
昨日はヒックンママの運転でヒックンと教会へ行きました。ヒックンママが用事で出かけたので、わたしはヒックンと母子室で礼拝を受けました。
母子室は3階にあり、ガラス張りになっていて礼拝堂が見下ろせます。音声はスピーカーから流れ、カメラで撮影した映像がテレビから見ることができます。聖書箇所も賛美の歌詞も全部テレビに写されるので助かります。
礼拝メッセージはルカの福音書7:36-50のところで、シモンという名のパリサイ人がイエスさまを食事に招待したときの出来事についてでした。(ここに登場するシモンはイエスさまの弟子のシモン・ペテロとは別人です。)
以前家庭集会で学んだことと重なった部分がありますので、その内容を書いたブログ記事からの引用を含め紹介させていただきます。
パリサイ人とは、新約時代のユダヤ教の一派で、厳格な律法主義者です。彼らは律法を守ることで救われると思っている倫理的な人たちです。
人を招待して食事を用意するのは、普通のこととして聖書に書かれていますが、ユダヤ人は宗教的意識が強いので罪深いとみなされた人や異邦人(外国人)とはつきあわないのは慣例でした。
パリサイ人、シモンはイエスさまが聖書知識に通じ、立派な教えをする教師(ラビ)と見ていたので家に招いたようです。
イエスさまが食卓についていたとき、ひとりの罪深い女が突然家の中に入ってきました。女は高価な香油の入った壺を持っており、泣きながら涙でイエスさまの足をぬらし、髪の毛でぬぐい、足に口づけをして香油をぬりました。
当時のユダヤ人は、客人に対するもてなしとして足を洗いました。足に口づけをするというのは最高の感謝と謙遜の表現だったそうです。香油は最高の化粧品で、客に対するもてなしのひとつです。
女のすることを見たシモンは「もし、イエスが預言者なら、この女が罪深い女だと知っているはずだ」と心の中で思っていました。イエスさまが女にどんな対応をするのか興味津々だったのでしょう。
罪深い女というのは「不道徳な女」ということです。シモンは、心の中で女のことをさげすんでいたのかもしれません。
そのとき、イエスさまはパリサイ人シモンに金貸しのたとえを話されました。
「ある金貸しから、ふたりの者が金を借りていた。ひとりは五百デナリ、ほかのひとりは五十デナリ借りていた。彼らは返すことができなかったので、金貸しはふたりとも赦してやった。では、ふたりのうちどちらがよけいに金貸しを愛するようになるでしょうか。」
シモンが「よけいに赦してもらったほうだと思います」と答えると、イエスは「あなたの判断は当たっています」と言われた。(ルカ7:41-43)
そしてイエスさまは、シモンは口づけし油をぬってくれなかったが、この女は足に口づけし、足に香油をぬってくれたと言い、「この女の多くの罪は赦されています。というのは、彼女はよけい愛したからです。しかし少ししか赦されない者は、少ししか愛しません。(7:47)」と女のやった行為をほめ、女に罪の赦しを宣言します。
「イエス様はシモンの心の状態にあわせて語っておられます。イエス様はわたしたちの心の状態にあわせて働きかけて下さるのです」と牧師先生が言われました。
ほかの聖書箇所では、イエスさまは、パリサイ人のことを偽善者とまで言っており、パリサイ人やサドカイ人、律法学者などに対して厳しい態度をとられています。
イエスさまは、パリサイ人シモンのことも愛しておられました。だから、シモン自身が多くの罪を赦されている者なのだと気づかせようとされたのです。
シモンは、香油をぬった女を罪深い者としてさげすんでいました。そして自分は律法を守っているので神の前に正しい人間なのだと思っていました。
シモンは女のした行為が素晴らしいものだとは思いませんでした。自分よりこの女の行為をほめるイエスさまの心がわからなかったでしょう。女より優位にたって、女のことを裁いていたシモン。シモンこそ罪深い者であるということにイエスさまは気づかせたかったので、このように語られたのでした。
昨日のメッセージでは、
「イエス様はわたしたちの心の状態にあわせて働きかけて下さる」という言葉に心打たれました。
わたしの心の状態は、その時々によって違います。
過去の日記を読み返すと、劣等感にさいなまれていた時期、病を受け入れられずに葛藤していた時期、人の言葉に翻弄されていた時期など・・・今とは異なっています。
でも、神様は、そのときに必要なものを与えて下さり、心を養ってくださいました。必要なものというのは、出来事だったり、聖書の言葉だったり、人との出会いだったり、人の語る言葉だったり、本の一文などです。
喘息で入院していた時には「神様は不必要なものを与えない」という三浦綾子さんの小説の一文が与えられ、落ち込みから脱出できました。そしてそれが乳がんになったときにも適用できたのです。
イエスさまの愛に満ちた対応に深く感謝しました。
*写真は土曜日に行ったつくばエキスポセンター

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