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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

役に立たなくていい、そばにいるだけで・・・・・・

2011-11-30 12:53:42 | お茶の水聖書学院

これから母が泊まりがけできます。
パソコンでの年賀状作りをするのが第一の目的ですが、ゆっくりしたよいときが過ごせたらなあと思っています。

OBI(お茶の水聖書学院)で牧会臨床学のカウンセリングについて学んでいます。カウンセリングで最も大切な傾聴について学び始めているとき、27日の礼拝メッセージでも聴くことの大切さについて教えられました。

人の話を黙って聞くことはとても難しいことだと実感しています。
ともすれば、人の話を聞きながら、次に自分が言うことを考えていたり、話を聞いてお説教してしまったり……。
わたしはかつて言葉で失敗しました。友人の訴えを聞いて、なんとか役に立ちたいと思い、悩みを解決に導くアドヴァイスをすることばかり考えていました。それで、正論を言って友人の心を深く傷つけてしまったのです。

まるでヨブの友人のようでした。ヨブの友人は最初ヨブの哀れな姿を見て、言葉を失い7日間そばにいたのですから、ヨブの友人の方がましです。(ヨブの友人はそのあと話し始め、ヨブはそれに答えているうちに悩みが深くなります)

ヘンリー・J・M・ノーウエンの「コンパッション」には
『わたしたちが、慰めや安らぎを感じるのは、往々にしてお互いにとって「役に立たず」、控えめで、つつましくそこにいることなのだということを忘れています。』
と書かれています。

役に立とう、何とか教えよう、導こうと思う気持ちが相手の傷をかえって深くしてしまいます。役に立たなくていいんです。共にいて、共に悲しむことだけでいいのだと苦い経験の後で気づかされました。



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