Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

2012大分トリニータ・「オレ」アウォーズ決定!

2012-12-01 22:35:09 | トリニータ
週明けには本家のJリーグアウォーズが発表になってしまうので、その前にオレの、オレによる、オレ独断の、「2012大分トリニータ・アウォーズ」を決めちゃいたいと思う。

昇格から1週間経ったけども、いまいちまだ実感が湧かない。毎朝起きては「そういえば、昇格したんだよな」って自分に言い聞かせて、じんわりと幸せな気分に浸るというのが最近の主な一日の始まり。まだ今季の全日程が終わってないし、来季のメンバーもまだ不透明だし、その辺が徐々に固まっていく中でJ1で戦うってことを実感していくんだろうね。

それじゃ、早速ベストゴールから。去年と同様、個人編と組織編に分けてます。


☆ベストゴール(個人編)☆

「第3節アウェイ山形戦・村井慎二選手」

これはゴールに至る前の左足のミドルシュートまでを含めた一連の流れを評価して決定。昇格候補だった山形に3点リードされ、あのまま終われば絶望的な気分になってたであろうアウェイゲーム。オレは完全に気持ちが切れてた。そんなオレにビンタをかますかのごとく放たれた左足のミドルシュート。大袈裟な話をすれば、あのシュートがクロスバーを叩く音で目が覚めたような気がした。豪快に放たれた左足のシュートと地を這うようなテクニカルな右足のシュート。A代表まで登りつめた選手とはこういうものなのかというのを見せつけられたような一連のシーンだった。あの逆襲の2ゴールから連勝も始まったしね。

次点はアウェイ草津戦のモリシとアウェイ千葉戦のモリシかな。いずれも右からのクロスに右足でトラップして反転して左足シュート。高松が得意とするプレーを見事に体得してる感がある。大活躍だったストライカーだけに選びたかったものの、90点くらいのゴールが多かった印象。



☆ベストゴール(組織編)☆

「J1昇格プレーオフ決勝・林丈統選手」

安易すぎるだろうというご意見もお有りかと思います。注目された試合だけにこのゴールの色んな側面が見えてきて、改めて色んな人や要素が絡んだゴールだったと思ってるわけです。まずは1バックにしたことでヤスがいつもより前目に位置していたために、センターサークル付近のハイボールに佐藤勇人選手とヤスが競り合うというミスマッチが発生。この点だけでも田坂さんの采配が当たったと言える。そのボールを受けたモリシは千葉の最終ラインのクセが頭に入っており、竹内選手のプレスを受ける前に素早くライン裏にラストパスを出す。これもスカウティングの勝利。そしてあの渾身のループシュート。いやもう、「組織編」と銘打った以上は今季これ以外のゴールを選ぶのはオレには無理です。例え最後の林のシュートが不格好に入ったゴールだったとしてもオレはそれを選びます。上に書いたことだけじゃなくて、やっぱりあのゴールには今季クラブが戦ってきた全てが凝縮されていたと思う。

次点はホーム岐阜戦のさんぺーかな。試合はしょっぱかったけど、このゴールの崩しは良かった。



☆ベストゲーム☆

「第38節アウェイ千葉戦」

これはかなり迷ったけど、今季2回しか出来なかった逆転ゲームを苦手の千葉との、それもアウェイゲームで出来たこと。さらに終盤の痺れる時期にやれたことを評価しての選出。まずは試合前、さんぺーのFW起用や若狭のプロ初先発と大きく田坂さんも動いた。結果的に先制され、その後も押し込まれ続けてしまったために、元に戻さざるを得なかったけども、勇気を持って前半のうちに選手交代。キジの投入が奏功し、エースの2ゴールで逆転。オーロイ大作戦も凌ぎ、勝ち点3を掴み取った。もうとにかく大量失点のイメージしかない、恐怖のフクアリであれだけのゲームが出来たことに感動したし、選手たちの成長を確かに感じた。


