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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

悲しみの彼方に

2008-02-21 17:21:59 | 日記

マンションの我が家は、冬場は結露がひどいので、踏み台に乗って結露ふきをすることから家事が始まります。昨日台所の窓をふいていたら足を滑らせて落ち、流し台に体の側面をぶつけてしまいました。痛くてしばらくうずまっていましたが、動けるのでたいしたことないと思い、いつも通りに家事を済ませ、教会の掃除の奉仕に出かけました。帰ってきたら打ったところがズキズキ痛み始めました。

怪我で病院へ行くことはめったにないわたしですが、肋骨にひびが入っていたらどうしようと思い、午後から整形外科へ行きました。診察の結果、骨は異常なしで心から感謝しました。湿布薬をもらって帰ってきました。ほっとしましたが、じっとしていても鈍痛があり、右手で荷物が持てない(左ではもともと重い物が持てない)ので不自由です。でも、捻挫でなくてよかった。自転車には乗れるのです。


今日はお葬式に出かけました。 
16日に教会の敬愛するT姉(クリスチャンの仲間を兄弟姉妹と呼んでいます)が突然召されたとの連絡を受け、ショックを受けていました。  

お元気な方でした。ついこの間の日曜に出会ったとき「体調はいかが?」と優しく声をかけて下さいました。いつも出会うとわたしの体調を気遣って下さいました。亡くなる当日も出かけ、運転をし、家事をされていたのです。お風呂でくも膜下出血で倒れ、そのまま意識回復せずに亡くなられたのです。63歳の若さでした。

なぜ神さまは突然こんなに早くT姉を天国に連れていってしまったのでしょう。理不尽な思いを抱いたのはわたしだけではありませんでした。牧師先生も何度も神さまに問いかけたのだそうです。

T姉は教会付属幼稚園の教諭をされ、義父母の介護をし、教会婦人会ではリーダーとして人に仕えておられました。思い出すのはT姉の笑顔ばかりです。T姉が怒ったり、嫌な顔をしたのを見たことがありませんでした。

数年前のこと、訪問隊といって、2.3人で高齢者や病気の方のところを訪れる奉仕でご一緒させていただいたとき、T姉は病人のお見舞いとは別に小さな植木を持ってきておられました。それを何と一緒に奉仕したわたしともう一人の方に「ご苦労様」といってプレゼントして下さったのです。なんという優しい心遣いなんでしょう!

祈祷会でご一緒だったとき、わたしが辛いことを打ち明けると、「彼らは涙の谷を過ぎるときも、そこを泉のわく所とします。(詩編84:6)」の聖書箇所を示して祈って下さいました。
そんなことを思い出すと涙が溢れてきました。

T姉が60歳の時、「これまでの人生は密度の濃い日々でした。いいことと、悪いことが6対4ならベストな人生だと聞きましたが、わたしはベストな人生をおくっています」というようなあかしを書かれていたそうです。4割の悪いこと、苦しいことがあっても、それを平静な心で受け入れておられたのですね。T姉は人生に対して感謝以外何のつぶやきもなかったのですから、すごいと思いました。


イエスさまは天国で彼女を抱き「よくやった良い忠実なしもべ」と言っておられます。永遠の安らぎに迎え入れられたのです。地上の離別の悲しみの彼方に希望があります
と言われた牧師先生の言葉に慰められました。


写真は、(露出不足で暗いのですが)天国への道を表した花祭壇。左には3つの山をデザインした花祭壇がありました。

ご遺族の方々のうえに神さまからの慰めがありますようにお祈りします。

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