
今朝はいつもより1時間早く出社して半日仕事してから13時に退社。自走でヤマハへ、きっちり3時間試合だけを観て、また自走して日付が変わるころに帰宅。充実の一日だった。
予想外、予想以上の会心のゲーム。やりたいことがハマりにハマったゲーム。これ何となく大分側からじゃなくて磐田側から切り取った方が分かりやすいかもと思った。今シーズン就任したジョン・ハッチンソン監督。マリノスを通ってきているオーストラリア人ということでどこを切り取ってもポステコ一派。そしてやってるサッカーもいまポステコがスパーズでやっているサッカーそのまんま。磐田の関係者はいまスパーズがどんな惨状に陥っているか分かっていてハッチンソン監督にチームを託しているのだろうか。別にやっているサッカーが悪いとは思わないけど、とにかく柔軟性がなく自チーム主体に考えるやり方は現代サッカーにおいては明らかに時代から取り残されているし、非常に難しいと思うよ。試合中にあまり指示を出さずに突っ立ってるだけの雰囲気もポステコそのまんま。
うまい選手が多いのに怖くない。簡単に言うとそんな感じ。2バックで組み立ててサイドは高く上げる。人数をかけて押し込んで支配することが最優先事項。だから詰まっても詰まってもひたすら同じことを繰り返すし、そのうち危険なエリアでロストするしカウンターも食らう。セットプレーをあまり重視せずショートばかりなのもまるでポステコ。ボールを握ることが悪いことではなく、そこに柔軟性を持たせられるかが大事なんだと思う。もはや苦笑いしか出て来なかったよ。

30歳を過ぎてからサイドバックにコンバートされるタメ。推進力があるし起用したい意図は分かる。ただ1点目の時の振る舞いはいかにもサイドバックに慣れていない選手の動き方。後半になると今度は左から右へ移動。タメ、嫌だったら嫌って言っていいんだぞ。酷使されて損をするのは選手だけだ。ハムストリング大事にしてな。
で、松原后はどうしたのか。2年前のこのスタジアムでこりゃJ2にいたらいけない選手だよと思ったことをを明確に覚えているし、個人的には2023シーズン最も印象に残った選手だった。しかし先日の山形戦では愚行が晒されてたし、今日も途中交代からのファーストプレーがファールスロー。そのファールスローで明け渡したボールの流れから2失点目。3失点目も浜松開誠館高校の後輩・吉田真那斗にぶち抜かれて与えたCKからのものだった。何かあったのかな?あんなに素晴らしかったのに、何だか試合に集中出来ていない感じすら受けた。もったいないの一言。
ハマタローのビッグセーブに救われた佐藤凌我のシュートや角昂志郎のポスト直撃が決まっていれば全く違った展開にもなり得ただろうし、この試合に限っては対磐田戦術がハマっただけで、これで楽観視出来るものでもないと思う。でもやれることは証明した。間違いなく個のクオリティは磐田の方が高い状況においてこれだけのゲームが出来ることは証明した。地道に積み上げてる守備力は伊達じゃないよ。自信にしよう。

その角昂志郎。昨日磐田の中で一番恐かったのは彼だった。この磐田遠征は連休前忙しいだろうから見送ろうと思ってたんだけど、どうしても行きたいと思ったのはプロになった角昂志郎を見たかったから。まあ「育てた」は冗談としても中学からずっと期待して見てきた選手がこうやってプロで活躍するのはやっぱり嬉しいもんだよ。あのシュートがポストを叩かず入っていたらまた別の感想だったかもしれないけど。横河武蔵野→FC東京U-18→筑波大→ジュビロ磐田。順調に成長したね。
高い位置で引っかけて素早く攻撃完結、守備が真ん中に絞りがちなのでサイド攻撃時のクロスはファーが鉄則。これもうポステコのスパーズを毎週観ている者からしたら親の顔よりも見てきた典型的なやられるパターン。2019シーズンに圧倒的な戦力差がありながらもポステコマリノスを叩きのめした片野坂さんが分析すればそのお弟子さんにあたるハッチンソンくらい赤子の手をひねるよりやりやすかっただろうね。やっぱり監督はたくさん勉強しなきゃいけないし、するべき。筋トレしたって監督の能力は上がらない。

