夢の実現へ きむら社会福祉士事務所

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地元で、親族後見人の横領事件が・・・・?

2009-05-30 11:49:55 | 成年後見制度ってなに?
藤井(日)4勝大野(日)初本塁打、中田(日)初塁打

「被後見人口座から多額現金!」「宮古署 横領容疑で夫婦逮捕!」
地元紙・岩手日報5月30日付け社会面の記事タイトルである。
宮古署は29日、業務上横領での疑いで隣村在住の夫婦妻59歳、夫61歳)を逮捕した。
逮捕容疑は、2005年7月6日から8月30日にかけて、妻S子容疑者が成年後見人を務めていた宮古市の男性(68歳)名義の口座から共謀して、計6回にわたり現金200数十万円を引出し、横領した疑い。男性は重度の障害を抱え、親類のS子容疑者が成年後見人として財産管理の一切を任されていた。
2006年2月14日に男性の口座の動きが不審として盛岡家裁所長が告発。同15日に男性の法定代理人後見弁護士が告訴していた。

昨晩のNHK地方版ニュースでこの事件が報道されたと聞いて驚いた。
「誰だろうか?どんな内容なのだろうか?」早速インターネットで検索したが見つけられなかった。今日の朝刊を見て、逮捕容疑の全体が理解できた。
親族後見人による残念な横領事件である。以前に少し小耳に挟んだ事がある。返済すれば、何とか逮捕までには至らなかったのではないか?と思うが、親族の中には財産・お金目当ての方もいる。長年、お世話してきたのだから貰うのは当然であると考える親族・家族の方もいる。古い家族制度が残す慣習的な見方、考え方が旧態依然としてある土地柄といえる。
2000年4月に介護保険制度と同時にスタートした成年後見制度であるが、キチンと成年後見制度の趣旨を理解し選任しなければいけないし、成年後見人となった方も本人の権利を守り、利益となる活動が求められている。過剰な使い込みや横領など犯罪的な行為への家裁のチェックも厳しいはずだ。
家裁の監督も無視して返済への努力をしない行動も驚きだ。まさか「逮捕される」と考えていなかったのか?・・とすれば甘い。

こうした事件があると「成年後見人候補者」のチェックが厳しくすすむ、添付する資料が増える。現にそうなっている。
成年後見制度の不信感、信頼が損なわれ利用が後退する心配もある。
不思議な事に、親族や家族の方が制度へ「やっぱり!」・・と不信を強めているのだ。しかし、情報公表していくことは大切である。真実を明らかにして中で制度の理解も深まり、利用に繋がる事を期待する。

コメント (2)
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