Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

スローインの重要性

2012-05-05 00:01:04 | トリニータ
連休中とはいえ、予定がない時間はほとんどサッカーを観てる。これはこれで幸せな時間。

鳥取戦プレビューです。

まずは最悪のタイミングでの対戦と言っても過言ではないと思う。スタッフはもちろん観てるとは思うけど、選手たちも前節の富山戦の映像はしっかりと観て、鳥取がどういうメンタリティで乗り込んでくるかということを認識して試合に臨んでほしいと思う。富山戦とその前の栃木戦の2試合を続けて映像で確認した。現在の鳥取はクラブ史上初の連勝を達成。さらに10節までで5しか積み上げられなかった勝ち点をここ2試合で一気に6も勝ち取るという絶好調の状況で大分にやってくる。いずれも1-0というスコアだけど、いい試合をしてる。

栃木戦はアウェイにもかかわらず、残り10分で足の止まった栃木に猛攻を仕掛けて最後に劇的弾をぶち込むというサポーターにはたまらない試合展開で勝利。そして連勝をかけた富山戦では中心選手である実信選手を前半のうちに負傷で欠きながらも美尾選手のゴールできっちりと勝ち切っている。なかなか勝てなかったチームが何をきっかけに良化したのかは正直2試合を観ただけでは分からなかった。ただ終盤になっても全く落ちない運動量は脅威だし、少なくとも順位通りに簡単に勝てるような相手ではない。

選手で一番目立つのは美尾選手。京都や甲府にいた頃はこんないい選手だったかなと思うくらいに躍動してる。ボランチの位置からゲームを作って、特に長い距離のパスが秀逸。もう一人のゲームメーカーの実信選手は富山戦で負傷退場したので、多分大分には来ないと思うけど、もしいたとしたら攻撃の起点が2つあり、相当厄介だなと思ってたので、正直ラッキー。攻から守への切り替えの部分を素早くして、美尾選手へのプレスは怠らずかつ厳しくいきたい。

鳥取はポゼッション主体のチーム。ボールもかなりしっかりと回せる。ホームとはいえ、もしかするとかなりの時間帯で試合の主導権を握られるかもしれない。あとはかなり逆サイドへの意識が高い。普通であればアーリークロスを入れたくなるようなポジションからもいったん逆サイドへ振って大きな展開を作るシーンがいくつかあった。特に左サイドで作ってから右に振られると右SBの尾崎選手はシュート技術がかなり高いので要注意。ミドルレンジからでもぶちかまさずに、無駄な力の抜けたシュートは精度が高い。

さて、今日はスローインについて書いてみたい。

個人的な思いとして、相手陣内深くに押し込んだ位置で得たスローインをどれだけ早く入れられるかが好不調のバロメーターだと思ってる。特にJ2ではリスタートからの得点が非常に多いけど、スローインも立派なリスタート。活かさない手はないと思うんだよね。

大分は比較的スローインが上手くないと思ってる。負けている試合終盤に相手陣内でのスローインなのに、なかなか受け手が来ずに、時間を消費するシーンをよく見る。そういうシーンを目にする試合は大抵勝てないことが多い。一方同じような位置からクイックでスローインを入れられた時は即チャンスに繋がるケースが多い。例えば昨日の後半も右サイドからクイックのスローインを入れて、コテがいい体勢でクロスを上げられるシーンがあった(クロスは明後日の方向に飛んでったけど)。クイックのスローインはCKやFKよりもよっぽど相手の守備陣形が整わないうちに攻め込めるわけでチャンスになりやすいわけだ。ただ、むやみやたらに早くスローインを入れればいいわけではなく、スローインもパスの一種なわけだから、出し手と受け手のイメージが共有されてなければならない。連戦も最終戦で体は相当に疲れているとは思うけど、サッカーを考える脳までが疲労で機能していないと選手同士のイメージがシンクロすることは無理だと思う。試合に対する集中力とも繋がってくると思うし、ある程度までは選手個々の意識で何とかなる部分だと思うので、これは次の鳥取戦に限った話じゃなく、注意して見ていきたい。

大分の試合だけじゃなく、リスタートで試合が決まるのをたくさん見かける。スローインから点が取れれば、こんなに楽なことはないと思うぞ。
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