宇津元が出す「バッテン」のサインはどこを狙うとかどういう動きをするとかじゃなくて入るやつ、マジで入るやつ。大宮戦に続いて宇津元の高精度プレースキックからニアで決めるパターンを目の前で見させてもらいましたよ。ゴールは何でも嬉しいもんだけど、専スタのゴールシーンはマジで大興奮。

正直これまであまりデルランを評価してこなかったので今シーズンのデルランの活躍は予想外。プレースタイルが変わったというよりはチームのスタイルが自身のスタイルにフィットした部分が大きいと思うけど、難しいことをせずに長所である高さや強さを全面に出すいまのやり方はとても良い。2点目のゴールに繋がったCKをハイライトで見返すと、相手陣内でボールを奪った瞬間に最終ラインに戻るのではなく瞬時に前を選択してドリブル、シンプルにシュートを選択してCKゲット、そしてGKの前に入り込んで自分で決めてしまうスーパーなゴール。やや軽いプレーもあるし、試合中のメンタルコントロールとかまだ課題はもちろんあるけど、開幕から11試合でフル出場を続けてるフィールドプレーヤーがデルランと天笠だけって開幕前に誰が予想したよ。補強が当たるのはとても大事だと思うけど、既存の選手の成長も同じくらい大事。
チームとしてセットプレーに重きを置いていることがハッキリと分かった3点目。「誰が決めてもいいぞ」という彗悟の矢のような低空クロスが全てだったと思うけど、まさにデザインされたようにニアに伊佐と真那斗が突っ込んで相手DFは触ることしか出来なかったし、もしDFがもう少し厚く触れてゴールマウスから外れて流れたとしても大外には野嶽が待ち構えていて簡単に押し込めた。チームの中で誰が考えているのか分からないけど、セットプレーのアイデアなんて無限にあるからここからも期待したい。セットプレーが主役として扱われる時代がやって来たと思うよ。オープンプレーはどれだけ良い場所でセットプレーをもらえるかのジャブみたいなもの。フィニッシュは全てセットプレーみたいな尖ったチームがたくさん出てくるかもね、特に下部リーグは。


試合後ワチャワチャしてた宇津元と真那斗。真那斗はほぼ地元の浜松出身。メインスタンドには真那斗親衛隊がたくさんいた。試合前から表情が明るかったし、おそらくプロになってから初の凱旋だったと思うから明らかに張り切ってたよね。クロスの精度と1対1についてはまだ改善の余地があると思ってたけど、先に触れた松原后をぶち抜いたシーンは新境地開拓だったね。

出番がなく、試合後に挨拶に来てくれた上夷。今の磐田のサッカーを考えると上夷の良さがハマりそうなポジションがなさそうなんだよね。デルランもそうだけど、選手のチーム選びって本当に難しいと思うよね。
GWの連戦スタート。勝ち点3の代償としてアウェイでかなり疲弊したと思う。次は中3日で鳥栖。開幕からコケてたと思ったらいつの間にかPO圏に入っていた鳥栖。いまはどんな状態なんだろうか、気になるので何試合か観てみようかな。ここ数試合片野坂さんはほとんどスタメンをいじってこなかったけど、この連戦はそういうわけにはいかない。連戦はピンチではなく、これまで十分に出場機会を得られなかった選手が台頭するチャンスにしてほしい。長いシーズンを乗り越えるには絶対に必要。
もどかしい状況が続くけど、やっぱり信じて追いたいと思えるチームだなと再認識させてくれた素晴らしいアウェイゲーム。本当に最高だった。
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