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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

ようやくできた作品集

2010-06-24 20:08:28 | 日記

今日、病院で乳がんの再発を調べる検査の結果を聞きました。異状なしと聞いてほっとしました。感謝!


昨日は、児童文学者協会茨城支部の集まりに出かけました。
かつて同人誌「青い星」を発行してきた茨城児童文学の会は、8年前に解散しましたが、2年後に再結成して土浦で年に数回の例会を行ってきました。メンバーは「青い星」からの者たちがほとんどですが、人数は減って9名ほどです。

このたび、児童文学者協会茨城支部として再結成して初めての作品集を出すことができました。
「作品集を作りましょう」という支部長の発案から4年もたっています。4年の間に夏に2回の合宿をし、合評を重ねてきました。
ついに、昨日出来あがってきたものを手に取りました。
体裁は学校の文集という感じですが、中味は読みごたえのある作品ばかり……と自画自賛。

実は自分の作品を読み返して恥ずかしくなり、また書き直したい衝動に駆られています。
ともかく、商業出版で本を出してもらうことが難しい今の時代、このような形ででも長編を発表できたことが嬉しいです。

作品集の名前は「エフラテール」わたしの作品名からとられている訳は、単にわたしの作品のページ数がいちばん多いからです。
エフラテールの意味は作品を読むうちに解き明かされます。

作品の内容を簡単に紹介すると・・・

交通事故で右手が動かなくなった4年生の宏人(ひろと)は、ドッジボールができないことを悲しみ、動かない手を憎み、劣等感を抱いています。宏人はマントヒヒと竜の住む星にいき、マントヒヒの子ども、チムリンと友達になります。チムリンも片耳が聞こえないというハンディを抱えていますが、全く気にしていません。チムリンと冒険の旅をするうちに宏人が自分の障がいを受け入れるようになるというストーリーです

この小説を書くのに実は16年もかかっています。もちろん16年ずっと書き続けていたわけではありませんが、最初は短編として書き、3回合評にかけています。
どうしても完成できなかったのは、わたし自身が喘息のある弱い体を受け入れられなかったからです。受け入れられるようになって初めて書き上げられたというわけです。



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