Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

最も問題なのは6失点目(16節甲府戦)

2018-05-26 18:23:17 | マッチレポート18’
「まあ、こんな試合もある」という評価でいいと思いながら試合を観てた。甲府の狙いにあっさりとハマってしまったところは反省だし、それにしても決められ過ぎだしというところはあるにしても、ディフレクションして入ってしまうところなんかはうちが町田にやった試合みたいなところもあったし、点差ほど深刻に受け止める必要はないと思ってた。そういう意味ではもう「前半は前半、後半は後半」と後半から新たな試合が始まったくらいに割り切ってやればいいと思ってた。案の定甲府の足はピッタリと止まったし、ボコボコに攻め込んでゴールも決めた。1点しか決められなかったところは反省点とは言え、新たな試合を気持ちを入れ直して勝つことに価値があると思ってた。


だからこそ最後にリンスに決められたゴールの意味は重い。町田戦の後に声を震わせて怒りを露にした片野坂さん。結果的に勝とうが、気持ちを切ったことが許せなかったわけで、あのリンスのゴールで町田戦の後に発した片野坂さんのメッセージが何も伝わっていないことが分かる。マンツーマンでリンスについていたのは丸谷。相手は途中交代でフレッシュだったとは言え、あっさりと競り負けてゴールを許した。真相は丸谷にしか分からないけど、「5失点も6失点も同じ」という考えが心のどこかに少しでもあったからあんなにもあっさりと決められたようにしか見えなかった。攻め込んで攻め込んでカウンターを食らった失点なら仕方なしとも思うけど、あの局面で後半だけに限れば同点という位置付けのゴールをあっさりと対面の選手に決められた丸谷にはガッカリした。


6失点目のやられ方で冒頭に書いた「まあ、こんな試合もある」という思いは全てぶっ飛んだ。強がりでなく甲府と大分の間にはほとんど差はなかったと思ってる。唯一の違いは球際に強く大分の攻撃を拒み続けた島川の存在くらいで、試合自体はフェアなスコアだったとは思っていない。じゃあなぜこんなにも点差がついたのか。甲府のシュートはことごとく決まるのに、たくさん作った大分の決定機は外れ続けたのか。丸谷の部分で書いた心の隙のようなものが明暗を分けたんじゃないかな。ポジション的にやむを得ない部分もあるとはいえ、複数失点に絡んだこともあるし、6失点目のこともあるから、片野坂さんには次節は丸谷をスタメンから外してほしいと思う。


ああいう気持ちの入っていない魂の抜けた失点は本当に嫌い。6分間で3失点されることよりも嫌い。1度チームが失敗をしかけて、監督が警鐘を鳴らしていたにも関わらず、同じ失敗を繰り返した選手を使ってはいけない。




ということで少し感情的に書いたけど、これは本音。今日は子どもの運動会だったため東京から近い甲府だったけど、残念ながら不参戦。例えどんな試合になろうと「行かなくて良かった」と思うことはないので、現地でこの試合を感じたかった。


自陣で引っかけられて失点するのは昨シーズンもあったし、仕方ない範囲のミスだと思うんだけど、1失点に留められずいなし切れなかったことは課題として捉えなければいけない。昨シーズンのアウェイ水戸戦の時も同じようなミスがあったけど、こういうミスが出てしまったからこそもっとこだわりを持ってボールの動かし方を鍛錬してほしいと思う。ただ一方で今日の解説の方も言ってたけど、勢い良く来られて圧をモロに受けてしまったが故に遠くが見えていなかったというのはその通りだと思った。相手のライン裏へのロングパスもなければ、味方を1人飛ばすミドルパスもほとんどなかった。キックオフして5〜10分程度で相手の出方を読み取り、柔軟に対応出来るような幅も持てるようになりたいなと今日の失敗を見ながら思ったし、最近は伊佐、清本を同時に後半で使いたいという意図でともにスタベンが多いわけだけど、どちらか一方だけでもスタメンで使うことでビルドアップ時に選手たちに遠くが見られるようになる余裕が与えられるんじゃないだろうか。


前節の山口戦のことを考えれば、これでかなりの可能性で首位から陥落することになるとは思うけど、しばらく首位の座を楽しませてもらったから少しの間だけ貸してやってもいいよ。我々にはまだまだ今のサッカーをブラッシュアップしていく時間的な余裕も、勝ち点的な余裕もある。監督交代という劇薬を放り込み済みで後がないチームとは違う。今日も後半盛り返せないようなら問題だったかもしれないけど、甲府の足が止まって押し込み続けられた。つまりは前半からペース配分を考えずに甲府が突っ込んで試合に入ってきたことが分かるわけで、反省すべきはそれをいなし切れなかったという1点のみ。


そうは言ってもこれだけ失点すれば悔しいのは悔しい。やり返すべく甲府をホームに迎えるのは7月7日の第22節。そして甲府はこの試合の3日前にホームで金沢戦を戦って中2日で乗り込んでくるので、もう完全に真夏になってるこの時期にこの過密日程は大分にとって大きな大きなアドバンテージだ。さらに日曜開催にズラして1日でも多く休養を取らせてあげるという配慮も皆無。ルヴァンに出させられてるのはかわいそうだなと最初は思ってたけど、今回は自分たちで勝手に勝ち抜いたための自己責任の過密日程(ミッドウィークの試合もリーグ戦だから大幅なターンオーバーも出来ないと思われる)であり、同情の余地なし。叩き潰すのみ。
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