生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

がん患者としての心境(その8)

2010-05-25 17:24:01 | 乳癌

がん患者としての心境、そろそろ最終回にしたいのですが、書きたいことが次々出てきます。

今日は病院へ行ってきました。再発の有無を調べる胸部エコーとマンモグラフィーの撮影をしてもらいました。
前回までは、肝臓転移の有無を調べるため腹部エコーも受けていましたが、今回から腹部エコーは受けなくてよくなりました。
それでも術後6年にもなるのにまだ薬を飲み、定期的検査を受けているのは、よほど再発転移の可能性が大きかったということでしょう。
《大きかった》と過去形で書きましたが、わたしの中では再発転移を恐れることは過去形になっています。

それなら、検査結果を聞くときは、さぞかし落ち着いているのでしょうねと言われると困ってしまいます。やはり、不安でドキドキすると思います。胃が痛むほどの緊張はなくなりましたが……。結果を聞きに行く日でなくても、体調に異変があると不安になります。
心は騒ぎます。

でも、嵐のとき波はさわいでも、深い海の底は静かなように、わたしの心の深いところには静けさがあり《平安》があります。
親鳥の翼の下にいるひな鳥のように、守られ包まれているからです。

クリスチャンの友にがん患者との接し方について尋ねられたので、わたしだったらこうしてほしいという願いを書きました。


            がん患者からのお願い

がんを告知されて落ち込み、泣いているときは一緒に泣いてください。
それだけでいいんです。
聖書の言葉は語らずに悲しみの嵐がおさまるまでそっとしておいてください。

再発転移を恐れてオロオロいるときは、
「心配だよね」と言って一緒に心配してください。
心配することは不信仰だなんて思わないでください。

手術や治療の不安を抱いているときは、祈ってください。
どんなときでも主が共にいて下さることを確信させてください。

死への恐怖があるときは、天国について語ってください。
天国について書かれている聖書の箇所を読んで、希望を思い起こさせてください。


「また、神ご自身が彼らとともにおられて、彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。(黙示録21:3-4)」
つづく


拍手ボタンです

web拍手