生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

追悼旅行(その1)

2018-08-12 17:21:55 | 日記
8月7日から9日、学生時代の友人9人で旅行しました。前回会ったのは、一昨年の11月に還暦旅行で飛騨高山に行ったときでした。(このときのブログは2016年12月1日に書いています)

友人たちは、神戸の保育科の短大で同じ人形劇部(ろっち)のメンバーでした。手作りの棒人形を持って、保育園、幼稚園や施設などへ出向いて演じてきました。巡業の旅といって、淡路島や米子までも行きました。
卒業して40年たった今もお互いに連絡を取り合っています。

ただ、わたしともうひとりは関東、ほかのメンバーは皆関西に住んでいるので、全員で集まるということはめったにありませんでした。(関西組では年に2回ぐらいはずっと集まっていたそうです)

一昨年、還暦旅行をしようということになって、久しぶりに仲間たちと会いました。そのときは2名都合悪かったので、やはり9名の参加でした。
それから一年半。こんなに早くまた旅行をすることになるとは思いませんでした。

書くのもつらいのですが、4月にメンバーのひとり、Nちゃんが子宮がんで天に召されたのです。Nちゃんの近くに住んでいる姫路の人たちは、病気になってから数回Nちゃんの家を訪れているので、病状がわかっていましたが、神戸に住んでいる人たちや関東のMGちゃんとわたしは、詳しいことがわからなかったので、大きな衝撃を受けました。

それでも3月末にNちゃんがホスピスに入ったと聞いたとき、覚悟しなければならないとは思っていました。ホスピスではだれにも会いたくないと言って、お見舞いを断っていたと聞いて、きっと変わってしまった姿を誰にも見せたくないという気持ちだったのでは……。

「この夏にNちゃんの追悼旅行をしましょう」と、S子からメールがありました。

行先は善光寺だと聞いて、少し迷いました。なぜ善光寺かというと、Nちゃんが最後に善光寺に行きたいと言っていたのに果たせなかったからです。

宿坊に泊まって朝事をするということでした。朝事とは何かわからなかったので、ネットで調べました。それは宗教行事でした。
宿坊に泊まった人は、必ず参加しないとだめというわけではありません。仲間たちやNちゃんに申し訳ないという気持ちを持つ必要もありません。

思い切って、朝事はパスしたいと伝えると、「かまへんよ。グリムはクリスチャンだからね」と、みんなが快諾してくれたのでうれしかったです。朝事は5時10分からだったので4:30に起きました。

皆が出かけて行ってから、部屋でひとりになって、いつものようにデボーション(聖書を読み、祈る)を40分間できました。Nちゃんのご遺族の方や、心を痛めている仲間たちのために心から祈り、そのあと少し眠りました。
Tちゃんに「朝事の間、何しとったん?」と聞かれ「半分寝てた」と答えましたが、嘘ではありませんよ。

宿坊では20畳ぐらいの広い和室にふとんを9枚並べて寝ました。合宿のようです。



宿坊での朝食
つづく


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