「生活保護:受給者前年比5万人増 12月160万人」
全国の生活保護の受給者が08年12月時点で160万6714人に上ることが、厚生労働省のまとめで3日分かった。前年同期比5万3179人の増。同省によると、受給者が160万人の大台に乗っていたのは1964年度までで、65年度以降は減少傾向だった。高齢化や雇用危機を反映し、給付状況は東京五輪が開かれた45年前の水準に悪化したことになる。
08年度の受給者数は毎月増加している。同省は、生活保護申請の状況からさらに増えるとみている。一方、昨年12月時点の生活保護世帯数は115万9630世帯だった。(2009年3月4日 毎日新聞)
障害基礎年金の額が増えないので地域で生活していくには困難な状況がある。病気になると医療費の負担が増え、生活が困窮する。1人暮らしの高齢者、身寄りがなく、経済的な支援が得られない。不況で仕事を解雇され、住宅もない。今日食べる食材の購入費もない。・・・・・!深刻な状況が続いている。
高額な入院費や医療費の負担困難なために、一時的な生活保護受給にいたる事案が多かった時代は過去の事なのか?。何時でも、誰でも、明日生活保護の申請をしなければならないかも知れない不安がある。
「国民に等しく権利としての生活保護、社会保障を」と理念を学んできたが、セーフティネットとして重要な施策となっている。誰でも自立した生活を望んでいるが、それができない事情が容赦なく押し寄せてくる。厳しい世の中になった。
政治、経済、世界の世情などよく見て、考えながら「人に優しい、庶民を大切にした社会」を目指したいものである。