生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

危険にさらされている子供たち(その1)

2006-09-01 12:56:38 | CS(子供伝道)

あっという間に8月は去っていきました。今朝は9月にふさわしいような涼しい風がふいています。以前は秋風がふくとぞっとしました。秋風とともにゼーゼーと喘息が出てくるからです。8月末から11月半ばごろまで具合が悪かったことを思うと、薬の副作用が出たり疲れやすかったりしても、今の方がずっと楽です。ベランダに出て大きく深呼吸し、思い切り息が吸える喜びを感じ、主に感謝しています。

この前の日曜日、S先生のメッセージを聞いて、心が熱く燃えました。だいぶ日にちがたってしまいましたが、そのことをどうしても書かなくてはという思いが与えられました。


「私がこう書くのは、あなたがたをはずかしめるためではなく、愛する私の子供として、さとすためです」
とⅠコリント人への手紙4:14に書かれています。コリント人への手紙は、パウロがコリントの人たちにむかって、親が子に切実に訴えるようにして書き綴ったものです。コリントの教会の人たちは当時、色々と問題が多かったようです。
「わたしたちは子供たちに神からの規範を伝えるために必死の努力をしているだろうか?」
という問いかけがわたしの心を刺しました。
規範なき時代と言われている現代において、若者や子供の不可解な事件が連日のように起きています。なぜそのような世界になってしまったのでしょう。


脳内汚染(岡田尊司著 文芸春秋)という本には、子供たちの異常の原因はテレビゲーム、DVD、ケイタイ、ネット等のメディアにあると書かれているそうです。佐世保の小学生の殺人事件で、友人を殺害した少女はテレビゲーム「バトル・ロワイヤル」にはまっていたそうです。
「バトル・ロワイヤル」というのは、中学生がクラスメートの殺人を強いられるという殺人ゲームです。
わたしは、何年も前からテレビゲームが子供たちの心を蝕んでいるのではないかと思っていました。


23歳の息子はテレビゲーム世代です。息子が小学2年生のとき初めてファミコンを買ったのを思い出します。スーパーマリオは親子で楽しみ、このときはテレビゲームに対する不安は、目が悪くならないかということくらいでした。その後、PCエンジン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、プレイステーション……、誕生日の度にゲーム機やソフトが増えていきました。
あまりゲームをさせたくないと思っても、放課後友人と遊ぶのにテレビゲームは不可欠なものとなり、時間を制限するのが精一杯で、禁止はできませんでした。
息子が高校生の時、友人から借りたゲームをやり始めました。何気なく画面を見て大変ショックを受けました。主人公がナイフを持って次々とおそいかかってくる人を殺していくのです。血が吹き出し、ばたりと倒れる音がします。あまりにもリアルで気持ちが悪くなりました。


「こんなゲーム、やめてちょうだい! なんて残酷なの!」
と言うと、
「お母さん、残酷じゃないよ。あれは人じゃなくてゾンビだから」
と息子。(ゾンビといっても人間の格好をしています)
兄の横で見ていた中学生の娘も血しぶきの飛び散る画面を見て、
「おもしろい」
と言って笑っています。
「こんなゲームをやるなら、ゲーム禁止にするよ」
とひどく怒ってやめさせ、2度とこのゲームをやらないことを誓わせて友人に返しに行かせました。


すべてのテレビゲームが悪いのではありません。ロールプレイングゲームにはファンタジーのストリーがあって、本を読むのと同じくらい子供の心を豊かにするものもあります。娘はテレビゲームCGに魅せられてアートの道を選びました。
恐ろしいのは、ゲームの世界にはまってしまうことです。
               つづく

最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (サムサム)
2006-09-01 23:06:42
友だちに借りたゲーム機をよく返しにいかせることができましたね。私などが子育てをしていたころは、まだこのような問題は発生していませんでしたので、育てやすかったのですが、親はもっともっと子供に関心をはらわないといけないですね。
返信する
サムサムさんへ (土筆文香)
2006-09-02 09:43:40
「お母さん、あのときは、すごい剣幕だったね」といまだに息子は言います。



でも、友人の家でそのゲームをやったかもしれません。すべての悪いものから子供を遠ざけることは、親だけでは不可能ですね。
返信する
Unknown (まこ)
2006-09-03 20:20:00
子どもを守る30の祈り という本があります。人間の力で守ることは出来なくても、祈りによって子どもを危険や悪から守るという

ことが詳しく書かれています。私は子どもが中2の時から、タバコを止めてくれるようにずっとずっと祈り続けています。3年経ちました。もちろん、手を変え品を変えて、叱ったり、諭したりしました。今もあきらめずに、神様の本当の愛を知り、神様に立ち返って、自然にやめてくれるように 祈っています。子育ては大変です。でも、いつも祈りつつ、失望せず、子どもを受け止め、愛し続けるしかありませんね。だって、今の世の中、悪い誘惑と腐った倫理観がはびこっていますから。一昔前は考えられないことです。
返信する
まこさんへ (土筆文香)
2006-09-04 12:03:26
そうですね。祈りによって子供が守られるのですね。

息子さんがたばこをやめることができますようにわたしもお祈りさせていただきます。
返信する
Unknown (まこ)
2006-09-04 18:46:46
ありがとうございます。

恥ずかしいことを打ち明けましたが、感謝します。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。