いつも童話を連載すると、アクセス数が減るのですが、今回は“いじめをテーマにしている童話です”と書いたせいでしょうか、驚くほどたくさんの方がアクセスしてくださいました。読んでんで下さった方、ありがとうございます。
童話「チャメとグレイ」では、チャメは足が短いことで、グレイは耳が短いことで、いじめられます。チャメは深く傷つき、自分はダメウサギだと思い込んでしまいます。
グレイも傷つき、落ち込んでウサギ丘を出ていくのですが、再びウサギ丘に戻ってきた時は、いじめられても毅然とした態度をとることができるようになっています。
グレイは「ウサギじゃないんだろう」と言われたとき、たとい耳が短くても「れっきとしたウサギだ」と言いきることができました。
なぜグレイが堂々としていられたのでしょう? それは、人間のおじいさん(ノア)と出会ったからです。尊いウサギだと言われたからです。
聖書には 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。(イザヤ書43:4)」と書かれています。
創造者である神様が、あなたのことを 「高価で尊い。愛していると」言っておられるのです。
もうひとつ、グレイのセリフに注目して下さい。「チャメとグレイ(その3)」の最後から8行目、
「弱くたっていいんだよ。弱いものこそ大切だっておじいさんがいってたよ」というセリフです。
これはわたしの好きな聖句のひとつ
「しかし、主は、『わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現われるからである。』と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。(コリントⅡ 12:9)」
の言葉からきています。これは使徒パウロが書いたものです。
以前わたしは、弱いことは恥だとか、それが悪いことのように思っていました。実際、体が弱く、気も弱かったので、自分は人間としての価値がないように感じていました。弱いことを人に悟られたくなくて、虚勢を張って生きていました。病気(喘息)持ちだということは、ひた隠しにしていました。
パウロも持病を持っていたようです。そのトゲを去らせて下さいと神様に願いました。でも、神様はその願いをかなえることはせず、 「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現われるからである。」と言われたのです。
『弱さを誇りましょう』などという人がいるとは夢にも思いませんでした。でも、パウロは大いに喜んで自分の弱さを誇っているのです。そのようなことができる理由は、神様の恵みが弱さのうちに完全に現れるからなのです。
わたしは、このことを知ってから弱さを隠さなくなりました。虚勢を張って生きるのは疲れますが、弱さを隠さず、ありのままの姿で生きることで平安が与えられました。
チャメもこのグレイの言葉を聞いて、劣等感から解放され、弱さを隠さなくなったことでしょう。
童話に興味のある方は、チーターパシュルと虹もお読みください。背景付きでHP生かされて・・・土筆文香にアップしています。