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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

もしや希望があるかもしれない

2007-11-21 17:26:07 | 
旧約聖書の哀歌を読んで書いた詩です。試みの中にあるMさんのことを想いながら書きました。

もしや希望があるかもしれない

何とかなると思っていた
こんなはずじゃなかったのに……

自分の力では どうすることもできなくて
立ちすくんでしまった

アリジゴクの巣に落ちた
小さな虫のように
もがけばもがくほど
深い穴に落ち込んで 
どうしても出られない

長い間 穴の中にいたら
助かりたいとさえ思わなくなった
すべてが物憂く
怒りも悲しみも 感じられない

生きる気力が失われかけたとき

「もしや希望があるかもしれない」
という声が聞こえた

希望……久しく聞いたことのない言葉…… 
それは どこにあるの?
教えて!
もしあるのなら、下さい

暗闇の中から 大声で叫ぶと
「恐れるな」
確かに聞こえた この耳に
「わたしはあなたを贖った」

そのとき
引き上げてくださる手が
最初から伸ばされていたことを知った


哀歌3:25-33、57-58

主はいつくしみ深い。
主を待ち望む者、主を求めるたましいに。
主の救いを黙って待つのは良い。
人が、若い時に、くびきを負うのは良い。
それを負わされたなら、
ひとり黙ってすわっているがよい。
口をちりにつけよ。
もしや希望があるかもしれない。
自分を打つ者に頬を与え、
十分そしりを受けよ。
主は、いつまでも見放してはおられない。
たとい悩みを受けても、
主は、その豊かな恵みによって、
あわれんでくださる。
主は人の子らを、ただ苦しめ悩まそうとは、
思っておられない。

(中略)

私があなたに呼ばわるとき、
あなたは近づいて、
『恐れるな。』と仰せられました。
主よ。あなたは、私のたましいの訴えを弁護して、
私のいのちを贖ってくださいました。


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