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障害偽装し年金詐取 詐病の見極め困難 福祉食い物!

2009-07-01 12:10:28 | 長寿?高齢者医療制度・社会保障関係?
今日から7月2009年後半戦のスタート
おかげ様で事業も順調。信頼の構築に頑張りたい
東野(巨)3勝、吉見(横)1勝、糸数(日)1勝、大隣(ソ)3勝中村(西)24号

「障害偽装し年金詐取 詐病の見極め困難 福祉食い物」
 発覚から1年、聴覚障害を装った身体障害者手帳の不正取得問題は、詐欺事件にまで発展した。聴覚障害だけでなく、最近、鬱病(うつびょう)を装った傷病手当金詐取や、生活保護費詐欺など、“性善説”のなかで成り立ってきた福祉を食いものにする事件が相次いでいる。一連の犯行には、詐病の見極めの難しさと、病院や医師の“お墨付き”さえあれば、公金を出さざるを得ない制度の穴を突く狡猾(こうかつ)さが際立つ。

 今回、詐欺容疑で逮捕された前田幸●容疑者の診療所は「患者が団体で来ていた」ほど盛況。前田容疑者は診療報酬を荒稼ぎし、障害者手帳の申請手続きを代行した社会保険労務士の香田清容疑者は、手数料を受け取っていたとみられる。

 前田容疑者が元患者らに下した診断の多くは、両耳がほぼ聞こえない「聴覚障害2級」で、聴覚障害で最も重い等級。1人当たり年間100万円近くの障害年金が支給されるだけでなく、さまざまな税の控除や交通機関の運賃割引などの“恩恵”もある。つまり、医師、社労士、患者の3方すべてが潤う仕組みだ。

 元患者らは道警の聴取に不正取得を認めている。しかし、聴覚障害は外見での判断が困難で、詐病を見破るのは難しい。このため、病院や医師の診断書があれば、自治体は手帳交付を拒めないのが現状だ。

 今年発覚した、鬱病を装って医師から診断書を入手し、社会保険事務局から傷病手当を詐取した事件では、札幌市の貴金属販売会社が会社ぐるみで医師をだますマニュアルを作成。通院する社員らに「動悸(どうき)が激しい」「人込みが嫌い」などのセリフを指導した。

 こうした“悪意の患者”に対し、ある精神科医は「鬱病は外部から見つけられず、患者の言葉に頼らざるを得ない」と説明。社会保険事務局関係者も「性善説に立って迅速な審査を行っている」と話す。

 北海道滝川市で昨年、2億円以上をだまし取られた、元暴力団員とその妻による生活保護費詐取事件でも、夫の通院の際、救急車並みの装備があるタクシーの必要性を病院側が指摘していた。このお墨付きに基づき、滝川市側は生活保護費の支給を続けた。

 相次ぐ福祉制度を悪用した犯罪を防止するために審査を厳格にすれば、本当に困っている申請者に速やかな支給ができなくなる。自治体などは難しい判断を迫られている。(2009年6月12日 全国紙)

福祉制度は、その時々の担当者の解釈によって変更されては困ることがある
法や制度の理念があり、それらを元に通達や実施要綱などがある。基本となる法をキチンと理解し、弾力的に運用したり、厳格に対処したりすることが大切ではないか?また、「審査」には確認事項も含めて厳密にやることも必要である。
不正や悪用し犯罪にいたる行為はいけない。
性善説に立って対応している現実も理解できる。運用し活用していくのも人間である以上ミスは付きものであるが、最小限に抑え、「おかしい、変だ」と思ったら訂正・修正していく努力も大切ではないか?自浄作用も含めていろいろな観点から学ぶ事の多い事件である。


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