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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

がん患者としての心境(その2)

2010-04-10 16:58:07 | 乳癌
「がん患者としての心境」というタイトルで書いていますが、
「がん患者のひとりとしてのわたしの心境」
の略です。一般的なことは書けません。わたし自身の心境です。


乳がん手術の後、薬が処方されました。がんを薬で治療することを化学療法と言うそうです。
わたしは、ホルモンレセプターが陽性だったので、ノルバデックスというホルモン薬とフルツロンという抗がん剤を処方されました。
ノルバデックスを飲むと子宮体がんにかかりやすくなるので、婦人科で子宮がん検診を半年に一度受けるように言われました。副作用としては、ほてりなど更年期症状が現れることがあると聞きましたが、フルツロンに関してはとくに説明がありませんでした。
確かにノルバデックスの副作用と思われる症状が現れましたが、子宮がんにはならず、ほっとしました。


手術から一年半ほどして、肺炎になりました。4月のはじめ、咳が出始めました。症状は軽いので、ただの風邪だと思っていました。娘の専門学校の入学式に出席するため、東京まで出向いたりしました。

咳が長引くので近所の病院で風邪薬をいただきました。洗髪するたびその翌日に微熱が出ていました。5月になって、いつもかかっている病院の内科に行くと、すぐにレントゲンを撮るようにいわれ、肺炎との診断を受けました。
内科の先生は、フルツロンの副作用で白血球値が低くなっているからだとおっしゃいました。

外科に行くと、「副作用ではない。あなたはもともと白血球値が低かったのだ」と言われました。フルツロンを飲む前の血液検査結果の紙をなくしてしまったので残念でしたが、確か5000ぐらいあったのです。それが2000ちょっとになっていました。


副作用を恐れて薬を飲まない患者さんがいるそうです。外科の医師はそれを恐れて副作用と認めなかったのかもしれません。
でも、あらかじめ注意してくだされば、咳が長引いたとき、無理をせずすぐに内科を受診していた思うのです。

がんが全身に広がっていくことを抑えるために処方された薬だと思うと、たとい副作用があったとしても飲みたいです。それは、命にかかわることだからです。
副作用があらわれたら、別の薬に変えるという方法や、副作用を抑える治療を受けることもできます。

フルツロンは3年で終わり、ノルバデックスのあと、フェマーラ。次にアロマシンを飲み、現在もアロマシンを飲んでいます。
更年期症状と関節痛の副作用は出ましたが、日常生活に支障をきたすほどひどいものではありませんでした。

がんじゃなくてもよく効く薬には副作用が伴います。副作用のあらわれ方は人によって違いますが、副作用を恐れることはないのです。

同じタイプのがんでも治療法が医師や病院によって違うことでしょう。実際、わたしは途中で主治医が代わり、治療法も違ったものとなりました。
この治療でいいのだろうか・・・?と疑問を感じた時期もありました。
でも、今は医師にすべておまかせしています。それは、神様が医師を通して最善の治療をなしてくださっていると信じることができたからです。
                
                  つづく


*ブックマークにある「日本クリスチャン・ペンクラブ」のHPと「生かされて・・・土筆文香」のHP更新しました。ぜひご覧ください。

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