結局は今季最後のJ2のゲームのマッチデ―プログラムの表紙をこの試合の写真が飾るわけで、そういう意味でもこの選出でいいのかなと。



☆MIP(最も印象的だった選手)☆

「イ・ドンミョン選手・安川有選手」

去年はヤングプレーヤーを選んだんだけど、選考基準が曖昧なので、今季は最も印象的だった選手を選出。前半戦のドンミョン、後半戦のヤスという感じで同時選出。印象的というよりも、そのプレースタイルに心震わされたという方が近いかもしれない。二人はとにかく走った。本当に頭が下がるくらいに走った。ちょっと気付いたところで言うと、ホーム松本戦の試合終了間際。相手陣内の左コーナー付近の一番深い位置まで追い込んで、相手DFがクリアをしようとしてるところに猛然とプレッシャーをドンミョンがかけにいく。そのプレッシャーに気圧されて、DFはたまらずGKに雑にパスを出す。そこにモリシが詰めたことで、GKがミスをして試合を決定づけるゴールが決まる。映像がある人は是非確認してほしいですが、その時間帯にそこまでそのスピードで行くかってな感じのプレッシング。ヤスについてはやはりその成長ぶり。去年の夏、試合の最後の最後でミスをして田坂さんから干されたヤス。今季はリードして試合終盤を迎えた時にヤスのクリアするシーンがとにかく目立った。放り込まれたハイボールに食らいつく、相手のシュートに体を投げ出す。本当に頼もしかった。二人とも11年入団でいわば「田坂チルドレン」。決してうまい選手ではないけど、サッカー選手が「走る」ということだけで観る者を感動させられるということを体現し続けている。来季も今のシステムを継続するなら、右WB・ドンミョン、左WB・ヤスなんてのもちょっと面白いかもと思ってる。



☆MVP☆

「阪田章裕選手」

これもかなり迷ったけど、印象よりもデータで決めたというところ。まずはフィールドプレーヤーで最多の出場時間。結局開幕から最後まで出続けたのって阪田とサンペーだけ。去年は不動だったキャプテンのところも含めて、長いシーズンで少しずつマイナーチェンジをする中で最終ラインの真ん中だけはとにかく阪田で変わらなかった。ハイボールの競り合いに強く、とにかく相手のFWと戦う印象。クロスに対してのポジショニングもいいので、相手FWに触らせずに真ん中でクリアするシーンもよく見られた。さらにデータで驚くべきはカードの枚数。POまで含めて42試合3,768分間出場して、受けたイエローの数、何と2枚。もちろんレッドは0。3バックの場合、確かに1対1を仕掛けられるのは両脇のストッパーの位置の選手の方が多いとは思うけど、それでも比較的守る時間が多かったチームのCBがシーズンを通して、2枚ってのは称賛に値すると思う。田坂さんの信頼を得たのはこういう部分もあったんじゃないかなと思う。さらに本業外というとちょっと語弊があるけど、ゴール数も4。DFが受けたカードの枚数よりも決めたゴールの数の方が多いってもの珍しいんじゃないかな。「鳥人」だけに、来季が飛躍の年になるように願いたい。というよりも阪田に今季以上の活躍がなければ、J1で戦っていくのはかなり厳しい。来季も是非MVP級の活躍を。


ということで全部門の発表終了。色々と調べながら思い返しても充実したシーズンだったなと思う。個人的には今季から子どもと一緒にスタジアムに行くようになったのが、一番大きな変化。そんな中でも特にアウェイ千葉戦からPOファイナルまでの7戦は全て現地にいった。だから今週は本当に久しぶりにスタジアムに行かない週末。その7連戦を含めて、今季は25戦(14勝4分7敗)に参戦し、たくさんの興奮と感動をもらった。本当に今さらだけど、どんなに遠かろうが、雨が降ろうが、槍が降ろうが、愛するクラブが戦うスタジアムまで駆けつけて、一緒に戦って、気持ちを共有するのって何物にも代えがたいと思う。つらつらと偉そうに評価などをしましたが、そんなまさに「プライスレス」な体験をさせてくれる選手たち全員がMVPだと思ってます、月並みな表現ですが。

来季はきっと厳しいシーズンになると思うけど、今季クラブ全体で見せた一体感があれば、J1でもやれると自信を持って言える。来季のこの記事はどんな思いで、どんな内容を書いてるだろうか。それを想像するだけでもうワクワクしてくる。
コメント (2)
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