Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

アウェイで湘南に勝った!(9節湘南戦)

2017-04-23 00:02:19 | マッチレポート17'


やっと勝った。この大嫌いなスタジアムでやっと勝てたよ。低くて遠くて、ついでにホームチームが容赦なく強いというホスピタリティの欠片もないこの大嫌いなスタジアムでやっと勝てたよ。やったー!


ざっくりと言ってしまうと、序盤にセットプレーで奪った虎の子の1点を守り切ったということになってしまうけど、個人的には内容までを含めてこの勝利を本当に評価してる。今節の結果で6位に浮上したとか、首位まで勝ち点2差とかいう数字面の事実だけでなく、試合後の漠然とした思いが本当にワクワクしていることに自分自身が気が付いた。いいシーズンが送れるんじゃないだろうかとワクワク感で満たされている。


そのワクワク感が生み出される源はやはり今日も選手たちが勇気を持って、自分たちが取り組んでいるサッカーを湘南相手に真っ向からぶつけにいったから。キックオフ直後の最初のゴールキックで湘南の前線がPAギリギリまでプレッシャーをかけにきているのを見て、これは苦しいなとすぐに思った。でも最初のゴールキックこそ竹内の指示で大きく蹴ったものの、2本目からはそのプレッシャーに負けずにしっかりと繋いだ。結果的にその2本目のゴールキックの流れが決勝ゴールに結びついたわけだけど、若干不細工になりながらも繋ぎ切って前進した選手たちを讃えたい。往年の勢いはさすがにないもののそれでも湘南の前線からのプレスは今でもJ2ではトップクラスの強度。そのチームを相手にやり切ったことを自信にしてほしい。


前半はミラーゲームらしく膠着気味だったけど、後半から一気にアクセルを踏んだ湘南に押され始めた。今までであれば、あそこで湘南の勢いに押し切られてしまってたと思うけど、カウンターをきっちりと湘南の喉元に突きつけながら踏ん張れてたから危ないシーンは最終盤まではそんなになかった。むしろさんぺーのヘッドが決まっていれば試合は終わっていた。今日は相手のシュートをブロックする回数が多かったように思う。それは崩されていないことの証左だと思うし、本当に危なかったのは岩田のサイドを突破されてジネイのシュートがギリギリ外れたシーンくらいだったと思う。前半からきっちりと前線の選手のスタミナを奪ってることも地味に終盤に効いてるんじゃないかな。


今日良かったなと思う選手が2人。ギシさんと川西。ギシさんは何よりもさんぺーに合わせたクロスの質。去年J3をじっくりと観て、最近は大学サッカーをたくさん観て、個人の技術の差は色々なところに出てくるんだけど、一番質の差を感じるのはクロスだと最近思い始めてる。J1やJ2じゃなくても、ドリブルが速い選手、シュートが強い選手、FKがうまい選手等々はたくさんいるけど、クロスがうまいと感じる選手は本当に少ない。自分の後ろをフクが駆け上がる時間を作って、対面の選手に飛び込ませない間を作って、中をしっかりと確認して、そしてピッタリの距離とスピード。惚れ惚れするクロスだった。やはり90分出られないのは、若干物足りないところはあるものの、山形戦ではさんぺーへのアシストもあったし、局面でのうまさは頼りたくなるもの。


川西は前節の金沢戦からそんな感じがあったけど、守備面での貢献が目立つ。山形時代はそんなこともなかったように思うんだけど、今日も守備が良かった。ボールホルダーに対して寄せていくだけじゃなくて、ボールを奪いにいってる姿勢がいいと思う。ちゃんと足を出して相手を自由にさせない、あわよくば奪っちゃうよみたいなディフェンス。そこで徐々に持ち味を出せれば、少しずつ攻撃面で本来の良さも出せてくるんじゃないだろうか。元々はFWだったわけだからもっとシュートもみたい。林の不在はケガなのかどうかは分からないけど、川西が入って一つずつポジションを押し出す形で、コテもさんぺーもきっちりと役割を果たせてた。さんぺーの1トップを久々に見た気がするけど、やっぱりいいなと再確認した。1点は決めてほしかったけど。













最初は苦しいなと思ってた湘南→京都→松本→岐阜→名古屋の流れも今では楽しみだとハッキリと思える。いまこのチームのサッカーを観るのが楽しみで仕方ない。
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