Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

高校サッカー選手権準決勝 2017

2017-01-09 01:32:38 | トリニータ

今年で4年連続となる選手権の準決勝を観に埼スタへ出撃。毎年快晴で天気が悪かった記憶がない。


第1試合は青森山田ー東海大仰星。前の記事にも書いた通り、今年は全ての地区予選決勝を観ようと思ってたんだけど、録画に失敗して大阪府と熊本県だけ観てない。よりによってその大阪府代表の東海大仰星が準決勝まで勝ち上がってきてしまった。初めて観たわけだけど、ディフェンスがしっかりとしていて、藤枝明誠、鹿島学園、東福岡とそうそうたる学校を倒して勝ち上がってきたのが頷けるチームだった。


特に青森山田の1トップの鳴海くんとバッチバチのエアバトルを繰り広げた玄くんが面白かった。


その鳴海くん。タレント揃いの青森山田の中でも今大会一番面白いなと感じる選手。175cmとそんなに身長は高くないのに、ハイボールをフリックしてチャンスに繋げるのが抜群にうまい。




1月2日の鵬翔戦もNACK5スタジアムに観に行ったけど、その試合でもGKの廣末くんからのフィードを頭でスラして、リターンをもらうという形でゴールを決めてた。嵯峨くんとともに仙台大に進学とのこと。去年のインカレで阪南大にあと一歩まで迫った仙台大。来年の全国でも面白いかも。

終盤にバタつく試合が多いのが気になるけど、得点パターンも多くて隙が少ないし、まあ青森山田が優勝するだろうなと思ってる。



第2試合は前橋育英ー佐野日大。実はこの組み合わせになったことをちょっと驚いてる。というのも、11月に全出場校が出揃った後にこの2校の公式戦をそれぞれ観る機会があった。






前橋育英はプリンスリーグの最終節ヴェルディ戦。後半にGKへのチャージが危険と判断されボランチの長澤くんが退場したこともあり、ヴェルディに0−3の完敗を喫していた。ただ退場がなかったとしても負けてただろうなという低調なゲーム内容だった。さらにその前橋育英を一蹴して翌週のプレミアリーグ参入戦に臨んだヴェルティが米子北に0−3で負けたと知って、まあ前橋育英がここまで勝ち上がってくるとは予想出来なかった。




一方の佐野日大はプリンス関東参入戦の成立学園戦。東京Bの決勝戦で関東一に負けた成立学園に1−2で負けた佐野日大は来季の関東昇格を逃していた。正直に言って、既に選手権を敗退が決まっていた成立の方がモチベーションが低いように見え、淡々と試合をしているように見えた。それでも佐野日大は負けてしまい、さらにその成立は2日後の参入決定戦で鹿島学園に負けて、結局は成立も関東昇格を逃していた。直接は対決していないものの、鹿島学園との力関係を考えても、まあ佐野日大がここまで勝ち上がってくるとは予想出来なかった。







ちなみにそのプリンス関東参入戦でジュビロに入団が内定している針谷くんを見た。SBSカップで日本代表の針谷くんは見たことがあったけど、昌平の針谷くんは初めて見た。この日は風が強く難しいコンディションだったにもかかわらず、先制点となる直接FKは角度があまりないところからぶち込んだスーパーなものだった。まだ体も出来上がってないだろうし、いきなりのJ1出場は厳しいかもしれないけど、昌也のライバルにはなりそうだね。


話を戻して前橋育英と佐野日大。


前橋育英は3番のCB角田くんが良かった。後半の被決定機で見せたカバーリングはポジショニングの良さや読みの良さからくるもんなんだろうね。




佐野日大のGK中村くんも良かった。キャッチングが力強く頼もしさがある。参入戦の時もけっこういいキックを披露してて、トータルバランスがいいGKだ。


うちの職場に前橋育英のOBの子がいて、その子から聞いた話なんだけど、前橋育英の山田監督は学校の教頭先生らしい。S級も既に持っていて監督職かは分からないけど、Jクラブからのオファーもそこそこあるけど、断り続けてるらしい。今までサッカー界に送り出した人材の豊富さと大会での実績を考えたら、前橋育英の監督業の方が安定していてかつ刺激的なのかもしれないなとはその話を聞いて思った。11月の時点ではパッとしなかったチームを大会までにキッチリと仕上げてくるところなんか完全に名将だよね。決勝はどうなるかは分からないけど、こんな難しい大会で3年で2度の決勝進出は本当に素晴らしい。11月のプリンスを観た後に、その前橋育英出身の子に「今年は厳しいと思うよ」と偉そうに言ってた自分が恥ずかしい。

思い返したら、これで3年連続で前橋育英の選手権を観たことになる。










最後にこの選手権で気になった選手を1人だけピックアップ。宮城県代表の聖和学園の2番尾野くん。宮城県決勝の時から気になってたんだけど、2回戦の徳島市立戦でも楽しませてもらった。唯一無二のスタイルに取り組む聖和学園自体が面白いわけだけど、その中でも特に気になったのが彼。まずスタートポジションは一応左SBなんだけど、ドリブルが進む方向ならどこまででも行っちゃうし、聖和の中では珍しくパスセンスにも秀でている。最後の笑顔の写真は決めれば勝ちのPKに向かう際の一枚。メンタルもしっかりしてそうだし、もう少し成長を見守りたい選手。もしどこかでサッカーを続けるのなら、また見たい。












選手権の準決勝が好きで観に行ってしまう理由の一つにスタンドが華やかなことがある。1〜2回戦くらいだとサッカー部だけの応援のところも準決勝だとまず間違いなくブラバンとチアが来る。今回も4校とも素晴らしい応援で、正面のメインスタンドからそれだけでもお金が取れるといつも思う。ちなみに福井県の決勝で北陸に負けた福井商のチアは世界レベルらしく是非とも来年以降に出場してきてくれと願ってやまない。



決勝は青森山田と前橋育英。どっちが勝っても初優勝。決勝はテレビ観戦だけど、素晴らしい試合を期待してる。
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