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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

奇跡の再声

2009-08-18 17:09:24 | 教会

先週の水曜礼拝でオペラ歌手、ベー・チェチョルさんのVTRをみせていただきました。ベー・チェチョルさんのことは7/30のフジテレビ『アンビリバボー』でも取り上げられたそうです。

アジア最高のテノール歌手と言われ、多くの人々に感動を与えてきた韓国人オペラ歌手ベー・チェチョルさん。100年に一人の逸材、神の声を持つテノール歌手と言われていたそうですが、05年に甲状腺ガンがみつかり、手術を受けました。

声は大丈夫と言われていたのに、術後声が出なくなっていました。癌は予想以上に範囲が広く、声帯を動かす神経の一部まで切り取ってしまったとのこと。

歌うことができなくなったベー・チェチョルさんは、絶望しましたが、日本の音楽関係者が声帯の手術を申し出てくれました。

06年4月来日し、声を回復させる手術が行われました。それは世界初の手術で、大変難しいものだったそうです。手術中、一色教授が「何か歌って下さい」と声をかけました。ベーさんは小さいころから教会で歌い、慣れ親しんでいた歌「輝く日を仰ぐとき」をうたいました。

「もう一度チャンスをください。もう一度声が出るのでしたら、いちばん最初の種は神様に捧げます」と祈ったそうです。

ベーさんは、声は出るようになったのですが、右の肺が麻痺し、肺活量が低下して、歌手としては致命的なハンデを負ってしまいました。

歌うことをあきらめていたとき、教会で自分のために祈ってくれる人々がいることを知り、祈ってくれた人たちのために歌を久し振りに披露しました。けれども、肺活量が少ないため途中で声がとぎれでしまいます。すると、教会にいた人たちが、みんなで歌い始めました。

そこでベーさんは自分を待ってくれている人たちのために歌い続けることを決意し、練習を続けました。

そのようなとき奇跡が起こりました。
現代の医学では治らないと言われていたのに、麻痺していた肺の機能が7割まで回復していたのです。医師も驚いたそうです。

「病気になってよかった」とベーさんは言いました。
「病気になる前は、自分のキャリアを積み上げるつもりで、世間が喜ぶ歌ばかり歌っていました。でも、病気の後はむしろ、神様を優先し、神様の愛に応え、神様のために歌おうと気持ちが変わりました。歌うことは、神様が与えて下さった才能。まず、神様に捧げてから、世間の歌をうたいたい」
と言って再び舞台に立つようになりました。

まだ完全な状態ではないけれども、神様の栄光を現わすためにうたうベーさんの「新しい歌声」はオペラの舞台とはまた違った感動を人々に与え続けています。


なぜ世界の宝といわれていたオペラ歌手のベーさんが、よりによって甲状腺がんになったのでしょう・・・・・・。
なぜ声を失ってしまったのでしょう・・・・・・。
わたしは、そこに神様のご計画があると思います。

声を失ったときのベーさんの苦悩は計り知れないほど深かったことでしょう。でも、この苦しみの体験がベーさんを変えていきました。

「病気になったことで神様の計画と使命を学びました。歌うことは世界の宝ではなく神様の栄光を現わすものに変わったのです」と言われたベーさんの顔は輝いていました。


聖書の言葉
苦しみに会ったことは、わたしにとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました。
詩篇119:71

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