今、わたしは米国のカリフォルニア州北部、サリーナス盆地にいます。
ええっ!いつ出かけたの?
いえいえ、体は日本ですが、心がサリーナス盆地に出かけているのです。
サリーナス盆地とは「エデンの東」(ジョン・スタインベック作)の舞台です。
去年はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」読書ツアーに参加してロシアに行っていました。ツアーといっても実際に出かけるわけではありません。
10人ほどが参加して「カラマーゾフの兄弟」を読んでの感想をツアコンに添付ファイルで送り、まとめたものをまた送っていただいていました。おかげで、難解な本(米川正夫訳)を4か月で読破できました。
ツアコンのK姉に感謝です。
光文社文庫から亀山郁夫訳が出てから、『カラマーゾフの兄弟』が古典では異例のベストセラーになっていることを知り、嬉しくなりました。(亀山訳が出版される前にカラマの読書ツアーが始まっていたのですから、すごいですね)
9月18日付の朝日新聞には大江健三郎が「カラマーゾフの兄弟」について書いておられます。大江氏も米川氏訳を読んで「難しく行き悩んだ」そうです。そこで大江氏は若い人のために第4部10章「少年たち」から読むというプランを立てたそうです。「少年たち」は、わたしがいちばん興味深く読んだ所でした。
この読書ツアーの名がカラマの会と名付けられ、カラマの会エデンの東ツアーとなりました。今回は、ミクシーのコミュを使って8月に出発しました。(コミュは非公開で参加者だけしか見ることができません。)
出発の大部前から「エデンの東」を読むことが決まっていたので、本を買い求め、読んでいました。読むのが遅いわたしですが、読みやすいのと、次はどうなるのかハラハラして、4巻のうち一気に3巻まで読んでしまいました。
ツアーでは、1か月で1巻の感想を書くので、出発してから読み直しました。今まで同じ本を何度も読むということがなかったのですが、再読して新たに気づいたことがたくさんあるので驚いています。
最初はストーリーを追って読むせいか、細かいところまで頭に入っていません。2回目になるとストーリーがわかっているので、周りの景色を楽しむことができます。そして、思わぬ宝物をみつけたり、作者の意図に気づいたりするのです。
昨日も、美容院の待ち時間に読んでいて「なるほど、こういうことだったんだ!」と思わず声に出して言いそうになりました。
今はまだ感想が書けません。いつかこのブログでも紹介させていただきますね。
明日は土浦全国花火競技大会です。我が家から見えるので、息子一家が泊まりに来ます。ヒックン(生後6か月)は花火の音にびっくりするでしょうね。わたしは花火よりヒックンの顔を見ていた方が幸せです。