夢の実現へ きむら社会福祉士事務所

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成年後見人として・・・万感の思い!

2009-10-17 10:25:19 | 成年後見制度ってなに?
体操世界選手権大会男子総合内村選手金メダル、女子鶴見選手銅メダル

10月上旬、後見活動の一貫として、20年近く生活した「障害者支援施設」をやむを得ない事情により退所して「精神科病院」へ入院した。
当然ながら「住所」も病院長や市民課のご理解を頂き「施設から病院へ」移動した。
今後も「成年後見人」として、在宅扱いとし財産管理と身上看護をしていかなければならない。
本人が何処に行こうが、何処で住もうが「成年後見人」としての任務は継続する。
これだけは明瞭である。これが現実である。
知的障害者の場合、重度化や高齢化がすすめば、ある程度予測される事態である。契約制度により施設の役割は「最後まで看取る」ことはない事を明確にした。「終の棲家」への幻想は終わったのである
ご本人の人生は波乱万丈である。20年前いわゆる措置制度で行政処分となり「知的障害施設」へ入所した。父母は他界し、その後、兄2人が死去し、身寄りになる方が居らず、帰る家もなくなったのだ。
昨年12月、利用中の障害者施設で転倒し大腿部頚部骨折。急遽手術したが自力歩行できない状態になった。現在は車椅子の生活である。公立病院から民間病院へ転院し、既に9ヶ月以上も経過した。
障害者施設において、契約書では入院して3ヶ月以上経過した場合や病気、怪我により施設へ戻る見込がない場合には退所しなければならないと規定されている。
こうした最悪の事態が発生した場合、いったいどうすれば良いのか?
家族や親族関係者がいればそれなりに対応する。誰もいない場合には大変である。
本当に行き場所がないのである。

「成年後見人」として任務を重さを痛感する事案である。今後、こうした案件が多く出てくるものと予想される。皆、病院へ移動するわけにはいかない。
介護や福祉サービス提供の狭間からはみ出た存在を「成年後見制度」を活用して救済していかなければならない
他人の人生の節目にかかわる大切さ、その責任の重さ感じながらも同時に、1人の社会福祉士として、生き甲斐、使命感、充実感を感じる一瞬である
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