Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

久しぶりに熱くなった一戦(13節甲府戦)

2024-05-04 01:37:36 | マッチレポート24'



みんないい笑顔。簡単には勝てると思っていなかった試合だけに選手たちもそうだろうけど、本当に嬉しかった。大分トリニータを応援し始めてざっくり四半世紀。昨シーズン、一昨シーズンほど興味を失ったシーズンはなかったと思う。今日の試合はそんなブランクもあって本当に久しぶりに熱くなった、そして本当に面白かった。これこそが自分がずっと応援してきた大分トリニータだと思えた。おそらくここから難しい時期も来ると思うけど、こういうチームならずっと応援して支えていきたいと思える。


得点→失点→得点と熊本戦と同じ得失点推移となったわけだけど、熊本戦よりもずっと内容が良化。GWの連戦に加えて遠いアウェイで気温28°のコンディション。今の大分のメンバーの手薄さを考えてもグダグダの試合になることは容易に想像出来た。しかし特に前半はウタカの緩慢な守備に起因する甲府の連動しないディフェンスの間隙を縫ってサイド攻撃が機能した。2CB→ダブルボランチ間のパスがこんなにも通った試合は今シーズン初めてじゃないだろうか。ウタカやアダイウトンは確かにすごかった。特にあの存在感で90分もってしまうのは本当にすごいと思った。ただ一方でウタカがいたから与しやすかった部分があったのは間違いないと思う。たかだか一回勝ったくらいで「外国人頼みの◯ソサッカー」と腐すつもりは毛頭ないけど、第1プレッシャーラインがあんなに簡単に突破されたら3列目、最終ラインは相当やりにくいと思うよ。ちなみに「外国人頼みのク◯サッカー」の伏せ字については皆さまのご想像にお任せします。そう、そうですよいま頭に浮かんだその2文字ですよ。



今シーズン現地で観た勝ち試合は藤枝戦に続いて2試合目。どちらも堅心が決勝ゴール。4月以降チームが徐々に片野坂さん色を出し始めるのと時を同じくして出場時間を短くしていった堅心。悔しかったに違いない。今日の試合と同じように終盤に投入され絶好のアピールチャンスだった千葉戦でシュートを枠に飛ばせなかった堅心。今回は見事すぎるほどに見事なコースに決めきった。サッカー選手はこうやって成長していくんだなと気持ちが熱くなった。前への推進力なら堅心、球際の強さなら将輝、ビルドアップなら小酒井。前にも書いたけど誰に勝ち取ってほしいではなく、三者三様の魅力があるからこそ高いレベルで争ってほしい。ノムを下げようとか、野嶽を中に入れようなんて話が全く出てこないボランチのレギュラー争いはいま本当に面白い。22歳の小酒井、21歳の将輝、19歳の堅心でポジション争いしていることにワクワクするんだ、3人とも頑張れ!!





真翔とヒョンウはリーグ戦デビューおめでとう。真翔はルヴァンカップで見ていたので、楽しみだったのはヒョンウ。宮崎でのTMで見た時は哲平さんは伊佐の後継者を探してるんだなとハッキリと感じた。前から泥臭く追えるその姿はまさに10年前の伊佐耕平そのものだった。そして今日も投入後最初の空中戦で驚きの高さを見せてくれてそのイメージは間違ってなかったなと確信したよ。ただ、いま伊佐の後継ポジション一番手にいるのは宇津元だと思う。彼が努力しているであろうことはその肉体からうかがえるし、先発しても誰かの代役じゃなくとにかく期待出来るのがいまの宇津元の魅力だ。そもそもだけど伊佐だってまだまだ終ったわけじゃないし、ボランチ同様に前線も年齢に関係なく争ってくれ!チーム事情が大きく影響したとはいえ、リーグ戦デビューが2選手もいながら勝てたのは本当に大きい。







個人的に試合前のアップは注意深く見るようにしている。特にいつもと違うメニューをやっている時は試合でいつもと違うことをしたいという意図だから見逃したくない。今日はレギュラー組の全てのメニューが終った後に、藤原がロングボールを頭で跳ね返す練習を残ってやっていた。おそらくウタカの頭に長いボールを合わせてくるだろうということを予測していたのだろうと思う。そしてその藤原と安藤は見事にウタカを封じた。ライン設定で相手をコントロールして、高さで粘り強く競って、それでもダメなら最後は体を投げうってブロックした。特に安藤は今シーズンベストとも言えるくらいの獅子奮迅の活躍だった。この試合の一番最後のプレーが安藤が体を前に入れてパスカットしたシーンだったのはこの試合での活躍ぶりを象徴していたように思う。先制点の長沢も決勝点の堅心も素晴らしかったけど、この試合は安藤にMOMをあげたい。



新太と今津佑太は流通経済大の同期。バチバチにやり合ってたけど、やり合った後はちゃんと手を合わせて元チームメートの絆が感じられてすごく良かった。











20年シーズンのオフにさんぺーに戦力外通告を出して、そしてやって来たのが長沢だったもんね。こういうシーンを見ると何かグッとくるよね。やっぱりいつまでもさんぺーは特別な選手。


連勝でいい流れを作れたところで自動昇格圏内の長崎と対戦。伊佐や松尾は休ませられたと思うので少しはターンオーバーが出来るとは思うけど、それでもフル出場したノム、茂平、野嶽あたりは相当ダメージを受けてるはずでまたしても簡単な試合になることはないと思う。前段で甲府を「外国人頼みのクソ◯ッカー」と揶揄したけど、そうは言っても甲府の外国籍選手のゴール数は全ゴールのうち52%しかない。その点長崎は外国籍選手のゴール数が全ゴールのうち81%を占める本当の意味での「外国人頼みのクソサ◯カー」。勝てば何でもいいはおそらくそうだろうと思う。でも発展途上ではあるけどいまのオレたちのサッカーをぶつけて相手がどこであろうと粘り強く勝ち点を拾っていきたい。そして昇格戦線にしぶとく食らいついていきたい。
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