Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ホーム最終戦は惨敗(41節山形戦)

2022-10-16 23:28:05 | マッチレポート22’
サッカーという競技においてモチベーションという要素がどれだけ大事かを改めて痛感させられるような今節のJ2の結果でしたな。結果を知った上でのディレイ観戦だったので、純粋な評価じゃなくなってしまうんだけど、思ってたよりも悪い試合じゃなかったという印象。ただ結果を知った上で観る試合の感想っていつもこんな感じなので自分でもこの試合の評価に迷っている。


失点の仕方が全て悪かった。1失点目は夢生が触れなかった時点でゴールキーパーはタイミングも含めて難しい。2失点目は吉田舜の声が小さかったのか、ペレイラが冷静じゃなかったのか外からでは判断がつかないけどまあ起こりうる失点だとは思う。ただ82分にもペレイラが下がって処理するのか、吉田舜が前に出て処理するのかで微妙なシーンがあった。結果的にペレイラが処理したけど、その後に吉田舜に出てこいとジェスチャーで文句を言っていたので、結局この2人の間であれだけの決定的な失敗を経ても試合中に解決出来ていないことの方が遥かに問題で、この時期のこの状況でやっている話じゃないしレベルが低いなと感じた。


今日のメンバー選考がどういう意図だったのかというところでこの試合の評価は大きく分かれるところだと思う。まず大前提としてこの試合をもって夢生のワントップスタメン起用はなくなったということ。ハッキリ言って全く機能していなかった。前節の記事でも書いたけど、夢生はコンディションも良くないように感じるし使うなら試合終盤に2トップの一角でに限られるかなと思う。夢生のワントップ起用の違和感の正体がハッキリしたのは夢生に代わって出てきた伊佐のプレーを見た時だ。今の大分トリニータのワントップに欲しいけど夢生がやらない(もしくは出来ない)プレーはワンタッチで落とすポストプレーかなと思う。相手DFとの激しいバトルを厭わずくさびのパスを収めようと奮闘しているのは伝わってくるんだけど、いわゆるチームのリズムを作り出すプレーには繋がっていない。長沢、サムエルが使えなかったのか、大一番を見据えて回復を優先したのか分からないけど、ワントップなら夢生は4〜5番手評価。そしてポジションに限らず53分のシュートは絶対に決めなければいけない。


0-3の敗戦よりも也真人の負傷の方が心配なわけだけど、いったんピッチ外に退いてから「あ、イケるかも」→「イケそうだな」→「やっぱやめとこ」みたいな流れで交代を決断したのとても良かったと思う。あそこで也真人が無理な判断を選択せざるを得ないようなシチュエーションにしていなかったことは本当に不幸中の幸いだと思う。順位もそうだし、サブの選手層の厚さもそう。ちなみに自分は昇格出来なければ下平監督には退任してほしいというスタンスには変わりはない。詳しくはシーズン終了後に書くけど、これだけの選手層の厚さでこの順位はもはや当り前。ただの一度も自動昇格争いに絡めなかったその手腕に対しては今も懐疑的に見ている。


也真人が痛んだ時も、健太が痛んだ時も自分がコンタクトしたわけじゃないのに寄り添ってくれるディサロは本当にいいヤツ。法政大時代から高く評価していたので卒業時に当時J3最下位だった北九州にしか決まらなかった時はさすがに日本サッカー界見る目なさすぎと思ったけど、今日の実質2ゴールでその力を見せてくれたのは複雑だけど嬉しくもある。元スパーズでオランダ代表のベルフワインのゴールセレブレーションを使ってくれてるのも個人的に好感度高い。


負けたことは仕方ないんだけど、ここまでリーグ戦41試合を戦ってきて最も苦戦を強いられたのは山形だと思う。何も出来ずに押し込まれ続け終盤に決勝ゴールを決められたと思いきやペレイラのゴールでうやむやにしたアウェイゲーム、そして0-3完敗のホームゲーム。自動昇格した新潟よりも横浜FCよりも、3位フィニッシュ確定の岡山よりも山形の方が間違いなく相性が悪かったと思う。山形の他の試合を観ているとそこまで強くないのでこれは相性の問題だと思うんだけど、この敗戦でその最も相性の悪い相手と今シーズン中にもう一度対戦せざるを得ない可能性を残してしまったことが最大の失敗だと思う。せめて引き分けていればその可能性はほぼほぼ自らの手で排除出来ていたわけだから。

ちなみに大分トリニータは今シーズンこれでチアゴ・アウベス選手から既に3失点(15節、17節、41節)を喫している。そして最終節の結果次第で反対の山が岡山−山形となればもう一度必ずチアゴ・アウベス選手と対戦しなければならなくなる。3度やられたことは4度だって十分にあり得る。「チアゴ・アウベスにやられたシーズンだった」なんて総括にならないように今からしっかりと研究しておこうね。どっちを?どっちも。


結果としては惨敗だけど、FW起用の最適解が見えてきたという点においては収穫がなかったわけじゃない。そして金沢戦、山形戦と起用されれば決定機に絡み続ける伊佐の存在を忘れてはいけないと改めて思い直したし、先発にはやっぱり長沢かサムエルが必要。ここは何とか間に合ってほしい。


引き分けでも4位浮上の可能性を残しているのは大きいけど、全力で4位の座を掴みにいくよりはプレーオフの3連戦をどう勝ち抜いていくのかを今から考えてそのための貴重な実戦の場として使う方が有効じゃないかなと思う。選手起用も含めて非常に興味深い最終節になりそうだ。
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