェンの地に向かいました。
このとき、ヤコブは握りしめていた手を開き、主導権を神に明け渡したのです。

計画通りに行かなくても神様は、「なお、あなたを守る。あなたを愛する」と言ってくださいます。


メッセージを聞いて母のことを思いました。母は父が召されてから8年間、強い意志を持ち、自分の思う通り、自分の決めた通りに生きていました。
病気になって、明日のいのちをもわからなくなったとき、握りしめていたものを手放したようです。
わたしも握りしめているものがまだあるようです。手放したはずなのにいつの間にか握りしめていたのです。神様に主導権をあけわたします。

写真は、我が家で預かっている母の植木。ランの花がたくさん咲きました。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
感謝します (J.J)
2015-06-20 08:55:17
文香さん、ありがとうございます。
お母様に神さまの祝福が今日も豊かにそそがれますように。
お祈りありがとうございます。
神さまのご計画を信じます。
返信する
J.Jさんへ (文香)
2015-06-20 20:00:26
お祈り感謝します。
神様のご計画の中にあって、神様が最善をなしてくださると信じています。
シャローム!
返信する

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